動物環境生理学
講義詳細
- 年度・期
- 2012年度・後期
- 開講部局名
- 農学部
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 久米 新一(農学研究科 教授)
シラバス
開講年度・開講期 | 2012年度 後期 | 授業形態 | 講義 |
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対象学生 | 3回生 | 曜時限 | 木1 |
教員 | 久米 新一 教授 (農学研究科) |
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授業の概要・目的 | 動物の環境生理に関連した授業を行う。 動物は内分泌・免疫・生殖機能などを制御して体内の恒常性を一定に保っているが、地球温暖化などの環境変動は動物の恒常性を阻害することが知られている。本講義では、動物・家畜の生理・免疫・生殖機能などに及ぼす環境変動の影響と機能性成分を活用した生理・免疫・生殖機能の改善、地球温暖化などの環境変動と家畜生産との関係、放射能汚染と畜産物の安全性などについて講述する。 第1回 動物と環境問題 第2回 環境ホルモンと動物の生理機能 第3回 植物ホルモンと動物の生理機能 第4回 地球温暖化と動物の生理・繁殖機能 第5回 動物の免疫機能 第6回 子牛の免疫機能 第7回 水不足と動物の生理機能 第8回 地球温暖化と畜産 第9回 家畜からの温室効果ガスの抑制 第10回 動物の体温調節機構 第11回 家畜の防暑対策 第12回 資源循環型畜産 第13回 家畜のエコフィードの利用 第14回 高泌乳牛の飼養管理 第15回 家畜排泄物の抑制 |
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授業計画と内容 | 以下の課題について、1課題あたり2-3週の講義をする予定である。 1)高機能性成分を活用した動物の生理・免疫・生殖機能の改善 動物の生理・免疫・生殖機能の特性と生理・免疫・生殖機能に対する食品や飼料中に含まれている機能性成分の役割を遺伝子・細胞・組織レベルで説明する。 2)環境汚染と動物の生理機能 放射能汚染、環境ホルモン、環境負荷物質などによる環境汚染が動物・家畜の生理機能に及ぼす影響について説明する。 3)地球温暖化と動物の生理・生産機能 地球温暖化が動物・家畜の生理・生産機能に及ぼす影響、地球温暖化に対する動物・家畜の内分泌・神経・免疫系における適応などを説明する。 4)動物の体温調節機構と環境温度 哺乳動物のエネルギー代謝と熱産生量、哺乳動物の恒常性維持に重要な体温調節機構と高温環境の関係などを説明する。 5)家畜生産、家畜福祉と環境の関係 家畜生産に適した環境条件、家畜福祉に適した環境条件など、動物・家畜とそれをとりまく環境の関係について説明する。 6)資源循環型畜産 環境に優しい家畜生産の一例として、資源循環型畜産などについて説明する。 |
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成績評価の方法・観点 | 定期試験(筆記)と平常点で評価する。 |
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履修要件 | 「動物生体機構学」を履修していることが望ましいが、必須ではない。 |
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教科書・参考書等 | [教科書] 適宜、プリントを配布する。 |