平成30年度 京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」, 2019

オープン・サイテーションが学術情報流通に与えるインパクト と日本でオープン・サイテーションを促進するために 佐藤 翔 准教授

概要

京都大学図書館機構は、京都大学重点戦略アクションプラン「オープンアクセス推進事業」の活動の一環として、 「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」を開催します。
オープン・サイテーションとは、論文等の学術出版物に記載された引用データ(参考文献リスト)をオープンアクセス化することです。
引用データは、研究評価、研究プロセスの理解、図書館の蔵書形成など様々な場面で活用される重要な要素ですが、従来は複雑なライセンスにより保護され自由なアクセスが難しい状況でした。この状況を打開するために、2017年4月に、学術機関と出版社によって、I4OC(Initiative for Open Citations:引用データのオープン化を推進するイニシアティブ)が設立され、短期間で目覚しい成果をあげています。
本講演会は、I4OCの共同設立者から設立経緯や現在の取り組みを学ぶことにより、オープン・サイテーションの重要性について理解を深め、その機関リポジトリへの展開を考えることを目的とします。機関リポジトリでのオープン・サイテーションの実現は、収録コンテンツとその引用文献へのアクセスを向上させ、学術的検証を促進する効果をもたらし、特に人文社会科学系紀要等の学術情報流通によい影響を与えることが期待されるため、これからの大学図書館の共通課題として認識を共有する機会としたいと思います。

講義詳細

年度
2019年度
開催日
2019年5月20日
開講部局名
図書館機構
使用言語
日本語
教員/講師名
西岡 千文(京都大学附属図書館研究開発室 助教)
シルビオ・ペローニ(I4OC 共同設立者/ボローニャ大学古典文献学・イタリア研究学部 講師)
佐藤 翔(同志社大学免許資格課程センター 准教授)
開催場所
京都大学附属図書館3階 ライブラリホール

主催:京都大学図書館機構
共催:京都大学東南アジア地域研究研究所・東南アジア研究の国際共同研究「東南アジア地域研究資料のオープン・サイエンス化に向けたとりくみ」、国立大学図書館協会近畿地区協会
協賛:大学図書館近畿イニシアティブ

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