基礎情報処理
講義詳細
- 年度・期
- 2004年度・後期
- 開講部局名
- 工学部
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 小山田 耕二(高等教育開発推進センター 教授)
授業の特色
コンピュータの仕組みや動作原理を学び、実験結果の処理・解析手法や物理現象の計算機シミュレーション手法など今後の研究手段としてコンピュータを活用できるようにする。
授業の紹介
本講義では、コンピュータの特定のハードウェアやソフトウェアに依存しない情報技術の基礎について理解させる。2回生以降の学びの動機付けとなるよう物理工学科と関連のある分野で情報技術がどのように活用されているかについての紹介も合わせて行う。例えば、簡単な自動販売機を設計させたり、簡単な機器の性能評価を行わせたりすることにより論理回路や数値解析手法を体験的に理解させる。
シラバス
開講年度・開講期 | 2004・後期 | 配当学年 | 1回生後期 |
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教員 | 小山田 耕二(高等教育開発推進センター 教授) |
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授業の概要・目的 | 第1回 コンピュータとは何か? 第2回 デジタル情報の世界 第3回 論理回路からコンピューターまで1 第4回 論理回路からコンピューターまで2 第5回 プログラム基礎1 第6回 プログラム基礎2 第7回 UML1 第8回 UML2 第9回 コンピュータネットワーク 第10回 情報倫理 第11回 さまざまな情報処理 第12回 コンピュータ科学の諸問題 講義主体の授業で、授業の最後にその日の理解度を確認するための小テストを実施する。小テストには授業その他に関する自由コメントが記述できるようになっている。研究室助手・博士課程学生により研究成果の説明、また修士課程学生により演習補助が行われる。 |
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授業計画と内容 | コンピュータとはなにか ( 1 回 ) コンピュータの原理と発展の歴史について具体例をあげながら説明する ディジタル情報の世界 ( 1 回 ) コンピュータ内部でデータを表現する方法としてビットという概念を説明する。データ圧縮の基本的考えも紹介する 論理回路からコンピュータまで ( 2 回 ) コンピュータのハードウェアを構成するディジタル回路技術について説明する。さらにオペレーティングシステムについての概要に触れ、システムとしてのコンピュータについて理解を深める プログラムの基礎 ( 2 回 ) 計算機シミュレーションで用いられる数値解析を例にとり、コンピュータプログラムの作成の基本を学ぶ。また、効率のよいプログラムを作るために必要なアルゴリズムの工夫についても説明する データ構造とアルゴリズム ( 2 回 ) 効率のよいプログラムを作るために必要なデータ構造とアルゴリズムについて説明する。また、オブジェクト指向の基本概念であるクラス・オブジェクト・抽象化・継承などを説明する コンピュータネットワーク ( 1 回 ) コンピュータネットワークに関する基礎的な諸技術であるデータ伝送方式やプロトコルの階層構造について説明する 情報倫理 ( 1 回 ) 情報化社会の構築に向けて必要とされる倫理についての基礎知識、情報セキュリティ、そして情報の知的財産権について説明する さまざまな情報処理 ( 1 回 ) コンピュータの知的処理方法について、いくつかの情報処理手法の概略を述べる コンピュータ科学の諸問題 ( 1 回 ) コンピュータ科学がぶつかっている複雑さの壁について、具体例をあげて説明する |
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教科書・参考書等 | [1] 稲垣耕作 : コンピュータ科学の基礎, コロナ社, 2002 [2] 三谷政昭 : やり直しのための工業数学, CQ出版, 2001 [3] 柴山潔 : 論理回路とその設計, 近代科学社, 1999 [4] ジョセフシュムラー : 独習UML, 翔泳社, 2000 |