Erziehung

第4回
出席メール

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　農学部全員に講義してもらいたい内容です。私は農学部に所属しているのですが、専門の時間にはやはり客々の専門分野の教授が講義に来て自分の研究の内容の説明や宣伝をしていくという形で、最先端の内容を知ることもよいことだとは思うのですが遺伝子操作に偏った傾向には少し危機感を感じているからです。東大京大から将来の農学分野のリーダーが出て行くのだとしたら、遺伝子組み換えのことだけではなく、この講義の内容のようなこともよく勉強してからなってもらいたいと思います。日本（世界でも）で今起こっている農業問題は個人レベルを超えた問題でそのような行政トップの意識が変わらないと解決は難しいと思うからです。

　循環型社会についてですが、江戸時代にはごみ焼却場やごみの埋め立て所なんてなかったんじゃないか...とかいうことを考えて見るとどれだけ現代が衰退した社会なのかということがよくわかります。
（以下、定型の返信省略）
　今日は講義のポイントがたくさんあり少し理解しずらかったです。後でホームページを見ながら復習しようと思います。ただ、写真が多くて目から入ってくる情報がたくさんあったのはよかったです。たんぼの周りをコンクリートで囲ってある写真は深く印象に残っています。その写真から官僚主導による日本農業の歪みが読みとれることは理解できます。

　次回からの「むら」構造の講義を聞き、さらに先生の主張を理解していきたいです。
　今日の第４回目で僕は、「農業が儲からないのは幻想だ。」というのを聞いてとても驚きました。前回のメールでも書いたのですが、僕の今までの考えは今時専業農家なんてほんの一部の大農家にしかできないというものでした。しかし、先生が、「儲かる農業はいくらでもできる。」とおっしゃったのを聞いて、何故今までそんな勘違いをしていたのか自分でも不思議に思いました。
　トウモロコシの現場を見せてもらいましたが、あまり衝撃はありませんでした。こっちに流したら関税がかかってあっちに流したらかかからないという事が先生の言っておられた衝撃なんでしょうか？

　話は変わりますが関税とかってとても無駄やと思います。これは農業以外でもいえることですが、あるものを生産する時に無駄な税をかけすぎているようです。国の懐は膨らむでしょうが、それは自由競争のおおいなる妨げになると思います。国のやり方に疑問を感じます。
　４回目の授業（10/22）に出席しました。
当初別の講義の履修を予定していたものの、
内容に付いて行けず急遽この講義を履修登録したので
今回初めての出席です。

ホームページの存在に授業が始まってから気付き、
今さらりと拝見した所です。
後ほどゆっくりと他の人のメールなど読もうと思います。

今回の要旨は、
日本の農業の現状は歪みが大きく上手く回っていない。
それは飼料と肥料等、物質の循環が崩れている為であり、
それを招いたのは政策の為である、と理解しました。
なるほど、と思いました。

私は自分の生活が余り上手く行っていない余裕の無さや、
元々の周囲に対する無関心から、
興味が近視眼的で、多方面に興味を持てない状態にある
と言わざるを得ません。
よってメールの内容も、他の学生の様な
敏感な感受性から問題意識を持った内容を書く
等と言う事はなかなか出来ないと思いますが、
そんな態度では唯生きていくという事ですら困難にしてしまう、
と最近思う様になりましたので、
この講義の内容についても、受講したのを縁と思い
出来るだけ興味を持つ様にしたいと思っています。
私が行動し、それによって世界から興味を受け取る
それが原動力となり更に行動できる、
この循環が上手く行くならば、、、或いは、、、
　10月22日分の第４回目の講義出席メールを送ります。

　まず講義の最初の方で、貿易についての基礎的な事の説明（貿易が生じる理由、数量制限、関税等）がありましたが、明快な説明でわかりやすかったです。ただ、僕は経済学部生で貿易関係の講義を受けたことがあったので、それが予備知識となりましたが、他の学部の方には馴染みのないことで、難しかったかもしれません。

　次に、農業における物質循環が崩壊しているという話についてですが、この問題もやはり政府の政策の賜物なんですね。飼料需給安定法を始めとする様々な政策によって、事実上政府が飼料の大量輸入を促進しており、それが農業の物質循環を崩壊させ、ひいては自給率までもを下げることに繋がっていたとは、ただあきれる他ありませんでした。やはり日本のあらゆるところにはびこっている官僚主導型構造を早急に改善する必要がありますね（僕には改善の仕方はわかりませんが…）。　話は変わりますが、トウモロコシの輸入のところで、「遺伝子組み換え」という言葉が出たので、以前から気になっていたことをお聞きしたいと思います。それは「遺伝子組み換えと品種改良はどう違うのか？」ということです。品種改良というのは、ある意味遺伝子を変えることのような気がするのですが…。食品などでよく遺伝子組み換えのものは使用していない、と目にするのですが、品種改良もしていないのでしょうか？もし間違っていれば、どう違うのか教えて欲しい次第であります。お忙しいところ、わけのわからないメールを送って申し訳ありませんでした。これからも柏先生の講義を期待しています。
　十月二十二日の授業に出席しました。

　どうしてとうもろこしが飼料として輸入された場合関税がかからないのかということに疑問を持ちました。飼料とする場合にも関税をかければ飼料の国内時給率も高まるのに…でも政府にその気がないことにはがっかりで、政策のためならそれらを無視してしまうことに憤慨しました、これからもどんどん糾弾していって下さい！
　レモンの自由化が農家の約束を破って、政治家の勝手な理由で行われたと聞き、驚きました。

　ＢＳＥでの牛肉全頭検査については、政府には毅然とした態度で対応して欲しいです。
　今日の授業で、取り上げていた問題は、解決方法が微妙に見つかりつつも、見えないようなものだったと思います。本来の農業は物質循環が成り立っていて、持続的なものとおっしゃっていましたが、貿易というものがあるかぎり、完全な解決は難しいでしょう。糞尿の輸出は衛生的な問題もあり、難しく、政治は業者と癒着する…。

先生は、貿易に国が介入するのは喜ばしくないと思われているのでしょうか？国産レモンの話を見ていると、あまりよくないと思いますが、今はなんだかんだと、日本は工業のほうが進み、土地は少なく(住める、農業ができるという意味で)まったく介入しなければ、農業がなされないようになるやも知れませんし、介入するのも、度が過ぎると困ってしまいます。

　飼料には全く、関税がかからないと知って驚きました。昔と今は全く環境が違うのだから、法律の見直しも、時々はやってほしいと思いました。

　農業は儲かると聞きましたが、ではなぜ、農家の人口は減っているのでしょうか？儲かるよりも、半端ではないしんどさがあると、聞いたことがあります。輸入品に?
《文字化け》
もいちいちやらなければなりません。

　先生の授業は、毎回、普段なら考えない不思議だなという疑問がわくので楽しいです。来週はお休みですが、再来週の授業を楽しみにしています。
　今日の授業では記憶の奥底に眠っていたある話を私に思い出させていただきました。話というのは、レモン農家の話です。おそらくレモン自由化で政府と戦った世代より少し前の話になるのでしょう、島の段々畑をレモン畑に変える農家の青年の物語です。段々畑で野菜を作っていたのでは食べていけなくなり、その家では畑を手放そうとします。そこでその青年は畑でレモンを作ればいいと提案します。西欧からの文化がどんどん入ってきた頃のことです。紅茶やケーキの広まりにあわせてレモンの需要も伸びるだろうと見越しての提案だったわけですが、家族からは反対されます。売れるかどうかも分からないし、まず栽培がうまくいくかどうかも分からない。しかし青年は家族を説得し、結果レモン作りは成功を収め島の農業は再興を果たす、というのが内容です。

　この話をどこで知ったのかは定かではありませんが、私は広島出身ですので、おそらくこの話は広島の農家の実話に基づいた話なのだと思います。このように苦労してレモン産業をつくりあげた農家の方達を、同じ広島の人間が政権争いなんぞの為に苦しめていいはずはありません。今日から池田氏は前官房長官中川氏とならんで私の中で「広島の恥」になりました。それにしてもどうして広島では自民党が強いのでしょう。広島市長は「平和・反核」をかかげ、広島県下全域でそのように学校教育を行い、多くの市民はそれを当たり前に受け入れているはずなのですが。

　脱線しました。大量に輸入されるトウモロコシも、最初の授業でも写真を見ましたが、やはりショックです。私はこの講義を受けている人達にだけでも言いたいです（このメールはHPに載せていただけるのでしょうから）。「そこまでして肉を食べたいのか？」そもそも人類の体は肉食用にできていないというのは有名な話です。日本でも仏教が入って以来、文明開化まではほとんど草食の生活を送っていたとききます。肉及び肉の元になる飼料を輸入するより、大豆を始めとするマメ類を国内で生産し消費した方がいいように思います。最近肉の危険性を指摘する新聞記事などもよく目にします。狂牛病に限った話ではありません。肉の摂取量を減らせば成人病予防にもなるのではないでしょうか。
　まずは、前回のメールのことを謝っておきたいと思います。
誰かに話してみても仕方のないことと分かってはいながら、
それでも愚痴がこぼれてしまいました。
申し訳ありませんでした。

　さて、今回の講義ですが、少しはまともなメールが書けると思います。
というのも、少し、ピンと来るところがあったのです。
それというのは、レモン輸入自由化の裏に政争あり、ということです。

　近頃は、ニュースや新聞で、間接的ではあれ、
政治と国民が、視覚的、聴覚的に接点を持つ時代だというわけですが、
そんなところから得る情報によってみても、
政治家の私事が公共にまで影響するということは、
多々あることだと思われます。
日本の小泉政権に関しては、
北朝鮮との交渉の問題や、例の海上視察のことにしても、
小泉首相の国民向けのパフォーマンスではないのか、
と、よくよく言われているようです。
要するに、世論の支持に持ち上げられてきた小泉首相ならではというわけで。
また、私は宇宙科学入門という講義を聴いているのですが、
先日、そこでＮＡＳＡの火星探査事業について、
アメリカの宇宙開発は選挙のためにしばしば利用される、
ということを耳にしました。
もとはといえば、例の月着陸の国民ウケが非常に良かったのが始まりだそうです。
それから、私もあまり詳しいわけではないのですが、
アメリカとイスラエルの関係にしても、
選挙の際のユダヤ票が云々ということも聞きます。
いずれにしても、政治に関与している人々の保身のために、
公共社会がいじられるというのは、気持ちのいい話ではありません。

　これは、うろ覚えですが、ヘーゲルの『歴史哲学講義』の中に、
歴史は、善意や道徳みたいなものよりも、むしろ、
私人の情熱（この言葉は、具体的には、権力や富やその他いろいろへの野心
と言い換えても良いのではないかと、私は思います）によって動かされるのだ、
というような意味のことが書いてあったように思います。
それが事実だとすれば、一国の政治の原動力は、より一般的に言って、
国民のためという意識ではなく、
指導者自身のためという意識に発していることになるようです。
実際のところ、そんなものだろう、と肯定できてしまうところが、
また、なんとも言えません。
確かに、各人が自分自身の利益を追求するというのは、現代では当たり前のことのようにも思えますし、実際、その時にこそ、各人がその人の力量を存分に発揮するであろうことは、間違いありません。ただ、問題なのは、その結果です。仮にも、政治家、仮にも、公共の福祉などと大それたことを言うのであれば、それだけの実行力というものがどういう方向に働くか、
この発揮された力が大きければ大きいほど、
言い換えれば、人は、自分自身の利益を考えて行動するときこそ、
その行為の結果を考えなくてはならないということになるでしょう。
大きな力は、それだけ大きな仕事をするので。
そして、この大きな力が、単に大きいだけでなく、
公（少なくともその国家に属する国民）に対して有効に働いた例が
ないわけではないはずで、そんな時こそ、
「名（めい）」を冠せられる指導者が登場することになるのだと思いたいものです。

　そういうことで言えば、
今回のレモンの輸入自由化問題について言えば、少なくとも今回聴いた限りでは、
その情熱の結果の悪しき一例と言わざるを得ないというのが、私の感想です。

　今日は、いつもより筆（キーボード）の運びが良かったようです。
それでは、また次回。
　前回のメールで記名を忘れてしまい、申し訳ありませんでした。今回はパソコンで…というメールを出させていただきました原口です。これを教訓にメールを使う上で必要とされるマナーについて再考してみようと思います。

　今回の講義では、農業のあり方がいかに政治的思惑に支配されているものなのかを実感として理解することができ、非常に楽しかったです。私は、生態系保全の手段を考える柱として、生物学(含農学)、化学、工学、経済学を重要視しているのですが、そういったものから導き出された考察とはまったく別の思惑で世の中が動いていき、しかも学問分野をもそういった思惑が引っ張っていく、という構造が見えたことは新しい発見でした。同時に、経済学的手法がいかに有効に機能し、「思惑」を実現してしまったかを見て、その効力を実感しました。何が正しいかということは永遠に分からないものでしょうが、この講義を通じて、本来的農のあり方に回帰するための方法を経済学的な手法も検討しつつ考えてみたいと思います。
　第4回授業（10月22日）出席しました。

　最後の写真のところでうつらうつらしてしまったので（すみません）今チェックしました。

　レモン農家をつぶしてまで佐藤栄作をつぶしたいとか、政治ってホント分かりません。いったい何がしたいんだろう？と思います。何も分かってないので何もいえませんが・・・。そういえば、実家にいたとき国産無農薬（ただの減農薬だったかもしれませんが）のレモンが家にありました。あれは貴重だったんですねぇ。。。

再来週のテーマ興味ありです。それでは。お疲れ様です。
今日の授業は非常に内容が濃く、とても勉強になりました。
レモンの自由化問題が政争に利用されるとは、論外ですね。
政治家は日本のレモン農家のことより、自己の保身を優先するのですね。
国民の代表ともいえる政治家が国民を苦しめるのは理解できません。
また、政府自らが食料自給率が下げたというのを聞いて驚きました。
飼料穀物は免税したり輸入数量を制限しなかったりして、
輸入を促進し、家畜飼養を優先したことが裏目に出たのでしょうが、
そんなことをしたら、将来自給率が下がるのは明白であり、
政府は何を考えていたのでしょうか？
堆肥製造施設について質問ですが、施設建設には相当な費用がかかると思います。
堆肥からの収入はゼロに等しいのに、施設はどこから収入を得ているんですか？
国の税金ですか？
　授業お疲れ様でした。

　牛肉の輸入に関して最近の日本の態度はどうかな、と思います。最初は全頭検査をしないとダメと言ってたのに最近は無しの条件を飲むそうです。いくら科学的根拠がどうこうと言われてもつっぱねるとこを見たいものです。国内でも産地の偽装問題がありすぎて今や話題として「あ、またか」といったレベルです。牛肉のイメージが右肩下がりです。
　出席しました
　飼料穀物の大量輸入には疑問を感じます。いくら良い肉を作るためとはいえ、肉の供給熱量を何倍も上回るほどの穀物を使うのは問題だと思います。地球には飢餓で苦しんでいる人が何億人もいるわけですから。熱量の効率の悪い方法はやめて牧草を乾燥させて使うべきだと思います。そのための立派な設備もあるようなので。

　今まで講義を聞いてきましたが、先生のおっしゃるように日本農業は何かが歪んでるような気がします。前の感想にも書きましたが、専門家による政策決定が望ましいと考えています。
（前回、野菜のブランド化はブームに終わるのではないかという話を書いた者です）

　今日の授業もお疲れ様でした。いつもながら楽しませていただきました。

　前回は返信、ありがとうございました。
地産地消なんて考えてもいませんでした。なるほど、それなら「本物の」京野菜はきっと生き残ることでしょう。
確かに、地産地消というのは、ある種、生産者と消費者の理想的なつながりのように思えます。あまりに無茶な話ではありますが、全国的規模であらゆる作物についてこの地産地消という関係が成り立てば、自給率を気にする必要などなくなるように思えます。
確かに、今後の日本農業を考える上で地産地消は重要になるかもしれませんね。（お偉いさん方がそれに気付かなければ宝の持ち腐れですが）

ちなみに我が家でもすぐきはよく食べますよ。

　今回の話ですが、またしても政府のいいかげんさというか無責任さを垣間見た気がします。配合飼料の免税にしてもレモンの自由化にしても、彼らはいつでも自分達を中心に政策を立てておられるように感じます。
おそらく、本当に日本の農業のこと、あるいは農家の人たちのことも考えていらっしゃる方も少なからずおられるのでしょうが、自己中心的な人たちの方が強いというのが現状（というか昔からでしょうけど）でしょう。そんな人たちがでかい顔をして、真剣に事を考えている人たちの意見が無視されているということに憤りを感じます。（柏先生も学会で邪魔者扱いだったと言っておられましたが、それも同様です。結局、保身に走る人ばかりが生き残るなんて悲しいですね。）

　農業以外の、教育などの分野についても同様のことが言えるのではないでしょうか。ここ数年特に、何を考えているのか分からないような不可思議な政策がすんなり成立することが多いように感じます。物凄い年収をもらっておいて、それでもまだ（自分の考えるべきことを放り出してまで）金を得ようとしているような政治家がこの国を動かしているのかと思うと、真剣に不安を感じます。

　それも今に始まった話ではないようですね。昔からのそういう体制の継続が、そもそも循環が基本だった農業を歪ませ、今のような奇妙な状態を生み出したわけですよね？
講義を聞いているうちに、そもそも政治家達の性質から変えていかなければどうしようもない気がしてきました。彼らはもちろん、そんなことは必死でやめさせようとするでしょうが。何か良い策はないものでしょうか…

　今、農業を営みたいと思う若者は非常に少ないと思います。農業は他の職業に比べ辛いことが多い、いわゆる「3Ｋ」のイメージが強いですから、無理もないとは思いますが。（実際は、やりようによっては凄く儲かるんですよね。）
なにより、今の日本では、金さえ持っていれば、好きな時に好きなものを好きなだけ食べられます。実質、食べ物を自分で作る必要など全くないわけです。そのことも、各地で農家の存続が危うくなっている理由の一つではないでしょうか。
ですが金や物はもちろん食べられません。何らかの理由で、欲しくても食べ物が手に入らない、というような体験をする羽目になれば、農業に対する見方も変わるのではないかと思います。
そういう、オイルショックならぬフードショックが起これば、それが今の日本の農業における「歪み」を修正するきっかけになるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

　一つだけ、今回の講義で明るい話題だと思ったのは、トウモロコシを原料とするビニールのことです。最近では、土に帰るプラスチックのように、環境への還元を考慮に入れたものが色々開発されているようです。本来、分解されないものを自然に還るようにする（自然に還る代替物を創り出す）技術の発展には大いに期待しています。

　拙い文章を長々とすいません。しかも講義内容と大きくずれてしまった気が…
　今回の講義では表向きと裏向きの差というものの存在に驚きました。貿易自由化の過程での制度の複雑性もしくは二重性とでもいえるようなことは問題を複雑化させているように思えます。関税免除の制度で結局同じ作物を利用していながら飼料利用とその他の利用とに差が出ていることや政府が飼料輸入を厚遇していることは自給率を上げたいのか下げたいのかよくわからなくさせられます。

　またレモン自由化での政争との裏での関わりも表と裏の二重の事情があり一体何の目的の自由化か疑問に思います。（貿易自由化に関しては農業に限らず裏の事情はあるようですが）飼料の大量輸入によって自給率低下を助長していたり、本来の循環型の農業の成立を阻害していたりしていることでもよく表れているように感じますが国の根本的、基本的目標や指針というものが見えてこないと思います。目先の事情で統計の数字の使用の仕方を変えているのもその一端だと思います。国の農業の戦術ではなく根本的な筋の通って一貫した戦略を持つべきだと感じます。戦略を持たなければ世界規模のこれから予想されるだろう変動には対応できないです。惨めな結果に終わったときに悔いては遅いです。
　今日の講義は、貿易ルールの話でした。
様々な貿易ルールの解説の中で、
レモンの輸入自由化の話がとても興味深いものでした。
レモンの輸入自由化が、国内の政争に利用され、
生産量がゼロに追い込まれるということには大変な驚きを覚えましたが、
もっと驚いたのは、
一時は生産を追い込まれた、日本のレモン農家が、
現在再び復活しているということです。
淡路島の堆肥工場の話はあまりにも悲惨なものでしたが、
このレモン農家の話は政府や行政に頼らずとも、
消費者がしっかり食に関して目を向けた結果、
農家が元気になった典型的なcaseではないかと思いました。
一方、政府・行政の主導によってうまく行った農家のcaseなども
あれば紹介していただきたいです。たぶんあると思うのですが。
丸紅のトウモロコシのタンカーの写真も圧巻でした。
自分もできれば、行ってお話しを伺ってみたいです。
無理ですか？
それでは、今回はこの辺で失礼します。

p．s．
あまり講義に関係のないこと（？）をメールしたくないのですが、
興味があってお伺いします。
学会などで先生の居場所（？）がないと仰っていましたが、
それほど批判ばかりされているのですか？
講義を受けていると、批判されるのももっともだと思います。
ただ、先生は批判ばかりされていて、そのために
先生の意見・提言が反映されることなどはないのでしょうか？
【第1信】　今回の授業では、最後のほうに日本の農畜産業について
取り上げていらっしゃいましたね。
私は、日本の農畜産業についてあまり分かっていません。
ただ、ゆがみがあるというのはなんとなく知っていました。

有機農業が大流行の昨今です。
野菜のブランド化によって、農業が栄えるのは結構です。
しかし、その裏にある問題も見ねばなりません。
有機農法で使用される堆肥には、畜産物の糞も使われます。
その糞に含まれる成分がよくなかったとしたら
有機農法も形無しということになります。
私達は、単に有機農法で作られた野菜ということだけで
満足してはいないでしょうか。
そこにサイクルが存在しているのだということを
忘れてはいないでしょうか。
言い出したらきりがないといったところかもしれません。

私は、日本の養鶏業と農産物販売関係のところを
見学してみたいと考えております。
他国で農業研修のインターンを受けたので
それと日本とを比較してみたいのです。
養鶏業に関してはどのように動物を世話しているか、
どこが機械化されて効率化されているのかを知りたいところ。
また、後者については現地でマーケットを開いていたため、
野菜の包装などに興味があるのです。
なんとか機会とこねがほしい今日この頃。

次回はムラ社会についてのテーマに突入するとの事で
とても楽しみです。
が、11月5日はのっぴきならない事情により
出席することができません。
申し訳ないです。
先生の授業はプリントだけでなく、話がおもしろいので残念です。
せめてＨＰで何をしたか確認したいと思います。
それでは、12日、またよろしくお願いいたします。
【第2信】　前回のメールで（といっても多数あるでしょうから記憶されているかどうかは分かりませんが）「のっぴきならない理由により、次回は欠席」と申しましたが、出席できそうな見込みが立ちました。

私はバングラデシュの農業研修センターで２ヶ月間インターンシップを経験しました。お忙しいこととは思いますが、時間があれば http://goldenbengal.bblog.jp/　を見ていただけると嬉しく存じます。その際、常に思ったのは自分が農業の実態についていかに知らないかということでした。

現地のインストラクターからは、たとえば生きた鶏から鶏肉へと加工する作業の際、日本ではこれを機械で行っているとの事を聞きました。実際にそれを見たことも聞いたこともなく、普段お肉を食べているとき、それを考えたことがなかったことに愕然としてしまいました。また、現地ではできるだけ循環的に農業も行っていたのですが日本での農業がうまく循環されていないことにも疑問を覚えました。

先生がおっしゃっていたように、農業は環境循環の主たるものといっても過言ではないと思います。しかし、その平衡の悪さのために損をしていますよね。

江戸時代にも、農業のゆがみ問題が起きました。ある時までは人の糞尿を肥料とし、それが金銭をもって売買されていたのに、人口増加に伴って肥料にするには多すぎることになり、やがてお金を払って処理するにいたりました。前者の時代には、うまくサイクルが回っていたことを意味します。今も同様のことが起きているのではないでしょうか。畜産物の量が多すぎて、それに穀物が追いつかず、さらに肥料にするには過ぎる糞尿が発生しているのではないかと思います。肉を食べてはいけないというのではもちろんありません。バランスが問題だというのです。数々のレストラン、定食屋のメニューを見るとそこに広がるのは華やかな肉料理がほとんど。廃棄される量が提供される量に比例することを思うとお肉の廃棄量も相当に上ることになります。お肉そのものだけでなく、その裏にある穀物の量も考えると相当量になることが伺われます。

授業とは関係のない話ですが先生の所属していらっしゃる、地球環境学堂について。 HPなどを見れば見るほど、進学したいと思ってしまいます。ただ、その一方で、学堂は外の世界を見てきた人向きかなとも思うのです。以前、小川先生と話した際にもそういうことをうかがいました。今現在、就職か進学か進路を迷っているところで、まして進学したい先がそんな学堂なので本当にいろいろ悩んでしまいます。
　１０月２２日の授業受講しました。

　今回の授業ノートの更新が早速なされていてとても便利でした。お忙しい中ご苦労様です。

　今回は貿易と飼料の輸入のお話でした。
　貿易のお話の仲で一番興味深かったのはやはりレモンの自由化における過程でした。今まで自由化というのは日本は国内産業の保護のために突っぱねてきたけれども、外国からの圧力で仕方なく・・・という感じで行われたとぼんやりと思っていました。しかし今回のお話の中では輸入業者と政治家が癒着していたというではありませんか。しかもそのせいで国内レモンが駆逐されるという結果。あんまりです・・・政治と業者と官庁と学会、この癒着が日本の農業をゆがめているということが顕著に出ています。

　飼料の輸入も政府が中心になって進めて食料自給率を下げたといいます。無計画な政策のつけが今回ってきているわけですね。飼料を国内で作ることは不可能なのでしょうか？もしくはお肉も消費量を減らしたり、お肉自体を輸入するしかないですよね・・・今は狂牛病問題がありますが。どうしたらいいんでしょう？排泄物のことまで考えると後者二つのほうがいい気もするのですが。

次回からはムラ社会についてということで、日本人の文化や考え方に興味があるので楽しみにしています。
　食料自給率の低下と、飼料穀物の輸入が増大した原因が政府の政策そのものであったというのにはとても驚きました。さらには政争の1手段としてとった軽率な政策も原因であったとは。これまで何も知らずにいたことが腹立たしい気さえします。

飼料が外国から輸入され、家畜の糞尿は外国に輸出するだけの経済性がないということですが、私は肥料は国内で自給し得ると思うのですがいかがでしょうか。聞いた話ですが、江戸時代は、人の排泄物を農家が金を出して買っており、肥料として使用していたそうです。もっとも、これは家畜の飼料としてつけるかどうかは分かりませんが、せっかく使えるのに使わずに捨ててしまうのはとてももったいない気がするのですが。ともかく、農業の本来の機能としての物質循環が損なわれていることは問題ですね。
　第四回の講義に出席しました。
　今回の講義は、農業における物質循環の歪みということで、非常に興味深い講義でした。また、その歪みが政策によって引き起こされている話や、農業における企業と政治の癒着など、政府がいかに堕落しているかということがよくわかりました。
現在、循環型社会が大切であるといっている政府が自らそれが成り立っている農業を　めちゃくちゃにしてどうするんだろうかと思いました。
次回の講義も楽しみにしています。
　今回の授業でインパクトがあったことが個人的に3つほどあり、1つは予想はある程度していたのですが、自給率の低下は政府が招いたことがあるということでした。政府の補助の威力というのはすさまじいもので、もっと先を見据えて使ってほしいです。

　2つ目は、飼料としてのとうもろこしの輸入は免税であるということです。これも政府の方針なので、1つ目とほぼ同じことなのかもしれないのですが、とてもおかしなことに思えたので、あえて2つ目とさせていただきました。なぜ免税になったかというのはよくわかりませんでしたが、免税という背景があるからこそ、3000万トンも輸入し、かつ、国内で作ろうという意思がないのも納得できることです。

　3つ目は日本農業のゆがみの改善のことについてです。前回までの授業を聞いて、経済水準の高い日本でゆがみを改善することは出来ないのではないだろうか、と考えていたのですが、今回の授業であったように、耕作と手を組むことにより、物質循環が回復できればゆがみがなくなる、または減るということで、改善の方法があるのですね。

　輸入の障壁に、関税以外にもやり方があるのだと、初めて知りました。まぁ、それがいいことなのか悪いことなのかはよくわかりませんが。　
今日の講義では、輸入飼料依存の新たな問題が出てきて、やはり日本農業は相当暗くなるのもやむをえないかもしれないとまで思ってしまいました。

飼料を輸入し、糞尿は行き場所がないので、日本の土壌バランスが崩れているという問題に対しては、確かに複合農業などはひとつの良いアイデアだとは思います。しかし、それは逆に、肥料を外国に依存してしまうというジレンマをも生み出します。

また、政府が飼料の輸入依存を深める上で積極的な役割を果たしたということにも驚きました。
しかし反対に、政府が飼料をも含め、農産物の自給率増加に果たせる役割も大きいものがあると思うしそうあるべきであると思うのです。

私の地元は、大阪のベッドタウンとして人口が急増し、どんどん新しい家が立っています。古くからの水田は、どんどん埋め立てられて、団地になったり、パチンコや、ショッピングモールになっています。ということはその分だけ人口が流出し、人が住まなくなった家（また高齢者のみの家）がたくさんあると思うのです。要するに過疎地はどんどん過疎化しているので政府がそうした土地を整理して、大規模複合農業公社のようなものをはじめ、農地の確保、農業モデルの確立のようなものをやる…という少し漠然とした考えが私の頭の中にあります。
　この授業は全然農学っぽくなくて好きです。先生は自分から実際に自分の目で確かめていているので見ていて飽きません。特に今回は貿易や、政府の政策などがわかっておもしろかったです。先生がおっしゃったように、循環は大切だと思うし、その点では昔を見習うべきだと思います。先生の授業を聞いていると、官僚というのは目指すべきものではなく、批判すべき汚れたもののように思えてきます。これからも頑張って下さい。
　とっても残念なことに金曜日は、風邪を引いてしまいまして、授業に出れませんでした。でも、気持ちは出席していましたので、一応出席メールを送らせてもらいます（笑）。休んで出席メールを送るという矛盾した行為ではありますが、どうかお許しを！！次回は休講ですから、再来週にまたメールで議論を交わしましょう！風邪を引かないように気をつけてください。
　今回の講義を聞いて農業の物質循環を保つためには国外同士でで循環させることが現実的に難しいことがわかりました。また、国内で飼料穀物を作るためには飼料穀物にも関税をかければよいのですか？（いきなり他と同じ率にすることはできないから段階的に。）それともそんなに単純なことではないのでしょうか？
今回は返事が返してもらえそうですね。
（先生の発言）
「農業の物質循環は自然と循環している。それをゆがめたのが政治。元に戻すことが必要だ。」

確かに貿易が始まって関税障壁・非関税障壁などによりどう見ても自然とはいえない農業のモノの循環です。
自然の流れに戻すことが必要だと思います。

しかし問題は複雑です。
まず第一に貿易です。貿易は相手のある行為です。日本だけ自然の循環に任せるから干渉してくるなとはいえません。

第二に他の産業との兼ね合いです。工業やサービス業様々な産業との相互共存の道を探らねばなりません。

第三に農業そのものの現状が問題でしょう。後継者不足、狭い土地での農業、台風はじめ天災の起こりやすい地理的状況、これらの障害を切り抜ける体力をどうつけるか。

あまり知識のない私でもざっとこれぐらいは思い当たります。おそらく現実にはまだまだ大きな問題があるのだろうと思います。
それら多くの問題にできるだけ丁寧な解答を示してくださることを切に願います。次回以降の授業が（も）楽しみです。
　講義を聴いて思ったことは、『人間のフンの方が雑食ということもあり、家畜のフンより栄養価という面で肥料に向いているのではないか』ということでした。また、プレーリードッグの掘った穴で、彼らと共生するというフクロウは、大型動物のフンを穴に入れて子供の暖房代わりにするそうですが、これを見本として（暖房代わりにするのは衛生的に難しいでしょうが）フンに利用価値を見い出すこともできるようになることも将来的には不可能ではないと思いました。フンばかりですみません。
　今回の授業は高校で習った政治経済の授業を思い出させる内容でした。経済に疎い自分にとって少しハードでした。ただ農産物の内外価格差が3～4倍にふくらんでしまったのは、変動相場制に移るときに、工業とはちがい農業は生産力が大きくならなかったからだということはなんとなくわかりました。他にも、第一回から三回までの授業で先生がおっしゃっていたこととつながる部分も講義の中で多く見られて、少しずつ先生の伝えたいことがわかってきたように思えます。

　酪農家は儲かるのだが後継者がいないという話では、酪農家自身の息子が酪農の後継ぎを拒むということ自体は特に不自然な話ではないと思いました。人によって好みはあるはずなのですから。だからむしろ農家出身ではない若者に酪農家を含む農家の後継ぎをさせるというシステムを促進させる必要があると思います。農家になりたいという若者は多くないにしてもどこかにいくらかはいるはずです。ただそうなる方法がわからないだけだと思います。

　循環型の農業にするには、「加工型畜産によって育てられた家畜の排泄物を堆肥に変え、それを用いて生産された日本特有の特産物を海外に売り飛ばす」ような方法ではだめなのでしょうか?広い目で見れば循環した社会にも見えるのですが…。万が一この方法が理想であったとしても実践するにはまた多くの問題が存在するのでしょうね。
　食料自給率の低下・日本農業における循環の崩壊のメカニズムがよく分かりました。　ところで、僕は授業中ふと「飼料を輸入する側の日本で自給率の数値や循環機能に狂いが生じているならば、輸出国側にも異常が起こっているのではなかろうか」と思いました。自分で深く考えてみようと試みましたが、知識が足らず考えきることができませんでした。もし授業の本筋から離れないと思われましたら、ぜひその辺りのことについて諸外国との比較も交えた話を伺いたいです。
１０月２２日の第４回の講義に出席しました。

「輸入の自由化」というのが「輸入数量制限の撤廃」だということをはじめて知りました。ずっと、自由化とは完全に自由になることで、関税とかもかけられなくなることだと思っていました。いくら輸入数量の制限がなくなっても、１０００％も関税をかけたら、実質制限がなくなったとはいえないでしょう。何で政治の世界ではこういった実質を伴わないことが平然と行われるのか、と疑問に感じました。

食料自給率の問題もそうです。試算するやり方を変えることで名目的な数値は変わるでしょうが、本質は何も変わっていないし、しかも食料自給率の低さを国民に印象付けるだけで、そもそもの問題が日本農業のゆがみにあるということが国民にまったく伝わりません。

農業が思いのほか儲かることであるというのが驚きでした。とてもつらくて、しかも儲からないというイメージがあるから、若者は農業をしたがらないのだと小学校の社会科で習った気がします。でも先生の講義を聞いて、農業もやり方によってはサラリーマンになるよりずっといい収入が期待でき、しかもずっとやりがいのある仕事なのだと感じました。広島のレモンの例を見れば、がんばれば輸入品との競争をやっていくこともできるのですから、日本の農業も捨てたものではないと感じました。
第４回の講義に出席しました。
金額ベースの自給率と供給熱量ベースの自給率を
農水省は巧みに使い分けることで
牛肉や米の自由化を乗り切っていた事実を知り驚きました。
知らないということは本当に恐ろしいことですね。
戦後の日本は冷戦下のアメリカの都合で急ピッチの経済復興が求められ
アメリカの援助のもとに見事に復興をとげ、高度経済成長につながりました。
高校の日本史の授業で
戦後は何かの援助の代わりに小麦の大量輸入が認められ、鎌倉時代から続く小麦の裏作に打撃を与え
日本農業の形態を歪めてしまったとききました。
また、詳しくは覚えていないのですがIMF８条国(だったかな!?)に昇格(!?)し
日本が貿易の自由化に歩み始めるにあたり
官僚は自動車や機械工業分野は
将来の日本の基幹産業になると見込んで輸入を制限し
工業分野に偏った国内産業の保護を行ったと聞きました。
確かに日本は見事に高度経済成長をとげたことは確かですが、
その影で米を除く農業という産業分野が
犠牲になっている事実はあまり認識されていないのではないでしょうか。
米のように政治的な背景からさまざまな補助金がばら撒かれるような
保護政策は反対に農業を弱体化させることになり問題外だと思うけれど、
私たちの知らないところで意図的なやり方で統計が利用され
農業が犠牲になっていかないように見張っていかなくてはいけませんね。
とはいいつつ、どうしたらいいかわからないのですが…。
今回の授業で循環型社会というのは本来農業のことを言うのだ
と先生が力説されているのにとても納得しました。
崩れてしまった循環の輪をもう一度見直す、もしくは新たな輪が見つけていく努力をして
農業の最大の利点、というより美点を取り戻さなくてはならないと思います。
農業社会が将来、景観、、人間の生活、産業など環境のを考える上で
循環型社会の理想的な姿として“実現”してほしいものです。
来週が休講なのは残念ですが、次回の講義を楽しみにしています。
　レモンの自由化が政争の道具にされたという話にはぎょっとしました。なんかこういう話を聞いてると政治家というものが信用できなくなりますね。今回は関税やらIQ品目やら難い言葉がけっこうでできて頭が痛かったです。

　みんな長くてすばらしメールを出しているのに自分はこんなメールでいいのかと思う今日このごろです。

　第１部ご苦労さまでした。
１０／２２の講義に出席しました。

話を聞いているだけで政府のやり方に強い反発を覚えます。勝手なやり方によって現代の様々な問題が生じていると思うと情けなくなります。政府に任せるとうまくいかないことが多々あるという考えには基本的に賛成です。しかし、スライドの中にもありましたが、そのやり方によって日本の畜産業が発展してきたのも事実です。その畜産業を維持するために大量の飼料を輸入せざるを得ないという狂った状況ではありますが、当時においては良かれと思ってやったこともあるのではないでしょうか。自給率の低下などいろんな弊害が生じてはいますが、それは結果論にすぎません。重要なのはこれからこの状況を如何に変えていくかでしょう。今ある問題の原因を過去に求め批判するのは後世に生きるものの権利なのかも知れませんが、過去に行ってやり直すことはできません。過去を繰り返すことなく、未来が長く続くように今を正すことが必要なのです。そしてそれをやるのは私達の世代であるべきなのでしょう。自分が何をすべきなのか、今後の講義を聞く中で考えていきたいと思います。
　第四回目の授業に出席しました。　先生は「農業は本来は循環型で、循環型農業が循環型につながる」と言っていたのを聞いて、前期の環境学Ａという授業でアフリカのある地域での農業の話を思い出しました。昔は地力を考慮した循環型農業をやっていたのだそうですが、近年の人口の増大にともなう消費の増大によって、地力を無視した休閑が短い農業をしているということでした。そして今その地域の農業者は昔の伝統的循環型農業を知らないのだそうです。消費の増大の為だとはいえ、地球環境を無視して、環境に悪い農業をしている。これもゆがみの一つだと思います。　かといって、昔の農業に戻しても今の水準の生活は維持できないでしょう。エネルギー問題でも、二酸化炭素排出削減と言っていますが、その為にエネルギー消費量を減らすと、今の生活水準は保てないでしょう。この世界は板挟みが多いです。板挟みだから問題なのでしょうが…。牛肉・オレンジ自由化、レモンの自由化により、国内の蓄農家に大打撃を与えました。これも板挟みの結果でしょう。今となっては、それによりＢＳＥ問題が起きました。これは官僚主導型農業が導いた結果なのですから、先生の> 言う通り変革が必要でしょう。どのように変えるのがよいか、官僚主導型農業構造がどんなものか今後の授業で勉強したいです。
　講義出席しました。
農業は儲かると言いましたが、本当にそうなのですか？今年みたいに強い台風が来た年には大損害を被るような気がするのですが…。
　「出席しました」
　今回の講義でとても強く感じたのは、農業を円滑に進めていくには日本の経済、また他の国々との国際関係・友好関係にも力を入れていかなければならないということです。
またそういった友好関係を保つためには国内農業の促進を多少抑制しなければならない面もあるのだ、というのも感じました。
農業以外の色々な所と複雑な関係があり、そのバランスを考えることが重要だということを学びました。
　農業において物質循環の重要性はもちろんのことなのですが、それでは輸入飼料穀物にはどのように対処すべきなのでしょうか。今まで免除されていた関税が輸入抑制のため突然導入されれば、輸入業者は当然反対するでしょう。また牧場経営者も、これまで安価に手に入った飼料が関税によって値上がりするとなれば、もちろん反対すると思われます。かといって今のままでは、供給過多のため家畜の排泄物を肥料にしても、肥料を使う場がありません。先生はこの状況に対してどのような考えをお持ちでしょうか。
　今回の講義は、主に飼料の輸入に関することでした。

　まず、農産物貿易政策についての内容、非常に興味深かったです。工業に対する農業の発展の遅れと、農業を守るためにとられた政治的対抗措置の流れについて、勉強になりました。

　また、途中で挿入されたあのトウモロコシを輸入している写真は、やはり衝撃的です。あのトウモロコシは、はるばる太平洋を越えて、船で日本まで運ばれてきている、ということは、輸送する時間も相当かかってると思います。さらにそこから北海道まで船で・・・薬品漬けになっていないといいんですが、そんなこともないのではないかと思います。人間が食べるものでないにしても、あのトウモロコシを食べた家畜を我々は食べる訳ですから、結局は似たようなもののような気がします。そう思うとゾッとします。

　そして、農業は本来、循環型である、という話を聞いて、自分はそんなことも忘れてしまっていたのかということに驚き、危機感を覚えました。現代の日本の工業社会において私は、リサイクル、とか、資源の循環、といったようなことは、何か特殊で多大な努力を必要とする、利益にならないこと、というような感覚を持ってしまっていたので、農業についても、同じような感覚でとらえていたからです。これからの社会において、循環型農業の必要性はいろんな意味で高まってくると思いますし、そうあるべきだと、心から思います。
４回目の授業出席しました。ただ、今回はだいぶ眠気に負けてしまいましたが・・・（すみません）。

出席メールの抜粋を読んでいつも感心しつつショックも受けていたりします。農学部以外の学生、しかも全学共通科目ということは１回生も多いであろうにも関わらずみんなしっかりした意見を持っているのだなぁ、と・・・。

自分は本当に京大生なんだろうかと思ってしまいます。

また、柏先生の授業は講義というよりまるでゼミみたいだなぁ、と思いました。先生が意見を述べられるだけでなく、メールを通して出席者全体で農業問題について考えている感じがしますし、いろいろ刺激を受けています。

ところで、現在の農業の状況について農家の人々はどう感じているのでしょうか・・・。先生が現在の農業政策を批判される根拠の中に、やはり農家の方たちの不満というのもあるのですか？
１０月２２日の授業の出席メールです。

今回の授業で第一部は終わりということですが、これまでの授業を聞いて、先生は農業関連のことを見ていく上で非効率や無駄なことを浮き彫りにされ、その原因をつきつめてそれをお話されているのだと思いました。そしてその原因の多くが先見性のない政府の政策にあるというのでそれを大学という教育の場で将来政府関係者になるかもしれない生徒に紹介することで、将来的に解決しようとなさっているのではないかと思いました。

そういうことで政府も問題があると思いますが、僕自身現在の状況をあまりにも知っていないことの方が問題だと思いました。だからこの授業をきっかけにしていきたいと思います。
授業に出席しました。

今回の講義で印象深かったのは、貿易の自由化と政治家との関係です。レモンの貿易自由化の際の政治関係の話を聞くと、昔の政治家はやりたい放題だったんだなーと思いました。でも、今でもそういうことは少しはあり、そのことによって日本の農業、しいては社会に悪影響を及ぼしているのでは��と思ったりしました。

あと、先生の批判話を批判する人を批判する人（ややこいい…）が結構いたみたいですけど、批判話ばかりをするのもどうかと思います。批判話もおもしろいんですけど、たまには明るい話題もふってくれればいいのでは、と思いました。
　日本の畜産業振興のために政府が行っている飼料穀物の輸入奨励、畜産業単体では数字は上がっても全体での自給率はひどく落ち込んでいる。この現状はちょっとひどいですね。

　ここまで偏るってのは、日本の草原は飼料には向いてないんでしょうか？それとも単に土地がないだけなんでしょうか？まあ山ばっかの国に１億３０００万人も住んでたらしかたない気がしないですが。
　本来は物質循環が成り立つ持続的農業であったのに、近代農業の始まりとともにそれが崩れてきたということが印象的でした。生産性などを考えると、近代農業の発展は食料生産に大きな貢献をしているといえますが、それでは生産が続けられないとなると、昔と今のどちらが良いか分かりません。しかし、そのことに気づいた人たちがどのような農業生産を行っているのか知りたいと思いました。
　今回の授業を聞いて、今の日本の農業では、農業における物質の循環に問題があることがわかりました。物質の循環は確かに環境の保全に必要なことです。このことからなぜこの講義の名前が環境形成基礎論なのかがわかりました。
　前回の講義で政治的、国際的な問題が思いの外、農業に関わっていることを改めて認識しました。色々な制約や外国市場からの影響によって国内農業が不振に陥ってしまうような事態が少しずつでも改善されていけばよいのですが…

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作成日：2004年１１月０１日
修正日：2004年１１月０１日
制作者：柏　久

第4回 出席メール

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第4回
出席メール