言語科学基礎論Ⅰ
講義詳細
- 年度・期
- 2012年度・前期
- 開講部局名
- 全学共通科目
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 藤田 耕司(人間・環境学研究科)
シラバス
開講年度・開講期 | 2012 前期 | 授業形態 | 講義 |
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対象学生 | 全回生 | 曜時限 | 金5 |
授業の概要・目的 | 言語科学とはどういう学問であるかを、現代の認知科学の中での位置付けを中心にして理解するとともに、今、最先端ではどのような研究が行われているかを、近年の生物言語学、進化言語学、理論言語学(生成文法)の進展を例にとって概観する。 |
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授業計画と内容 | 言語能力はわれわれ現生人類だけが持つ生物学的形質の1つであり、この心的機能をよく理解することは人間そのものを理解する上で大きな意味を持つ。現代の言語科学はこのような目的をもって行われる認知科学の一分野であり、単なる語法研究や外国語研究といった過去の言語学とはまったく異なる次元に位置するものである。この授業ではこういった言語科学の現在進行形の姿を紹介するため、その最先端領域である生物言語学・進化言語学・理論言語学(生成文法)を取り上げ、その基本的な問題設定と研究方法について解説する。主たるテーマは、言語能力の仕組みと機能(=言語デザイン)、個体発生(=言語発達)、系統発生(=言語進化)である。いわゆる言語研究の枠を超えて、進化生物学、動物行動学、生物人類学、脳神経科学などから関連する話題をピックアップしながら、領域横断的に話を進めたい。 |
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成績評価の方法・観点 | 講義内容に基づく定期試験による。 |
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履修要件 | [予備知識] 特になし |
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教科書・参考書等 | [教科書] 主にスライドを用いて解説する。 [参考書] 言語科学の百科事典,鈴木良次 編(丸善) 進化言語学の構築,藤田耕司・岡ノ谷一夫 編(ひつじ書房) |