第4回
出席メール

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  1.  4回目の講義に出席しました。
     IQ品目とAA品目の理解がいまいちだったので確認しときたいのですがIQ品目→自分の国の商品保護のために輸入数量制限 AA品目→金取られてもいいから輸出したい てな感じでよろしいんでしょうか。

     あと今テレビで「素敵な宇宙船地球号」を見てて、エクアドルのバナナ園をとりあげていたのですが、先生は自然循環型農業についてどのように考えているのか教えてください。
    以上です。

       IQ品目とAA品目については、講義ノートを見てもらえればわかると思います。AA品目は、輸入が自動的に承認されますが、輸入に際して関税等を支払う必要があります。

       自然循環型農業というものが何を指しているのかよくわかりませんが、農業とは本来自然循環を前提としたものだと考えています。


  2.  今回の授業で一番印象に残ったのは、”レモン”の話でした。輸入自由化のせいで 1個あたり2〜3円という値段になってしまい農家はかわいそうだと思いました。も とは1個あたり2〜30円でよかったのに・・・。1個あたり5円でやるようにいわ れ、それに向かって努力していた農家の人たちにとってこの出来事は悲惨だったと思 います。レモンの件だけでなく、その他いろいろな面でこれからは輸入自由化・関税 の軽減、撤廃が進められていくと思うのですが、うまく双方にとってマイナスな面が でないような進め方を見つけてほしいと思います。

       貿易の自由化過程においては、表面に出てこない部分で、色々なダーティーなことが行われるケースが多く見られました。ただ戦後日本は、自由主義経済体制の進展を国是としてきたのでしょうから、貿易の自由化を悪いとは言えないと思います。

       しかし、自由化の先にどのような国の姿が描かれてきたのかを問いかけるとき、そこには明確な像がなかったといわざるを得ません。その結果、既得権益の保持のための行動を許し、きわめて首尾一貫しない政策展開となってきたのではないでしょうか。


  3. 第四回の講義に出席させていただきました。

    第二回の出席メールで次も出席すると言っておきながら、第三回は出席 できませんでした。今回の講義前に配布された「第三回講義出席メール 抜粋」を見てみると、教官の批判精神に関して講義中に何かコメントが あったようですね。僕も第二回講義の出席メールの中で、批判が多くて参っ てしまう〜という内容を書いたのですが、他にも僕と同じように感じた人が 多かったのでしょうか。今回の講義ではひたすら批判しまくるということもなく、 聞きやすかったです。

    今回の講義では、農作物の自由化や関税制度についての知識をいろいろ 聞けたので勉強になりました。これからも、日本の農家が困らない程度に、 関税率を下げる動きが続いて欲しいと思いました。 あと、今回は写真をたくさん見せてもらえて楽しかったです。とうもろこしって いろんなものに加工できるんですね〜。



    次回も行くつもりです。今週は休講なので次回の講義は再来週だということ を忘れないようにします。

       私の社会批判的な講義に対してクレームをつけた方は、1〜2人でした。しかしそのようなクレームにも配慮して、3回目は押さえ気味にしたのですが、批判精神は圧倒的に支持されました(Webの出席メールを見て下さい)。社会の問題が許容範囲にあるのに、無理に批判を展開するのは問題でしょうが、今の日本は、明らかに許容範囲を超えています。このような時代に、無批判に現実を肯定することこそ問題ではないでしょうか。

       誤解を恐れず書かせてもらうと、工学部の学生さんには現状肯定派が多いように思います。確かに今の日本社会の繁栄を作り出す原動力としての工学士の功績は大きいと思います。しかしその繁栄は、地球環境問題という深刻な問題を伴ったものであることは忘れてはならないと思います。


  4.  先生の最初のお話の「ムラ社会」というのが印象的でし  た。

     農業学(?)でも、法学でも、「ムラ」という概念は
     日本人のものの考え方の根本にあるようですね。

       私は心理学を勉強していますが、日本人の人との関わり
     かた、自分の身の振りの決め方にも、やはり「ムラ」
     「共同体」「ウチ」というような考え方が強く影響して
     います。

     畑作をとるか稲作をとるかで、ヨーロッパと日本の農業
     社会は徹底的に異なるものとなった、というのには、と
     てもびっくりしました。そんなことで!と思いました。

     私は先生の雑談の方が好きです。これからもよろしく
     お願いします。楽しみにしています。

       「むら」社会、3回の講義では概要しか話をすることができませんが、それでも今後皆さんが勉強されていくきっかけにはなるのではないでしょうか。日本文化の原点は、やはり稲作文化であり、戦後間もない時期には日本人の50%近くが農家人口であり、その他の都市住民もその大半が農村出身者であったことを考えると、日本人のこころに「むら」社会のエートスが潜んでいても何ら不思議ではありません。

       そのあたりを第2部で理解していただきたいと思っています。


  5.  第四回の講義の出席メールを送らせていただきます。

    まず驚いたのが「ポケット農林水産統計」の〜1990年までは金額ベースのみ 〜1996年までは両ベース併記 〜2000年までは供給熱量ベースのみ 以降、両ベース併記 に対してでした。これって詐欺じゃないんですか?もしくは情報操作です。自分の都合のいい情報しか明かさないなんて・・・。これだから官僚は・・・。

    しかし、レモンの輸入自由化の話を聞くと、今でこそ品質と価格を天秤にかける人も増えてきたと思いますが、当時はやはり価格重視で、大量生産された海外の安価な農産物には太刀打ちできなかったのも事実だと思います。

    あと余談ですが今の野菜の高騰は何なのでしょう、台風って怖いですね。

       農水省の食料自給率の扱い、統計書にまで細工をするのですからひどいものですね。だからこそ国民はしっかりと政府のすることを観察し、批判していかなくてはならないのではないでしょうか。

       農業は自然に大きな受けるものです。いつも自然災害の不安を抱えていると言えます。工学的な発想で、自然をも制御してしまおうという試みもありますが、自然を完全に制御できると考えることは人間の過信のような気がします。


  6.  先週(10/15)の授業には用事で出席できませんでした。先生の講義は楽しみにしているのでなるべく休まず出たいと思います。

     今回の授業で印象に残ったのはレモンの自由化の裏の黒い話です。確かにスーパーで国産のレモンを見たことは今まで一度もなかったような気がします。国産レモンが市場から消えた理由が自由化にあったのは仕方がないにしても、自由化の背景に輸入業者と政治家(それも日本政府の代表)の癒着が本当に存在していたとしたら、それは食料自給率の上昇を目標に掲げていた政府の矛盾でもあると思います。

     また保税・承認工場制度や配合飼料会社に対する中小企業近代化促進法の適用も結局トウモロコシの大量輸入につながり、政府自身が食料自給率を下げているのも同然だという意見にもなるほどと感じました。

       最近、スーパーなどで国産レモンを見かけるようになってきました。それには、サンキストレモンの倍以上の値段が付いています。意識の高い消費者が出現してきた結果だと思います。その意識の高まりがどこまで進むのかはわからないところがありますが、食が人間に生にとって不可欠なものである以上、日本農業が滅亡することはあり得ないはずです。

       よりよい日本農業のあり方を追究していかなければなりません。


  7.  環境形成基礎論10月22日第4回、出席しました。

     今回は、政府が飼料の需給を安定させるためにとった政策がかえって飼料の輸入量を増大させ、結果食料自給率をさげたというのが印象に残りました。

      飼料需給安定法、決して趣旨が間違ったものだとは言えません。しかし、結果として政府自らが飼料穀物の輸入を増大させることになってしまいました。やはり理念に基づく長期的展望がなく、目先の問題解決にしか目がいかないと、このような結果になってしまうのだろうと思います


  8.  10月22日の講義に参加しました。

     先生の講義はいつも興味深いもので、食堂でお昼ご飯を食べてるときに講義の内容を思い出している自分がいました。僕たちの世代は生まれたときから食べ物は十分にあり、食の大切さや今の日本の農業について深く考えることはしなかったのです。残さず無駄なく食べるように日々心がけています。

      「残さず無駄なく食べるように日々心がけています。」

       よい心がけだと思います。多くの人がこのように心がければ、自給率低下の一つの原因となっている食べ残しも少しは減ると思います。

       ただ、それだけでは、十分とは言えません。問題は、政治や経済など社会構造にあるのですから、社会の問題に対して意識を高めるよう努力して下さい。


  9.  出席しました。

     農業や畜産はうまくやれば儲かるという話ですが、それは大抵の生業について当てはまるものなのではないでしょうか。だとすれば、何故に「ノウギョウは儲からない」というイメージがつきまとうのでしょうか。そこに日本(日本特有であるという根拠はありませんが)の農業の特徴がそもそも読み取れるのではないかと感じました。

    最後になりますが、これからも頑張ってください。次の講義も楽しみにしています。

       農業を生業として見る限り、儲かるという言葉は適当ではないと思います。「農業は儲からない」ということを正しく表現すれば、「農家は貧しい」だと思います。確かに、日本においては「農家は貧しい」というイメージが一般的だと思います。そして戦後、政策的にもこれが大々的に宣伝されたことがあります。しかしこのイメージは間違ったものです。そのことについては、次回お話しします。


  10.  10月22日の授業に出席しました。

       メール、届いています


  11.  今回の講義で気になったことは,農産物の貿易についてです.

     農産物の輸出入自由化といいつつ,じつは各国が厳しい関税や,輸出補助金などで,自国の農産物が有利になるように策を弄しているのが現実なのか,と思いました.結局,自由化を目指しているのは,自国の農産物を売る市場を開拓したいと言うことなのかなあと思います.

     最近グローバル化と言われますが,「くに」という歴史的単位がある以上,自国の国益を第一に追求する姿勢は,決してなくなることはないと思います.ですから,やはり自国の食べ物は自国で生産するのが良いように感じます.よその国が自国の農産物を保護するのに,日本だけが過剰に門戸をオープンにしているというのは,一方的な不利益ではないのでしょうか.それに,よその国から農産物を買うと言うことは,もちろんその国から日本へ輸送する必要があるわけで,日本国内で農産物を生産すれば,その輸送コストも減らせます.つまり環境によいと思います.輸入するのは,その国では気候的に無理な物,必要なだけの量がどうしても足りない物だけでよいといったら極論でしょうか?でも,基本的に交易の原初ってそういったところにあるのだと思ったりもします(経済のことはよくわからないのですが).

     あと,農水省の官僚の姿勢が問題なのはとてもよくわかるのですが,そのような精神論的な(僕の受けた印象として)ことよりも,僕としてはむしろ,彼らが具体的にどのようなことをして,それがどのように環境や農業にとって好ましくないのか,と言うことをもっと詳しく聞いてみたいです.そういった点を,授業でももっと取り上げてもらえると嬉しいです.




  12.  今回の講義で、政府がよいと思ってやっている政策が逆にマイナスの方向に働いていることの多さに驚きました。やはり官僚主導の農業というせいでしょうか。飼料の輸入に関する政策や淡路島で膨大な補助金をつぎ込んで作った堆肥処理場など、農業の現場を知っていればもっとよいやり方を考えられたかもしれないものと、それだけではうまくいかないものと両方あるような気がします。

     私は発展途上国への援助をする仕事をしたいと考えたとき、文系に進んで政策などを考えようかとも思いましたが、結局自分で現地に行きたいと思って農学部に進みました。現場と政策を作る人を別物と考えていたわけですが、現場を知った上で政策を作るということがとても大切だと思いました。


  13.  10/22の授業分の出席メールを送ります。




  14.  僕は今まで食料貿易政策をかなり単純なモデルで捉えていましたが、今回の授業で認識をより緻密にすることができました。おもしろかったです。




  15. 第4回目の講義は、食料自給率低下原因としての飼料政策を理解する上で前提となる、貿易や関税のしくみについての説明があったので非常にわかりやすかったと思います(私は、農業政策などといった話にはど素人なので・・・背景や前提などから入っていただけるのは本当に助かるのです)。

    農産物の内外価格差があるために、政府としては輸入数量制限・関税障壁・非関税障壁などといった政策をとることによって国内農業の保護を図ることになります。そして免税制度があるために、トウモロコシ(AA品目)を飼料として輸入するという事態が生じてきます。

    政府自ら、飼料穀物を輸入し、食糧需給安定法や中小企業近代化促進法といった立法をしておきながら、食糧安保論になれば自給率の低下が問題だというのは非常に無責任に思えます。「地球環境学のすすめ」でも見たトウモロコシの大量輸入現場の写真や淡路島の堆肥製造施設の写真も、今回の講義を聞いた上で再度見ると、政策の矛盾というものが一層感じられてきました。

    農村はもともと循環社会であったというのはその通りです。しかし、現状から元に戻せというのは困難ですし農業構造の変革というのも具体的な考えが浮かびにくいです。第2部「むら」構造に入っていく中で考えてゆきたい問題です。




  16.  なぜ、農業を講義する教官たちが耳に蛸ができるほど食糧自給率について話すか最近わかってきました。確かに食料安全保障という面もあるが、食料自給率を上げることにより国内での物質循環が上がり環境に負荷がかかりにくい持続的農業が営めるという面が注目されるべきであり、この物質循環は長いスパンで考えた場合重要な意義を持ってくるということなのだなと、今回の授業でかんじた。柏先生と同じことを唱えている教授が京大にはたくさんいるような気がするんですが、一般にこのテーマはマスコミに広く扱われているという印象を受けないようなきもします。民放もこういうテーマで番組を作ってくれたらいいのにとおもいました。




  17. 講義お疲れ様でした。
    前回の出席メールで先生の講義の前置きが長かったという意見がありましたが、雑談とはいえ生徒側の出席メールを紹介し、それについて意見することに時間を割くのはとても有意義だと思います。
    そう感じている人間も多々いると思うので、これからもぜひ長い前置きで始めてください。

    さて、農産物貿易政策についての講義でしたが、関税については知らないことが多かったので意外なことが多々ありました。
    「50%の関税がかかるはずのとうもろこしが飼料に使用されるときは免税され、コーンスターチを作る場合には関税がかかる」
    また、「承認工場制度」についてもまったくの初耳でした。
    飼料の輸入制度に制限がないというのは、食料自給率問題とかなり密接な問題です。昭和2年から「保税工場制度」が存在していたことを考えると、飼料の輸入を突然制限することはもはや不可能であるという気がせざるを得ませんでした。どれほど食料自給率が低下していると問題視しても、それが昔からの飼料政策に起因するとあっては…と悲観的になってしまいました。
    とはいえ、食料自給率の数字だけを見ていても一元的な見方にとどまってしまうという意見に私は賛成なので、やはり違った視点でとらえていくしかないのでしょう。

    淡路の畜産についてのお話にも驚きました。畜産がそれほど利益のある仕事であるとは思っていませんでした。とはいえ、この利便性を追及する時代において、毎日毎日自分の手で家畜を育て、休みのない反復した生活を続けることは若い世代にとっては苦痛に感じられることは仕方のないことかもしれません。
    日本人の美徳とされた「勤勉」の衰退は、農業においても顕著に現れているのではないでしょうか。農業の衰退はある意味日本の現状の象徴だと思います。官僚の腐敗により政策が実行されず、またNEETといった若者の増加で次世代の農業の担い手がいなくなっていく…
    勤勉を実行していた過去のよき日本人がこの現状を目の当たりにしてしまったら、ひどく嘆き悲しむことでしょう。

    レモンの自由化に関しては、政府間の醜い争いのせいで日本のレモン農家が犠牲になってしまったという事実に大変怒りを覚えました。官僚を批判せざるをえません。 「官僚主導型農業構造」の講義を非常に楽しみにしています。

    PS 農業における物質循環についてですが、畜産で糞を飼料と用いるというのは理解できました。しかし、ほかの例での物質循環が思いつきません。農業においてほかにはどんな物質循環が考えられるのでしょうか。

    個人的な話で恐縮ですが、小学生のとき私は栽培委員でした。小学校は市内でも花のコンクールで常に優勝しているような力の入り具合で、全校で200人足らずの学校でしたが一人一人が2つ3つの鉢を所持して花を常に維持するという習慣がありました。そのため栽培委員の仕事も多かったのですが、なかなかやりがいのある楽しい仕事でした。毎週委員会の時間になると中庭に集まり、大きなブロックの囲いの中で土を耕してそれを鉢に入れていくという作業が基本だったのですが、たまに膨大な量の糞が運ばれてきて、大変な臭いが中庭に漂う中、それを土とひたすら混ぜ合わせるという仕事もありました。今考えてみれば、かなり貴重な、すばらしい体験をしていたと思います。
    物質循環の話で懐かしいことを思い出しました。




  18.  第4回にして始めて出席しました。講義を受けてみて、日本の農業の現状について自分は無学だなと思い知らされました。過去の講義の内容もHPで読み返して、勉強しときます。




  19. 第4回目の授業に出席しました。

    なんだか、今回の授業は経済学に関するような話が多いなー、と思いながら授業を聞いていました。これも、農業が、ただ単に野菜や米などを作るだけでなく、環境や経済やいろんなことを考えねばならない分野だということの表われなんでしょうか。

    今回の授業で、先生が問題視されていることが少し見えてきた気がしました。何でも輸入、特に飼料を大量に輸入している(2つの自給率の乖離はこのことをいうためだったのでしょうか)ことで、農業が本来持っていた循環が失われていて、しかも、その飼料の大量輸入は政府の政策がまねいた結果である、それがおかしいこと(のひとつ)だ、といった具合でしょうか。そしてその背景には、官僚主導型の行政や、「むら」構造に起因する、族議員・官僚・農協・学会・業者などの癒着がある、ということだと理解しています。(学会もこの癒着にかかわっていたことには少し驚きました。先生が正しいと思ったことを言ったことでのけ者にされ、先生から見限った、みたいなこともおっしゃっていましたよね?その先生の言葉に頼もしさを感じましたが、一方で、たとえ偉い学者の方でもなにかにくっついて、集団で(利益のあるところに)固まっていたほうが居心地がよいと思っている人が(たくさん)いるのか、と思うと、寂しいというか、何で?っていう感じです。これが「むら」構造なのでしょうか。)

    少し違うかも知れませんが、小泉内閣が進めようとしている三位一体の改革なんかも同じようなものなのではないでしょうか。国がまずお金を握っていて、使い方を決めてから地方に配っている。そして使い方を決める権限を何も実情や問題点がわかっておらず既得権益に浸っている官僚や族議員が握っている。そんな構造を排し、お金の集まるところを中央政府から地方に移し自由・柔軟な行政を目指す。といった感じで、根本にある問題は、やはり官僚主導型の行政や「むら」構造に起因する癒着といったように、同じものではないか、と感じました。(貿易の話に関してはやはり政府が主体となっていかざるをえないかも知れませんが。まあ、癒着がかかわっているという点では共通しているでしょう。) 次からは「むら」構造、そしてその次は官僚主導型の農業構造についての話だということで、先生はこの問題に対して、どう対処していくのがよいとお考えになっているのかも楽しみにしながら、授業を聞かせていただきたいと思っています。




  20. 10月22日の授業に出席しました。

    今回の授業を聞いて思ったのですが、農産物の自由化をせずに自国の農産物だけで自給してゆく必要はあるのでしょうか。それは資本主義経済自体を否定しているように思われます。さらに、たとえ完全に自由化されたとしても国産の農産物も良いものは残っていくと思います。国産レモンが復活したように。

    さらに言うならば、そもそもそんなことは可能なのでしょうか。以前の状態に戻すだけというのは言うまでもなく、たとえ新しい制度を作ったとしても不可能だと私は思います。なぜなら今の日本は農産物を外国に依存し工業に重きを置くことによって発展してきたわけですし、またそれによって日本人の舌が肥えてしまい日本では育てにくいものまで欲してしまうようになったからです。

    それにしても先生の学会にいられなくなっても言いたいことを言う姿勢は素晴らしいと思います。このようにしていれば思ったままに言いたいことを言える時代が来るだろうと思います。




  21. 後期 第4回環境形成基礎論に出席したことはしたんですが、大遅刻してしまいました(泣)
    そこで、ホームページをみて、思ったことを書きます。
    レモンの輸入の自由化にはとても驚かされました。なぜかというと、オレンジや牛肉などの普段よく使う食品を自由化させることは輸出国にとっては大変利益になることなのでまだ理解できるんですが、正直レモンはあまり需要があるように思えないので...。なぜわざわざレモンなんでしょうねえ??




  22. 四回目にしてやっと講義の概要がつかめてきました。
    毎週毎週メールの返信ご苦労様です。

    農業が本来持つ物質循環性が崩れているという話ですが、私もそう思います。
    農業が工業の一分野になっている気すらします。
    物質循環を成り立たせるため家畜糞尿や肥料を輸出しようとしても費用がかかりすぎるということでしたが 農業はその土地と密着していて、その土地その土地で循環させないといけない、 つまり工業のように分業することは、農業の性質に合わないのではないか、と思います。

    ならばどうすればよいのか、と問われても全く答えられないので
    次回から勉強していきたいと思います。
    駄文失礼しました。




  23. 第4講の出席メール送らせてもらいます。

    循環型農業が近年になって崩壊してきた大きな理由が官僚主導型農業であることはか なりショックでした。牛肉・オレンジをはじめとして様々な食品が輸入されるように なり、国内農家の必死の抵抗にもかかわらず、政府が国内農業衰退をもたらした事実 は非常に腹立たしいものです。政府は自分で自分の首を絞めているように思えます。

    トウモロコシの大量輸入で飼料用には関税がかからないということを恥ずかしながら 私は知りませんでした。そのような政策では、確かに生産過程においては安価な飼料 のおかげでコスト削減が可能かもしれませんが、「循環型社会」を考えた場合、リサ イクルやらで余計に費用がかかってしまい逆効果であるともかんがえられます。

    結局、今のところ、政府は「環境維持」を叫びつつも外国との貿易関係や自分の地位を最優 先して農業を復活させることにはあまり関心がないように思えます。循環型社会を回 復したら外国との友好関係の崩壊や経済面に対する影響が気がかりなのですが、それ らの均衡を考えていくのが今求められていることなのでしょうか?

    日本の農業は何か 農業の本質なるものをわすれてしまっているように感じます。
    また次回を楽しみにしています.




  24.  日本の食料自給率の低下の原因のひとつに、飼料輸入が存在しているというのは盲点でした。あれだけ優遇されたら、飼料輸入が増えるのは当然。自らの政策のせいでさがった食糧自給率で騒いでる日本政府を見ていると、なんだか滑稽に見えてきます。しかも、その政策によって生じた結果が、食糧自給率の低下だけでなく、糞尿処理問題もあるとは、官僚にまともな人間がいるのか疑いたくなります。

     このような日本の農業をどうしたらよいのか、という問いに対する柏教授の答えが楽しみでなりません。




  25. 環境形成基礎論第4回の出席メールを送らせていただきます。

    今回の講義では、戦後の政府は、何の長期的ビジョンもなく、その場しのぎの政策で乗り切ってきたという印象を受けました。農業が工業の生産性向上についていけなかったからといって、日本は「原料を輸入し加工品を輸出するのだ」というような、工業部門における観念を、農業にも適用しようとすることには無理があります。(それにしても、私は経済に弱いので、あんなにもさまざまな形で関税障壁/非関税障壁があることを知らず、驚きました。)

    しかしながら、そういう実にシンプルな政策を批判するだけでなく、どうしてそのような政策に頼ったまま、現在のようなひどい状況に陥るまで見直す、あるいは方向転換することができなかったのか、ということも考えなければならないと思います。第2部以降では、そのようなことも考えていけるのではないかと思っています。

    また、「むら」構造に非常に興味があります。もちろん、その構造は農業中心の日本社会から生まれたものだと思うのですが、農業から脱却しつつある地域にも、未だ「むら」構造が根強く残っていることは、とても興味深いです。再来週も楽しみにしています。




  26.  こんにちは。

     今回の講義で一番印象に残ったお話は、レモンの貿易自由化についてです。食糧の貿易政策にまで、政治家の権力闘争が絡んできているとは驚きでした。そんなことで、我々の食糧事情が左右されているかと思うとゾッとします。コメに関してはもっと生々しいものがあったと言われました。日頃あまり需要しないレモンでもそこまでひどかったのですから、主食であるコメに関してもっとドロドロした政争があったとしても不思議ではありません。

     第一回目の講義でも淡路島の堆肥製造施設の写真を見せていただきました。その時僕は、「堆肥が余っているのなら足りない国に輸出すればいいのに」と簡単に考えていました。しかし、それはコストの面から不可能なのですね。確かに、家畜の糞尿に高いお金を出す所はないかもしれません。

     自国内で物質循環が完全になされることは理想的ですが、種々の政策と相俟って加工型畜産が発展してしまった日本では、昔のように戻すのはほぼ不可能なのではないでしょうか。浅はかな考えかもしれませんが、堆肥の輸送コストを下げる等の努力を通して、世界的な規模での物質循環を目指すことは不可能なのでしょうか。




  27.  農水関係の政治家・官僚が国内の農家を気にするあまり、日本がFTA交渉に乗り遅れてしまい、国際貿易から取り残されようとしているのは非常に忌々しき問題であると思います。己の票ほしさ、金ほしさに国益を損なうような亡国の輩には腹が立って仕方ありません。




  28. 10月22日の授業出席しました。 畜産について。飼料となる穀物を作る→家畜を育てる→糞尿が排出される→それを肥料として→飼料となる穀物を作る、という循環は一昔前までは成り立つことが当然であったはずなのに(江戸時代では糞尿を売ることを生業とする商人もいた)現在では、それが崩れてしまっている。飼料を輸入して家畜を育てるという加工畜産は、食料自給率の乖離という弊害を生むと同時に、さらに今回の授業で糞尿の処理の問題という点にまで気づかされた。農業や、畜産、漁業、林業などは一年、数年、数十年単位で循環するものである。円であるが故、一点が変化すると、他の部分も大きく崩れてしまう。しかし、周りの近代化にも対応しなければならない。ここに農業の難しさがあると痛感させられた。




  29. 10月22日の講義に出席しました。

     トウモロコシを輸入する船の写真はなかなかすごかったので見入ってしまいました。自分でトウモロコシを買いにいくことなんてないのでわからないのですが、国産のトウモロコシと輸入された食用のトウモロコシではどれくらい値段に差があるんでしょう?味はたぶん国産のほうがいいはずでしょうが…輸入された飼料用のトウモロコシは主にどこに運ばれるのでしょうか?北海道などの家畜の多いとこでしょうか?あと、コーンスターチで作られたビニールハウス(?)には大変興味がわきました。もし写真などがあれば見せてください。




  30. 10/25環境形成基礎論の出席メールを送ります。

    日本の畜産業が輸入飼料に依存していること、そしてそのために国内の物質循環がうまくいかず、大量に有機物が廃棄される現状という今日の講義の部分は、ちょうど少し前に農学部の講義でも触れられていました。
    その講義ではバイオマスの技術によって過剰な有機物からエネルギーを取り出して廃棄すればよい、というような解決策が示されていたと思います。
    個人的にはバイオマスには興味があり、エネルギー問題の観点からも、研究を進めることは必要だと思います。
    しかし、こと日本の食糧輸入問題に関して考えるとなると、淡路島の堆肥製造施設の話などもそうですが、辻褄あわせのように過剰な有機物の処理法を考えるよりも、問題の根源である、過剰な輸入飼料に頼っている畜産業のあり方そのものを改善していかなくてはならないのではないか、ということを今回の講義ではっきりと感じました。

    また、レモンの輸入自由化の一幕など、日本の政治を動かしている人たちは、農業についていったい真面目に考えているのだろうかと、怒りというよりもむしろ驚いてしまいました。
    このように、先生の講義では自分の中で今まで知らなかったり、また考えなかった側面からの問題が取り上げられていて、とても興味深く聞かせてもらっています。 次回からは第2部に入るとのことで、また楽しみにしています。




  31.  今回の講義で、畜産と農作物栽培が一体となった農業が物質循環の面から見て理想的であるという話を聞いて、日本史で習った牛馬耕の話を思い出しました。習った当初は単なる作業効率向上の手段としか思っていなかったのですが、別の意味もあることに気付かされました。江戸の町がリサイクル社会であったように、日本人はもともと物を無駄にしない民族だと思います。早くその精神を思い出し、循環型社会を実現すべきですね。




  32.  22日の講義出ました。

     この間先生の講義の最後のほうで、コーンを輸入して堆肥を輸出すればいいけれど、そのためにはお金がかかるから現実的には難しい、というお話がありましたが、別の先生の講義でも家畜の糞を利用する話がありました。それは糞をメタン発酵させて肥料として利用しようとしているけれど、輸送の難しさや水田に利用する場合の肥料としての安定性に不安があることからまだ実用化には遠いという話でした。

     デンマークではそのようなメタン発酵した肥料を牧草地に普通に使っているそうです。その話を、この間の柏先生の講義を聞いて思い出したのですが、そのときにわたしが思ったことを書きます。わたしがたいした知識もないくせに勝手に考えたことなので、実際とは違うことを言っているかもしれませんが、その辺はよろしくお願いします。

     わたしが思ったことは、日本で堆肥の活用ができないのは、土地がないからだということです。元来日本人は家畜の肉というものはそれほど食べていなくて、肉といえばもっぱら野山で狩をして捕まえた生き物だったのではないかと思います。だから、家畜の飼料ようの畑なんてものも、もともとなくて、今家畜をこんなに飼っていることはたぶん日本の伝統的な在り方としては不自然なのだろうと思います。その結果として飼料を輸入することによってエネルギーの国内循環から糞があぶれるということが起こってしまっているのだと思います。

     デンマークでは家畜の肉を食べるということは自然な歴史上の流れとして身についた習慣であり、そのために飼料用の畑は、家畜を飼っているところのそばにあって、堆肥を利用しやすい環境が出来上がっているのでしょう。日本では肉を食べる習慣自体が、第二次世界大戦の敗戦後、アメリカの影響で地盤もないところにいきなり入ってきてしまった習慣だから、堆肥を利用するべき畑が近くにないのでしょう。

     日本国内でエネルギーが無駄にあまってしまうことの解決策としては、魚を食べることが挙げられるのではないでしょうか。魚は、餌は海の中にあるから輸入をする必要性は断然低いし、日本の漁獲量は確か世界に誇るべきものがあったはずです。昔の日本人は魚をたくさん食べていました。やっぱりそれが自然な姿だと思います。肉食は否定しないし、私自身肉は好きだけれど、日本国内のエネルギー循環のことを考えたりすると、魚を食べたほうがいい気がします(魚はいろいろと体にいい面もあるみたいですし)。




  33.  4回目の授業に出席しました。

     今回はいきなり比較優位だのその部門に特化するなど、経済学部生の血が騒ぐことばが並びかなりやる気がでました。これからも経済もからめた授業をぜひお願いします。個人的な要求ですいません。




  34.  出席しました。今回は出すの遅いから返信は期待してません。

    今回疑問はあまりなかったです。
    1番印象に残ったのはコーンの輸入現場(?)の写真でした。それと、コーンを使ってビニールみたいなのを作れるというのは初めて知りました。世の中には知らない事だらけだなぁ、と面白く思いました。もう少しコストが下がれば広まるという事なので、その内コーン製のビニールなるものが出回る日も近いのでしょうか。




  35.  出席しました。

     農業の政策は、結局は、政治の世界の人によって決められてしまうのだなあ、と思いました。一部の人々の利益のためだけに輸入自由化などの政策決定が行われている気がします。




  36.  輸入課徴金と関税の違いがよくわかりませんでした。




  37.  10月22日の講義について

     農業と政治は切っても切り離せない関係であることは第一回の講義のときの痛感していたが、今回の講義でさらに理解が深められた。農業の自由化という側面ではそれが直接的にかかわってくる上に、農家にとっての影響力もとても大きい。それなのに、政策上の優越を求めて農家の意見を押し切り、かってな政策を展開、そしてそれを何かと結びつけて正当化する・・過去にも、そして今後もなされていきそうなことである。確かに、政治が農業を支えているといえる側面の多くあると思う。しかし、政治に携わるものはそれだけで満足してしまい、自分たちがもたらしている政治による弊害を見ようとしない。そのことが農業の自由化にかかわる問題など、様々な農業問題を引き起こしているのではないだろうか。私は、この講義でこうした政治と農業の関係について、さらに理解を深めたいと思っている。




  38.  出席しました。




  39. 今回の授業は、なるほど、と思える話がいっぱいありました。
    貿易自由化をめぐる話なんかは面白かったです。

    ただそっちに興味をとられすぎたせいか、講義内容は
    余り良くわかりませんでした。
    「歪みとは物質循環の崩壊」
    「昭和30年代以降の近代化政策が失敗」
    ということも、
    多分ぼくがそういった問題に対するセンスが疎いせいなんでしょうが、
    主旨を理解することがまだできてません。

    理系だからかもしれませんが、
    もう少し定量的な資料が多くもらえると分かりやすくなる気もします。
    あと、重要な主張に至るロジックをもう少し明確に示してくれると
    助かります。
    「物質循環の崩壊とはこれこれこういう現象で、
    それによってこんな理由から斯くの如き現象が起こるが、
    これはこういう点で良くない物である」
    みたいな。

    いや、そういう講義じゃなさそうなんで別にいいですけど。
    あんまりわかんないんでものすごくもやもやしてます。

    ではでは。




  40.  授業の出席メールを送ります。
     今回の授業で、現在の日本農業において、飼料穀物の輸入と、物質循環に関連があるということを初めて認識できました。
     次回の授業で、日本農業の問題点に対する対策を講義されるのを楽しみにしています。




  41. 講義日→10月22日

    今回の授業でやったことについて自分の意見をのべたいと思う。前回の出席メールを見てみて思ったのだが、やっぱりいい内容を書いてる人はしっかり自分の意見をもっているように思えたからであります

    貿易に関してですけど、自分としては自由化に関してはどちらかと言えば反対です。なぜならレモンが市場からまたたくまに消えてしまったように、国内の牛肉・オレンジ・米は海外から輸入されるものよりも値段が高く、売れなくなり、それらの生産者には多大な影響がでざるを得ないからです。確かに値段では勝てないのに、国内で生産したりするのはナンセンスだと思います。牛肉に関しては飼料を海外から輸入してまで生産してるなんて農業のサイクルもできないし、自国でできるだけやればいいと思います。でも、そうならば逆に品質で勝負する(前回の講義でいっていたように)のもありじゃないでしょうか。農民一人当たりの耕地面積を比べてみてもアメリカ・ロシア・イギリス・ドイツなどにはとてもかないませんが、それだけ品質にこだわる農業(現に日本では耕地1ヘクタール当たりの肥料消費はフランス・ドイツ・アメリカ・ロシアなどの国々よりも大きく勝っているし、オランダに次いで世界で2番目に集約度の高い農業をしている。)ができるのではないでしょうか。

    しかしながら、全体のことを考えると全農家が全部集約度の高い農業をやれるわけではないし、自由化はしかたないと言えばしかたないけれども、輸入量の制限をするのが貿易では1番いいような気がします。

    誰か自由化を特に問題視していない人や、自由化に賛成の人がいなら是非是非、その人の意見を読んでみて、自分の農業感に役立てたいです(>_<)




  42.  10月22日の講義に参加しましたので、出席メールを送ります。

     今回の講義では、主に食料の輸入についてでした。まさに食料環境経済といった感じでしたね。今回もまた、先生は政府主導の貿易政策に関して批判なさっていました。食料自給率を低下させたのは、ほかならぬ政府だということでしたが、講義を聞いて私もそのお気持ちに賛同したい気になりました。

     特に飼料政策に関して政府は今まで関税をかけなかったり、承認工場制度や食料自給安定法などを制定したり、手厚く飼料穀物を保護した結果、大量の飼料穀物輸入を招いたのは当然の結果です。政府の身勝手な政策に振り回される農業に危機感を感じました。

       次回の講義も出席します。なお、メールが遅れてすみませんでした。




  43.  飼料を輸入することが政府主導で行われていたことをはじめて知りました。日本は工業でもそうですよね、原料を輸入して付加価値をつけて輸出する。農業と工業の違いは農業では原料は作ろうと思えば自国で作れることと輸出をしてないってことですか。打ちながら思ったのですが農業と工業はぜんぜん別物ですね。すみません。

    今回の授業でとても悲しく思ったものはレモンの話です。政治家は自国の農家の将来より権力闘争のほうが大事なのでしょうか。約束していたことを破るなんて、政治家たろうとするものの態度として望ましくないと思います。

    なんだか支離滅裂ですが、終わります。




  44. 前々から先生は日本の農業は歪んでいる、今後が不安だというようなことをおっしゃっていますがその意味がだんだんとわかってきた気がします。批判が多いとゆうのもしかたないですね。

    今回はビジュアルが多く、トウモロコシの輸出入の現場の様子がよくわかりました。 また「むら」構造になっているのはよくないと思いました。一人の人間の意見が、その人の立場だけでよいか悪いかと判断されがちであるのは早く改善されてほしいと願います。




  45.  今日は貿易の基礎理論、関税について、飼料穀物の大量輸入とそれによる物質循環の乱れについて学びました。話を聞いてつくづく感じたのは、農家は大変だという事です。レモンにしても、輸入が開始されて海外から安価なレモンが入って来た事により、国内の生産がストップしてしまいました。品種改良や効率の良い作り方などを考え、良い物を安く売らなければつぶされてしまうということです。

     飼料穀物の大量輸入による物質循環の乱れについてですが、家畜の糞尿を国内で処理しきれないという事ですが、これによる問題はなんなのでしょうか?埋め立てる為の土地が無いということでしょうか?

     畜産業はやり方によってはもうかるという話ですが、大変興味深かったです。畜産業は、動物が好きでないとできないと思います。儲かると言われれば、儲かる様な気がします。でも、BSE等の動物の病気が発生すれば大打撃をこうむるので、やはり商売は怖いなぁと思います。

     次回からの「むら」構造の授業が楽しみです。




  46.  今週の日曜日は体操の試合(@大阪教育大学)があったので少しお疲れですが、がんばって出席メールを書いていきたいと思います。

     さて、講義では度々(というかそれがテーマなんで、当たり前なんですが)飼料を輸入して、畜産をおこなっているということを講義していました。そのとき僕の隣にいた友達が「運ぶのに十日ぐらいもかかっててよく腐らんよなぁ」と話しかけてきました。それで、今回の出席メールのテーマが決まりました。今回のテーマは、「抗生物質」です。

     最近耳にすることが多くなったこの「抗生物質」なのですが、これは発見された(使用され始めた?)当時からすごい薬だとされてきました。当時癌よりも危険な不治の病とされていた結核をも治してしまうからです。しかし、最近になって、病院などで抗生物質が乱用(?)されるようになってきて大変なことになってきました。それが耐性菌です。この耐性菌には抗生物質が効かないのです。こうかくと少し誤解を招くかもしれません。つまり、耐性菌にも種類があって、ある抗生物質が効かないということで、効く抗生物質も存在するかもしれません。しかし、効果のある抗生物質が発見されると、次はそれが効かない耐性菌があらわれ、イタチゴッコ(?)が続いている状態です。このままでは、耐性菌はさらに強くなって、一度かかると死んでしまうかもしれないほど強力なものが現れるかもしれない、と細菌学者は懸念しています。

     さて、こんな話が畜産にいったい何の関係があるんだ、と思われたかもしれません(多分思われてないでしょうが)。実は、外国から輸入されてくる飼料は抗生物質にジャブジャブつけられているのです。だから腐らないわけです。しかもその量は我々が病院で試用する量の比ではありません。こんな話があります。抗生物質を塗りたくったイチゴと何もしないイチゴをほうっておいたところ、何もしなかったイチゴはすぐに腐ってしまいましたが、抗生物質につけたイチゴは一ヶ月もの間ピカピカの状態だったそうです。さらに畜産用の豚(どう呼んでいいのかわかりませんが)等はすごい「過密」な状態で飼育されています。そのため病気にかかったりするわけで、そのときも抗生物質が使われるそうです。畜産に抗生物質は欠かせないものなのです。そのため先ほど述べた耐性菌が発生するようです。本来耐性菌は土の中にいる細菌などには弱いんですが、抗生物質は土の中にいる細菌などをやっつけてしまい、耐性菌が生き残ってしまうわけなんです。このままでは本当に細菌学者が心配しているようなことが起こるかもしれません。

     我々は本当に外国から飼料を買って畜産をおこなっていってよいのか考えていかなければなりません。それも、単に自給率の点からとかではなく、日本、果ては人類の将来を頭に入れて。

     僕は先生の批判するところをみるとやる気が出てくるので、もっと痛烈に批判していってほしいです。




  47.  日本の農業は非循環型なので駄目だと思います。糞尿の利用や動物を用いた有機的な農業を見直すべきです。政府は農業を軽く考えすぎだと思います。実際に飼料をたくさん輸入しすぎたせいで日本の自給率は下がってしまいました。また農薬にも頼りすぎだと思うし、減薬をして商品価値を高めたものを政府が認めて優遇するなど、積極的に考えるべきです。昔ながらの有機的農法を今こそ参考にするべきです。




  48.  履修登録までどの授業に出るか決めるために色々回ってたのですが、友達の「これとりーやー」てな意見を参考にして最終的にこの授業を履修することに決めました。よって今回が始めての出席andメールです。

    噂通りなかなか毒のある授業で面白かったです。来週は休講ですか?残念です。

    あと今からでも単位は取れるのでしょうか?




  49.  10月22日の授業出席しました。食糧のほとんどを輸入に頼っている日本は、外部からの供給が絶たれると大変なことになると考えていたが、同時に過剰の輸入は国内農業に大きな影響を及ぼすことに改めて気付いた。




  50. 10月22日の授業に出席しました。
    友達に進められて今回初めて出席しましたが、興味深い内容だったので 次も出席しようと思います。
    うちの実家は農家なので、いろいろと身につまされる思いです。




  51. 今回の講義で私が考えさせられたのは、日本の加工型農業政策による飼料輸入などの政府の歪んだ政策でした。

    農業は本来、環境と調和して営まれる産業であり、生産性の維持と環境負荷の低減が両立する農業を進めることにより、農業の持続的な発展と消費者の農業に対する理解促進を図っていく必要があると考えました。

    このために、たい肥等を活用した土づくりと化学肥料や農薬の使用の低減を進め、地力の維持増進と栽培環境の向上を推進し、農業分野における地球環境の保全への取り組みを進めるべきだと思います。

    また、耕作農家と畜産農家連携のもと、農業の物質循環機能を活用して、家畜排せつ物や未利用有機物のたい肥化などリサイクルを推進することが重要だと思います。




  52. 10月22日の講義に参加しました。

    飼料作物の輸入量の多さには本当に驚くものがありました。飼料作物の輸入の多さにより食料自給率が低下するという事態が起こっているとは知りませんでした。さらにアメリカの土地に含まれている窒素化合物などが穀物という形で日本に持ち込まれ、物質の循環がうまく行かないという事態はあまり世の中で知られていることではないが非常に深刻な問題であるということを改めて感じました。

    関税のことには今まであまり興味をもっていませんでしたが、関税の問題は一人一人が知っておかなければならないことだと思ったので、新聞などを読み、私も少しは考える機会を持ちたいと思いました。


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作成日:2004年11月01日
修正日:2004年11月01日
制作者:柏 久