第8回
出席メール

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  1.  今回の授業で農協の構成など学ばせていただきました。
    私の中では農協は銀行業務のイメージしかありませんでした。
    昔神奈川の田舎に住んでて、そこで何回か親が農協にお金を振 り込みに行ったり引き出しに行ったりするのを見たことはあり ましたが、それ以外で農協というものに触れた事が無かったか らです。
    今回知ったことをきっかけにもう少し農協に直接触れる機会を もてたらなぁと思います。




  2.  食管法が戦時にできたものでありそれが1995年まで残っていてたということは驚きだった。一度決めた法律が種種の事情によりそのまま残り続けることは海外でも聞くが、食管法についてはいくらなんでもひどすぎるとおもった。戦時に確立されたヒエラルヒー構造がいまだに農協という形で引き継がれているのにもいきどうりを感じた。




  3. 12月3日の授業に出席しました。

    この授業で農協が日本の農業に様々な影響を与えてきたことが分かりましたが、ここであるニュースを思い出しました。それは「農家がインターネットを用いることで、農協や地域の枠を超えて自分の作った農作物を全国各地に販売し、かなりの収益がでている」というものでした。最初、このニュースを聞いたときは、当たり前じゃないかと感じました。しかし、今にして思えば、農家が農協などの手を借りずに独自で何らかの行動を起こすことが、どれほど革命的なことなのか知らなかったのです。無知でした。

    でも、このような動きが徐々に出ていることは、何かと暗い話題が多い日本の農業にとっては数少ない明るい話題です。政治家が選挙のために、農家を過保護にしていたり、農協を巧みに利用していたことを考えるとすばらしいことです。賛否両論があるけれど、株式会社が農業経営を認められる流れもあります。確かに依然として、むら社会の論理が根強く残っているとはいえ、日本の農政は徐々に動き出していると思います。
    次の授業も楽しみにしています。




  4.  農協についての講義、楽しく聞かせていただきました。農業生産物や飼料、肥料に至るまでを一元管理できてしまう農協が農村においてどれだけの力を持っているかは想像に難くありません。農業に企業が進出することの是非を問う前に、農協自体が巨大なコンツェルンだと言うべきでしょう。してみると、企業の進出は農協の支配体制に風穴を開ける物ともなりうる試みなのかもしれません。

     私は、これまで農業への企業進出によってアメリカの穀物メジャー のような形の農業支配が起こるのではないかという心配をしていたのですが、いわば農協こそがそういった存在であるともいえます。ならば、農協という組織を、農民の利益と消費者安全に寄与できるような構造に組み替えることをまず目指すべきでしょう。その一手段として、他の企業との競争を導入するということは検討に値します。とはいえ、農協の手数料ピンはね式の利益享受の形態を改めない限り、本質的な改善は望めそうにありません。それができないでいるままでは、農産物の価格競争力も弱り、生産品の質の向上は農家個人の努力にまかせっきり、という問題点は解決されないままでしょう。農協の側も、農協から離脱する農家の成功例に学び、農家の情報交換の場としての農協の機能を考えるべきです。これだけの大資本をもつ組織である以上、経済的影響を考慮すると農協なぞ潰してしまえばよいというわけにもいかないでしょうから、そうした形での農協生き残り策も考える必要があるように思います。




  5.  《名前のみ》




  6.  出席しました。




  7.  環境形成基礎論12月3日第8回、出席しました。




  8.  今回の授業で、農協の仕組みがよくわかりました。
    まさかこれほど深く官僚がかかわっていたとは。
    先生の言われる官僚・農協の関係に問題があるということが、考えなくてもわかって しまいますね。

    近日体を悪くされているようで、頼みますから養生してください。無理すると後がし んどいですから...




  9.  本来長期的にしか改善されていか無いはずの農業が、 政府の短期的経済政策の為に、結果として長期的な弊害が生じてきたいるように感じた。

    自然・農業・経済は一見それぞれの案件として個別に処理されているが 実際、連鎖関係にあるわけであって、それらを見据えた長期的ビジョンとともに 政策決定に思いがなければ、日本は経済力すらも世界で誇示できなくなっていくのではないだろうか。




  10.  12/3(金)出席しました。  今回の授業で印象に残ったのは、農協経営の再建に国の援助を仰いだ結果、官僚主導で再建・整備され、ピラミッド型中央集権体制と化してしまったことです。これでは何のための農協なのか、いち早い私企業の導入と、農協の活性化を期待したいです。(ローソンの京大進出のように)




  11. 私の実家の方では漁業、酪農はほとんどなく、農協=農業という意識しかなかったので、うちの地元の農協は総合農協だってことを初めて知りました。農協というと安いというイメージがあったのですが、どうも農協も倒産、合併と大変なようですね。農協は地元に密着しているからこそメリットとなる点も多かったと思うので、過度の統合によって、また問題も発生してくると思います。

    そこで企業を介入させればいいかというと、そうでもないようですね。組合員を遠ざける、というのは残念な事態です。

    うーん難しい!もっと農業を営む人の意見、立場を行政側が積極的に知ろうとし、お互いの話し合いのもとでより良い農協が作られていったら、と思います。




  12.  農協の官僚には賛成しませんが、農協にはお世話になっているので農協のシステムは継続してほしいです。




  13.  12月3日の講義に出席しました。

     今回は農協についてのお話でした。農協という言葉は身近なようでそれほど詳しくは知らないものだと思います。それで、今回の講義でいくらか農協についての知識を得ることができました。その中で、農協が縦の組織、つまり上層組織と下層組織が存在するということに注目しました。先生は、農協は行政によって動かされている、とおっしゃいましたが、縦の組織ではどうしてもそうなってしまいます。ひどい言い方をすれば、下部組織は上部組織の足に過ぎないのかも知れません。この構造を改善することも、農業組織の改善に大いに寄与すると思います。

     今回の講義では、久々に写真を見せていただきました。やはり写真を用いた講義の方が充実感があります。取材に行かれるのも大変だと思いますが、次回も楽しみにしています。




  14.  「風邪で休んどきやって医者に言われましたよ。でもゆっくりなんてしてられませんよ。」と言った時改めて認識したのですが、先生の熱気は生徒にかなり伝染していますね。出席率といい、前の列の多さといい。

    僕は農業に強い興味を持っていたわけでも問題意識を持っていたわけでもありません。今も問題意識を持つこそすれ興味はあまりわきません。
    しかし先生の授業は90分割く意義があると思っています。
    なぜか?
    僕の目標は授業を通じて自分の頭で考えることだからです。
    強制的に考えるようにしていかないと気づけば一日ボーっと過ごしたなぁと言うことになってしまいかねないからです。
    先生は意見をはっきりと示してくれているので、そこから考えることもそれを批判して考えることもできます。
    以上の点から先生の授業は意味があると考えています

    今回先生は自分の研究のモチベーションを話してくださいましたね
    もっと早く話してくださればよかったのに。
    研究者を目指す学生にとっては非常に有意義だと思います
    また、現場で働いてるおっちゃんが学者の理論を感覚で先取りしていたと言うのも面白いですね
    やっぱり研究と言うのは現場主義でいくべきだとこれまた再認識させられました。

    あと、写真どうもありがとうございました
    やっぱり写真があると感覚理解が進みます
    ありがとうございました。




  15.  12月3日の授業出席しました。

     この間は、遅くメールを出したにもかかわらず、お返事を下さってどうもありがとうございました。季節の変わり目から、気候もだいぶ冬らしくなってきたからか、体調を崩している人も多いようですので、先生もこれからも十分ご自愛ください。




  16.  第8回目授業に出席しました。

    今回は農協の話でした。
    その中で一番印象に残ったのは
    戦時中の制度が戦後もずっと続いていた、ということです。
    そういうことが続いていたからこそ、農協も政界、官界、学界と
    癒着しなくてはならなかったのかな、と思いました。
    そして、そういうものとの癒着はやはり農業にとっては
    マイナスになることが多くなるのもわかります。
    先生が学生(受験生)の時に出会ったキャベツ農家の人の話も
    的を得ていると思いました。(「〜の話は聞くな」という部分
    一旦、政界、官界、学界と関係をもってしまうと
    それを断ち切るのも容易ではありません。
    その一つの手段としてこの事実をより多くの人に
    知ってもらうということが思い浮かびます。
    先生のやっていることは、農業にとってすごくいいことだと思われるので 学界から睨まれてもこれからもがんばってほしいと思いました。




  17.  メール遅くなりました。
     戦後の農協が経営不振に陥り、再建のため行政の手を借りたことが、現在の官僚主導型農業につながったわけですか。




  18.  12月3日分の第8回目の講義出席メールを送ります。

     今日の授業も柏先生の熱意に胸を打たれました。というのも、先生が風邪を引いていらっしゃるにも関わらず、学生の要望に答えようと農協の写真を撮りに行かれたということを聞いたからです。農協や農業の風景などの写真は、それらに触れることが少ない都会の(?)学生が視覚的にそれらを理解するのに大いに役立ちます。これからも無理をしない程度に写真を撮影して欲しいです。

     農協の外側の様子が、写真でわかったように、その内側は今日の授業を通して多少ながらも理解できたと思います。

     農協とは本来は農民の共存・共栄のためのものであり、その管轄区域が分かれており、日本全国に存在するものである。ただ、今は経済原理を優先している。という話を聞いて僕は、もし農協が経済原理を優先していなければ、今頃農協なるものは破綻して、存在していないだろうと思いました。また、財政的な理由で、農協が合併することを政府に求められ、総合農協となるケースは、僕が経済学部の授業で習った、国の無謀な(市町村の数を百前後にするべきだという)市町村合併政策と同じようなものだったので、少し驚きました。ただ、これも小泉の構造改革の一環なのかもしれませんが…。

     さらに、授業の最後の方に先生がされた、農協の経営再建に国の手を借りたことが、官僚主導型農業の構造を生み出したという話には、非常に納得しました。先生のお言葉通り、日本の環境に悪影響を与えないためにも、農業を駄目なものにしてはいけないと思います。これは裏を返せば、農業をよいものにすれば、環境も少しはよくなるということなのですから。

     P.S.今日の名言(迷言)は、「キャベツはギャンブルだ!」でした。(笑)




  19.  十二月三日の授業に出席した○○の○○○○です。今回は農協とは何かがわかって、いままでの授業で農協、農協と何度も出てきましたが、漠然としていたものが理解できるようになりました。農協といえば農業を営む人の団体みたいなイメージがあり、その活動も農業に関することが主だと考えていたのでイメージとのズレに気付かされよかったです。




  20. 12月3日の講義出席しました。

    良くも悪くも時代背景によりその姿を幾度となく変え、昔から今まで農業を ひとつにまとめてきた農協。明治時代から官、つまり政治の影響を受けた 農協は、時代に最も適応した姿というよりは、政治に都合のいい姿といった 方がいいかもしれない。現在の農協の姿も、本当に農家が求めているもの とは食い違っている。海外の農作物がどんどん日本に流入している現在、 日本の農業は危機に瀕している。素早い対応が必要である。




  21. 今回の農協の話し、大変興味深かったです。

    JAが直販店等のほかにも銀行業務や保険業務に手を染めているのは知っていたのですが、金融自由化以前は民間企業よりも有利な条件であったとは知りませんでした。 当初はおそらく農家の方が簡単に入れる保険や、農業用貸付けを目的とした農家の保護や扶助を目的としていたものが例によっていつしか既得権益化して本来の趣旨から外れていった、というある意味日本のお決まりの堕落コースをたどって、経営努力を怠ったりした結果、自由化後に倒産が相次いだのでしょう。

    事実、金融自由化が取りざたされた前後には、結構JAの保険や銀行のTVCMを見かけたのですが(「白瀬泰三です・・・」とか言って小太りのおじさんのアニメーションが出てくるやつです)最近は見かけない気がします。TVを見る機会が減ったり見る番組が変わった所為かも知れませんが。




  22.  農協は今大型合併される傾向にあるがこれは良くないと思います。地域密着型で「むら」社会を重要視してきた日本にとってこれは組合員は組織から離れていく結果を招くと思います。また赤字になった農協は自分たちで再建することができず、国に頼るしかありませんが、そうしたときは農協が官僚主導型になってしまうのでやはり駄目だと思います。縦型の強い農協より横のつながりが強い農協のほうがいいと思います。




  23. 第8回環境形成基礎論の講義に出席しました。

    今回の講義で一番衝撃的だったのは、現在の日本農業の基底は1940年代の農業体 制であり、戦時中の国家主義体制をいまだに引きずっている、ということです。現 在、なぜ農家が農協の組合員になる必要があるのかという疑問を抱いていましたが、 その理由の一つに、戦時中の農村での産業組合法で「全農民を組合員とする」という ことを定めており、その名残が現在に継続されていることが関係していることが挙げ られる、ということを知りました。これを講義中に聞いたとき、正直ショックでし た。何故、国家総動員する必要のない今の社会でそのような体制が存続し、またそれ が認められてきたのか?時代に合った体制を行うべきではないのか?なぜ政府はもっ と早くから日本の農業危機に敏感になれなかったのか?など、さまざまな疑問が浮上 してきます。とはいっても、過去をどうすることもできないので、一刻も早く対策を 考える必要があると思います。 他の講義で、日本の農業は高齢化という面においても他国よりはるかに進んでいるこ とを知りました。あらゆる面において日本の農業が危機に陥っているといえます。農 業をやりたいという人(特に若い人達)がもっと増えるような対策の考えなければな りません。私自身、農業には興味があるけれども、将来農業で生計を立てたいかと言 われると、やはりYESとは答えられません。農業に対する日本人(官僚を含めた)の 意識を何とかして変えていかなければならないと感じました。




  24.  日本における協同組合の始まりの例として二ノ宮尊徳の名前が挙げられ吃驚しました。実は僕は去年まで報徳学園(伏字)という『二ノ宮尊徳の教えを云々』という学校に通っていたのです。そこには毎週1時間報徳講和という授業があって、尊徳の実践した報徳仕法(農村共同体の建築)というものを僕は学んでいました。桜町の復興や小田原の仕法…現代においてもその血流は漠々として受け継がれているのですね。当時は『意味ねえなあ』とか思っていやいや聞いていた話でしたが、今考えると結構よい話をしていたのかもしれません。




  25.  先週の授業、出席しました。
    毎週興味深い話ありがとうございます!




  26. ◎農協、農協と言われても、実は今までピンと来ていませんでした。実家のある田舎には当然ながら農協がありましたが、あまり深く考えたことはなく、その仕組みについてもよく知りませんでした。

    しかし、今回の講義を聞いて、なぜ先生が「むら」社会と農協の関連(というか、両者の相互補完的性格)を強調されるのかがよくわかりました。じっくり見ていくと、日本の農協は、それまでに培われてきた日本人の意識を実にうまく制度化していますし、行政機構も非常に効率的にそれを末端に組み込んできたと言う感じがします。大戦直後の混乱期とはいえ、本末転倒な農協運営がなし崩し的に許され、今もずるずると続いてしまっている事実の裏には、やはり、「むら」社会の考え方がある。奇妙で恐ろしい悪循環です。

    先生が指摘なさったように、戦時体制下での法律がつい最近まで生きていたと言うのは本当に怖いことだと思います。その事実がもたらすであろう状況の怖さはもちろんですが、そのようなことに気づかず、あるいは気づいていても変えられずにきたということには、日本人の政治的ナイーブさが表れているような気がします。それが最も怖いです。しかも、最近では、「権力」がそれを利用することを覚えたのですから。政官業の癒着。それを知らせずにいるメディアも一緒になって癒着。国民は沈黙、無関心、あるいは無能と言っても良いでしょう。自ら知る努力と考える努力を怠ってきたのですから。そして、その間に着々と進められるさまざまな改悪。この国はどうなってしまうのでしょうか。

    ふと思い出したのですが、以前、アメリカ人女性と話していたとき、何かの話題で私は、「日本って古い体制をなかなか変えられないのよ、たとえ意味がなくなっても、自分の代では変えられないと思ってるからね」と言いました。そのとき私の頭にあったのは、故郷の町でした。ところが彼女は、「でも、日本の流行はめまぐるしく変わるでしょ」と言ってきました。確かにそうだ、とその時は矛盾を感じ考え込んでしまいました。でも、今になって考えたら、この二つの感情は同根のような気がしています。




  27.  第八回の講義に出席しました。

     普段聞き慣れてはいたものの今イチ知ったかぶりをしていた農協についてちゃんとした知識を得ることができ非常に助かりました。




  28.  今回の講義で農協の形態、役割の歴史的な推移について知ることができました。 農協が戦時下、いかに国家主義体制に組み込まれていったか、それを知ることは大切だと思います。戦時下、国家の介入によって変容した農協の前身は戦争の途切れている現在でも容易に作られます。それは官僚主導型農業構造の影響だと私は考えます。いったん、有事になれば官僚主導型農業構造はそれに合わせ、農業構造を変えます。国家の利益と直結した官僚が主導しているからこそです。勝手な推測かも知れませんが、このままだと歴史は繰り返してしまいそうです。




  29.  12月3日の講義に出席しました。

     農協ついて、結論から言えば、わかりにくい組織体系をして いるながら、ほぼ完全にピラミッド型で組織されているのには 組織としての古臭さそ感じさせます。

     しかし今でも、農協は政治的に経済的に大きく影響力をもっ ていることにいまだに、講義でおっしゃられていた官僚型農業 構造が力を持っていることを暗示するだろうと思われます。




  30.  12/3の第8回環境形成基礎論に出席しました。パソコンの調子が悪いため携帯から送らせていただきます。書きたいことがあったのですが、携帯メールでは250字しか書けませんので、涙を飲んで次回にしたいと思います。




  31.  農協に関しては今までは漠然としてしかわかりませんでしたがこれで理解が深まりました。本来経済的に弱い立場の農業者個人の利益を守るべき存在がその目的にそれるばかりかむしろ奪いとるようになった、その最大の原因が財界、官界、学会との癒着にある。こうなるともう問題は大きすぎます。日本農業を建て直すのは想像以上に大変なようです。これは農業に直接関係ない人間も考える必要があるでしょう。その点で、こういう講義こそ一般教養として学ぶべきものだと強く感じました。




  32. 12月3日の出席メールです。

    先生の話の中の農家の方(新幹線で先生の隣にすわっていた人)が言っていた『政府、農協、学者には従ってはいけない』ということがありました。これは、指令を出す機関と実際に実行する機関のくい違いをよりよく表していると思います。元々は農業を発展させるためにつくられた農協が現場の状況を把握しなさすぎたために農業に関しては全く意味のないものになってしまうということを改めて実感しました。これは、どんな分野でも言えることで将来何をするにしても忘れてはいけないことだと思いました。





  33. 12月3日の環境形成基礎論の授業に出席しました。 今回は以前から関心のあった農協の話だったので興味深く聞くことができました。
    農協と聞くとなにか得体の知れない「黒い」組織のイメージがあり、実際どんな組織で 何をやっているのかもよくわかりませんでした。
    今回の講義をきいて、農協がいかに独裁的(各地域に一つの総合農協など)であり、さまざまな事業に手を伸ばしているかがわかりました。
    戦後農協の脱退が自由になったとはいえ、やはり農家の人は農協に資産を丸抱えされた状況であり、また以前からの「むら」社会の感覚から農協をやめることは難しいのだと感じました。




  34. ◎12月3日の講義に出席しました。

    今回は農協の話ということで、楽しみにしていたのですが、
    講義の後に農協の正体がわからなくなってきて少々混乱しています。
    こんなにたくさんの業務に手を広げているとは思っていませんでした。

    今までのイメージでは農協は農家から米を買って
    販売業務を農家の代わりに請け負っているだけの組織だと思っていました。
    たぶん親から聞いたのだと思いますが、
    農家のおじさんたちは職人であって商人じゃないから商売がうまくないので
    売れ残って損しないように商売担当の人がいるのだ…
    といった感覚がありました。(笑)

    もう少し詳しく調べてみようと思ってインターネットで
    「農業協同組合」を検索してみるとあまりに項目が多すぎて
    びっくりしました。その中で気になる記述がありました。
    以下は全中のホームページよりの抜粋です。
    農協と株式会社の運営形態の違いについての説明の部分です。

     “(株式会社とは)運営方法も大きな違いがあります。株式会社の
      株主総会での議決権は持っている株が多いほど強いという仕組
      みです。これに対して協同組合は出資の多い少ないに関係なく
      一人一票という仕組みになっています。株式会社は持ち株の数
      によって決まるのに対して、協同組合は文字通り組合員の総意
      によって決まる平等な「人の結合体」です。”

      今回の講義を聞いて、ここでの人の結合体という表現に
    農協が「ムラ」社会を上からかぶせる形で支配しているような
    感覚を持ってしまうのは考えすぎでしょうか…。さらに

     “協同組合は協同・相互扶助を原理にしています。資本主義社会
      の経済原則は市場での競争で、弱肉強食の論理です。協同組合
      は、こうした資本主義社会にあって、人間尊重と社会的公正の
      実現という理想を持った運動体です。そのため協同組合の行う
      行為は、独占禁止法の適用除外となっています。”

    この説明の中の「公正」のための「独占禁止法の適用除外」
    という言葉にどうもひっかかってしまいました。
    確かに農業指導等の面ではこの制度はそれなりの効果を
    もたらすような気がしますが、
    競争が排除されたために個々の農家、あるいは他の産業との間で
    互いの切磋琢磨されることがなくなることは必然となり、
    そのために現在の農協依存体質が出来上がって
    そこから抜けられない原因となっているのではないでしょうか。

    協同組合という性格上公正さを追求し、弱肉強食とならないように
    していくことは大切なことだと思います。
    けれども平等さを追い求めるあまり、
    責任まで分散させてしまった感が否めません。
    何かが起こっても責任の所在がはっきりしない日本人らしさが
    にじみ出て、巧妙なごまかしが透けているようなきがします。
    助けを国家に求めたために今日の官僚主導型の農協が
    できあがってしまったということでしたが、農協の体制は
    今何かと批判的に話題にされることの多い特殊法人の体制と
    似通った性格を持っているようにおもいました。
    農協が生まれ変わるにはまだまだ困難が多いと思います。
    もちろん体制を改善、改革されなければならないとは思いますが
    何よりも、多くの人を抱え込んでいるこのような組織は
    自浄作用を持った組織であって欲しいとおもうばかりです。
    また今回もメールが遅くなってしまいました。
    次回の講義も楽しみにしています!!




  35.  今日の農協の出発点が官制的なもので内発的に出てきたものではない、という時点で何故か嫌な感じを持ってしまうのは先生の農水省批判に影響されてしまっている証拠でしょうか(笑  国民に主権の無い国家にまともな政治ができないのと同様に、官僚に権力が集中している農協であるならその存在意義は殆ど無いように思います。農家の、農家による、農家の為の農協というのが本来あるべき理想の姿なのでしょう。

    12月3日の授業に出席しました。




  36.  最近ずっと「環境形成基礎論」なのに「環境」にあまり関係ない内容のメールを送っていたような気がします・・・。さて今回の授業ですが、久々に写真付きで楽しかったです、お疲れ様でした。キャベツ農家の話「儲けようと思ったら、農林省、農協、学者のいうことを聴かない事だ」というのが印象的でした。決められたレールに載っていてはある程度までしか行かないといういい例だと思います(この人が正しいかどうかは別として)。農業会→農協→経営悪化→国の援助→官と癒着っていうのはいつの時代でもありそうな流れだと思いました。




  37.  出席しました。
    農協が様々な事業を行なっている事を知りました。
    また、戦中の体制や法律が今だに生き残っているのはあきれました。
    同様に、農水省の言う事、農協の言う事、学者の言う事は聞かない、という三十年前のおじさんの言葉が、今も使えるのは悲しい事だと思います




  38.  第8回目の講義、出席しました。
    ・・・何か、この前の講義で言われて気になったたのですが、「第○回目の講義出席 しました」と、書くのを2回ほど忘れたような気が・・・。私は、大丈夫ですかね?

    何か、画像の件、無理を言ったような感じになって更に風邪を悪化させてしまってす みません。でも、今回の画像、凄く良かったです。ありがとうございます。年末・年 始とお酒を飲む機会が増える事かと思います。ぜひ、早めに治して下さいね。

    さて、今回の講義ですが、日本の農業の組合システムは変に体制が整っていて、農家 にとって農協を辞めにくいことが凄く分かりました。また、キャベツ農家の方の話を 含め、講義内容を聞くと如何に日本の農業体制が農家を縛りつけているかが分かりま した。政界・官界・学会・民間(農協)の密接なピラミッド構造、そして、全国連・ 県連・単協・組合員などのいくつものピラミッド構造は昔とは時代が変わった今、早 く排除すべきだと思いました。




  39.  少々遅くなりました。いつも返事を書いて頂いてありがとうございます。
    でも、お体は大事にしてくださいね。
    毎週メールに返事をし、かつ写真を撮りに行ったりするなど、
    本当に「身を削る」ような先生の熱意には脱帽です。
    でも、この講義のために無理をして躰を壊したりしないでください。

    今回の講義は、農協の成立した歴史的背景や理論に関するものでしたが、
    僕はそもそも農協のことを全く知りません。
    農協がどんな仕事をし、得た収入はどのように使われるのか、
    そのような話を中心にして頂きたかったです。




  40. 12月3日出席しました。

    パソコンが必要不可欠となっている現代社会で、先生は96年からネットを始めホームページを立ち上げたとおっしゃってましたが僕にとってネットとは見るものであり受動的なものでしかありません。パソコン自体も全然使いこなせずhtml文章と言われても全くもって分からないくらいです。パソコンを使って授業をしているだけで偉いなあ、すごいなあと思ってしまいます。でも、つい10年ほど前まではパソコンを使って授業すること自体ありえない事だったんでしょうね。めまぐるしく変化する時代の流れに食らいついていくためにも、パソコンをある程度は使いこなせなければいけないなあと思います。




  41.  12月3日の環境形成基礎論の出席メールを送ります。

    今回の講義では農協の組織や構造と、協同組合の始まりから日本の農協の変遷について理解できました。
    農協の歴史を見ていくことで、今の農協の構図の問題点がよりはっきりわかった気がします。ヨーロッパでは協同組合は資本に対抗するため市民の側から興ってきたものなのに、日本では明治政府によるいわゆるお上からの導入であり、 さらに戦争を通して国家主義体制に利用されていった。
    そのような流れの中でできあがった現在の農協は、官僚や政治家との関わりが深く、農家、さらには日本の農業のため、という本来の目的であるはずのものを満足できていないのだろう、という事です。
    すべての農協がそうではないでしょうが、経営のみを重視したりする農協や、そこから利益を得ている人々による日本の農業支配は改善しなければならないと、今回の講義でも思いました。「個」を確立した農家は農協から離れる人もいるという話を聞き、そのような人たちにこそ利益を還元するのが本来の「農協」の姿であると思うし、そのような制度、組織をこそ作っていくべきだと感じました。




  42. 12月3日の講義に出席しました。

    いまいち農協というところは、選果場を管理しているということのほかに、 どのようなことをしている組織なのか知らなかったので、興味深かったです。 ちなみに、小、中学校のときに、生徒全員が、修学旅行の費用を積み立てるため、 強制的に、月一回農協に貯金をさせられていました。
    これは私が田舎にすんでいたため、特別学校と農協の関係が近かったためかもしれませんが、やはり農協は、単なる市民(農民?)による一協同組合ではなく、それ以上に、 政界官界とのつながりをもつ組織なのだなと思います。
    政界とのつながりという面では、農協がそれ自体ひとつの票田であるという要素 が大きいように思います。だから、政官界も、農協を通じて、農家とつながっているため、 日本の農業政策を簡単には変えられないのでしょう。
    それは、労働組合にしてもいっしょだと思いますが、今日労働組合には入っていない従業員のほうが多くなっているので、票田としての機能が低下し、帰属する団体の利害よりは、より全体的な政策評価で、有権者が投票するようになってきているのだと思います。しかし、農協では、依然として、ほとんど全員が組合員であるため、 政財界とのつながりもきれないのでしょうか。




  43. 環境形成基礎論第八回の講義に出席しました。

    食糧管理法についてですが、なぜ戦時中にできた法律が1995年まで存続していたのでしょう。

    戦後間もないころの食料不足の時代ならともかく、逆さやで赤字を出してまで。農業保護も大事ですが、別の保護の仕方はなかったのでしょうか。




  44.  出席しました。

     農協が官制的なもので、出資金によって、農業出資者のためではなく、その他の事業によって経営がなりたっていて、政府によって運営されていることは、今の農業がいかにだめかをしめしている気がしました。




  45.  今回の授業を受けていると農協というものに対しての負のイメージかなり高くなりました。先生はそんなつもりで話されているのではないと思いますが、日本人の行き過ぎた集団意識の現れとでも言えるような組織だと思います。集団意識という呪縛を解き放てば、日本がさらに発展できることができると思うのですが、やはり実現は難しいのでしょうか…。今や中国に文化レベルで追いつかれようとしているのに、昔にいつまでも捕らわれ続ける必要はないように思えます。




  46. 最初に「農協とは?」という問いがありました。私は農協には何度か行ったことがありますが、正直銀行みたいな所で、なんで農業なのかとずっと思ってました。確に現状では農協は利益の追求を目指していると思います。これも歴史的な流れを見ないとよく分からないものです。

    話が変わりますが、レポートはパソコンから送らないと行けないようなので、来週からパソコンから送ってみようと思います。やはり携帯では字数が制限されますし




  47.  第8回の講義に出席しました。 いわれてみると、農協の副業(?)は本当によく目に付きます。
    日本の農業を発展させるために設立されたのだと思っていましたが、どうやらそれだけではないようですね。

    確かに、農協の仕事といわれてまず思いつくのはCMでおなじみの「JA共済」という、農業とは直接は関係なさそうなものです。「ちょきんぎょ」を知らない人がどれほどいるでしょう?

    実家が専業農家なのですが、農業に関する手ほどきなどは、最近はほとんど受けてないそうです。

    出席メールでもありましたが、天皇に対しては、自分も含め家族は「天皇だから尊敬する」というような感情はあまり持っていません。

    もちろん神であるとも考えません。

    ただ、国民に国歌を歌わせようという東京都の方針に対し、確か天皇が、強制でないほうが、とおっしゃっていた(尊敬しないと言っておきながら、敬語を使わないのは気が引けてしまいます・・・)のを受けてどこか慌てている都知事の姿がニュースで流れていましたが、 それを見て「さすが天皇だ、一味違うな」と、なにがさすがなのか、そして何が違うのかよくわかりませんが、
    そんな感想を抱いてしまいました。
    敬語といいよくわからない「さすが」といい、やはり自分はしっかり「むら」社会の一員なのでしょうね。

    尊敬しているというわけではないはずなのに・・・。

    我ながら不気味です。




  48. 第8回の講義(12月3日)の出席メールです。

    前回の他の学生さんの出席メールに、「祖父母の田舎では『むら』体制があまり感じられない」という内容のものがありました。私の実家のある地域では逆です。

     以前の出席メールにも書きましたが、地域の何軒かを1つの班にする隣保というのがあります。普段は回覧版が回ってきたり、ごみステーションの掃除を持ち回りでしたりするだけですが、どこかの家で不幸があったときには、必ず手伝いに行っています。また、毎年、新年に近所の何件かの家の主が集まって会食をしています。(「オトウ」というものなのですが、聞いただけなので漢字がわかりません…)これは何年かに一回持ち回りで世話役(もてなし役)をやります。うちの家も何年か前に世話役をやっていました。この会は重要なもので、欠席は出来ないようです。昔は祖父が出ていましたが、病気を患ってお酒が飲めなくなったので、それでは都合が悪いと言うことで、父がここ何年かは仕事で忙しい合間を縫って参加しています。その会の詳しい内容は聞いたことがないのですが、地域の中でうまくやっていくには欠かすのことの出来ないもののようです。これは祖父母の様子を見ていれば、なんとなく感じられました。農作業をしている家は、少なくなったので、農作業で協力することはめったにありませんが、この状況を見る限り、「むら」の中での付き合いというのが重要なのだということがよくわかります。

     新興住宅街やマンションなどでは見られない近所付き合いの形態だと思います。こういった付き合いは、いつまで続くのでしょうか。普段は各家が独立しているようでも、見えないところでつながっているものなのでしょう。この「むら」的なつながりが完全になくなってしまえば、余計な付き合いをしなくて済むようになりますが、果たしてそれで地域での生活がうまくいくのかどうか…。私のような若者世代にとっては、直接上のような付き合いは関係してこないので、その付き合いの重要性もよくわかりません。なんとなく大事なんだな、というくらいです。だから、このつながりがなくなってもいいような気がします。でも、「気がする」というだけで、断言は出来ません。これも私が「むら」社会の中でずっと生きてきたからなのでしょうか…。




  49. 最近授業が難しくなってますね笑

    でも今回の話はよく耳にする農協の話が主でしたので、身近な組織について理解が深まってちょっと大人になった気分です。

    農協というか協同組合のでき方は納得です。個々の農民のままでは弱いから協同することで強くなろうとしたということですよね。なんとなくEUに似ている、とふと思ってしまいました。目標は農民の共存共栄であるのに、農協の利益・存続を目指していないか?というところがうなずけました。また、官との癒着、どこに行っても癒着って出てくるんでしょうかね?なんかあきれてしまいます、今回も日本の農業政策の実情が知れてよかったです!!




  50. 第8回目の授業に出席しました。

    今回は、仕組みの説明などが多かった気がします。しかし、最後のほうの、電車の中で出会った農家のおじさんの話が面白かった、というか興味深かったです。他の授業でも耳にしたことなのですが、自分の今後・運命を決定付けるような人物との出会い、というものはあるんですね。僕もすでに出会っているのか、もしくはこれから出会うかもしれないのか、それなら今後が楽しみです。

    ところで、農協はきれいなピラミッド型の組織であり、いまはそれがよくない方向に出ているということがわかりました。しかし、このピラミッドは上がしっかりしていれば、よい方向に出るのではないでしょうか(それが難しいから、そこで先生のような方がいろいろ考えていらっしゃる、というのは重々承知ですが)。

    農家の側から見て、農協にはいるとお得なことがたくさんあるのでしょうか。教育・指導事業は少ないのですよね。自分でも調べてみると、農協より民間の肥料会社や機械会社にコンサルティングしてもらうことが多いこともあるようです。また、補助金の分配も農協が握っていたりして、よくないことは多そうです。さらには、「農協の声=農家の声」とされて、行政の側は農協の声を聞いておけば足りると思っているが、実は農家の声とは食い違う、ということもあるようです。一方よいことはというと、「みんなで固まっていられる」ということが大きな利益だというぐらいでしょうか?しかし上層のほうのひとにとっては"おいしい"組織だから、上が動こうとしない、ということなのでしょう。

    そこで、上を変えることも必要になるでしょう。そもそも農家レベルでは、不満も渦巻いてきているはずですし(それを抑えているのが「むら」構造ですが)、上のほうにも改革意欲に燃えている人も少なからずいるはずです。改革意識が高まって、上からの改革がなされるということはないのでしょうか(まあ、ないから先生のような方がいろいろお考えになっているのでしょうが)。

    また、IT革命により、「むら」構造に縛られず、効果的な農業改革を実現している農家も増えていくということですが、それによって、農協が危機感を痛切に感じて、(というのも、IT革命による農業革命が絶対的に効果的だとわかれば、農家がそちらに移っていき、「むら」構造も崩れていくことも・・・)、改革意識が高まり、自己浄化していく、ということもあると思います。そもそも、農協というのは上層下層のピラミッドであると同時に、下層の中では完全な横並びであり、競争意識に欠けるのでしょう。ITによる農業改革成功者との競争で、おそらく農協側が負け、危機感、改革意識につながっていくかな、と。

    あと、レポートの課題が早く発表されることになって、正直助かりました。 前回おっしゃっていた通り1月の終わりのほうになって発表、ではキツイです。


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作成日:2004年12月08日
修正日:2004年12月08日
制作者:柏 久