京都大学防災研究所フォーラム(21世紀COEプログラム「災害学理の究明と防災学の構築」),2003

防災学入門 林 春男(京都大学防災研究所巨大災害研究センター 教授)

防災研究所では、21世紀COEプログラム「災害学理の究明と防災学の構築」において、研究成果をできるだけ多くの人たちに知っていただくことを目的に、京都と東京で防災研究所の関係者による連続公開講座を開催しました。

京都大学防災研究所フォーラム(2004年)の講演映像
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/488/

京都大学防災研究所フォーラム(2005年)の講演映像
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/537/

講義詳細

年度
2003年度
開催日
2003年1月15日 から 12月17日
開講部局名
防災研究所
使用言語
日本語
開催場所
キャンパスプラザ京都,東京国際フォーラム

1
1月15日
「防災学入門」
林 春男(京都大学防災研究所巨大災害研究センター・教授)

2
1月23日
「構造実験の歩み-手動ジャッキからコンピューターオンライン制御まで」
中島 正愛(京都大学防災研究所地震災害研究部門・教授)

3
1月30日
「1995年兵庫県南部地震と2000年鳥取県西部地震の強震動の違い」
岩田 知孝(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助手)

4
1月31日
「情報処理による防災/災害対応活動の支援」
畑山 満則(京都大学防災研究所総合防災研究部門・助手)

5
3月13日
「土木構造物の耐震設計基準に関する最近の動向」
澤田 純男(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助教授)

6
4月1日
「WTC災害の教訓」
林 春男(京都大学防災研究所巨大災害研究センター・教授)

7
4月15日
「内陸直下型地震はどうして起きる」
飯尾 能久(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助教授)
内陸直下型地震はどんな所でいつ起こったか,内陸にはどのような力が働いているか,内陸直下型地震の発生の仕組みについての仮説及び今後の課題

8
4月24日
「四国の結晶片岩地すべり」
末峯 章(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助教授)

9
5月2日
「天気予報とカオス」
向川 均(京都大学防災研究所大気災害研究部門・助教授)
天気予報のしくみ「天気予報=数値天気予報」,大気運動の予測可能性とカオス「バタフライ効果」,予報誤差の時間的変動「予報誤差の予測」,長期予報とカオス

10
5月6日
「野島断層の8年間」
西上欽也(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助教授)

11
5月8日
キャンパスプラザ京都
「カラコルム山中で晴天時に土石流が繰り返す。なぜ?」
諏訪 浩(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助教授)
日本のNPO「ヒマラヤン・グリーン・クラブ」の活動の中で土石流の為平地や斜面が削られ困っているという話を聞き災害調査を行った。又,過去30年間の国内外での土石流調査やそのデータ等からこの現象がどう位置付けられ何が考えられるのかを紹介する。

12
5月16日
「雲,降水,風に関する気象観測」
堀口 光章(京都大学防災研究所大気災害研究部門・助手)

13
5月29日
「地震豪雨時高速長距離運動地すべりにおける水の役割」
王 功輝(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・日本学術振興会外国人特別研究員)

14
6月5日
「インドネシアの火山噴火予知」
井口 正人(京都大学防災研究所火山活動研究センター・助教授)
129の火山を有する世界最大の火山国であるインドネシアにおける火山噴火予知の現状を報告する。京都大学防災研究所はインドネシア火山調査所と共同研究を続けており,わが国のインドネシアへの貢献にもふれる。

15
6月25日
「台風のはなし」
林 泰一(京都大学防災研究所災害観測実験研究センター・助教授)
台風の発生から消滅までのライフサイクルや台風の構造について,観測,解析,および数値モデルによる研究成果を紹介する。さらに,台風によって引き起こされる強風,豪雨災害の実例について説明する。講演の中で,和歌山県串本町にある全国共同利用施設の潮岬風力実験所も

16
6月26日
「離島火山(国境地帯)の火山活動」
井口 正人(京都大学防災研究所火山活動研究センター・助教授)
鹿児島の南方,南西諸島には噴火活動を続けている多くの火山が存在する。この海域は海を隔てて諸外国と接しておりまさに国境地帯の火山といえるが,地理的不便さゆえ,その実情はほとんど知られていない。

17
7月23日
「環境防災学事始-水制の役割-」
武藤 裕則(京都大学防災研究所災害観測実験研究センター・助手)

18
9月9日

「地震の大きさと地震動の大きさ」
岩田 知孝(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助手)
研究者は揺れの大本である岩盤のズレ破壊を「地震」とよび,引き起こされた揺れを「地震動」と呼んでいます。前者の大きさの尺度は地震規模(マグニチュード)で,後者の尺度のひとつが「震度」です。これらは,光源(電球)の明るさと照らされた場所の明るさと対比する…

19
9月11日
「トルコ・アダパザルの地盤構造と地震被害」
澤田 純男(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助教授)
1999年トルコ・コジャエリ地震において,アダパザル市で集中的な被害が生じたが,中層建物全体が崩壊した地域と,建物の沈下が顕著であった地域が複雑に分布していた。これらの被害要因がアダパザル市の地盤構造にあると考え,科学研究費補助金による地盤調査として,重力…

20
9月17日
キャンパスプラザ京都
「宮城県沖地震震源域周辺のテクトニクス」
川崎 一朗(京都大学防災研究所地震予知研究センター・教授)
前半で,東北地方の地震分布,過去の巨大地震,津波地震の簡単な紹介を行う。後半で,その枠組の中での宮城県沖地震の長期予測,強震動予測の手短な紹介を行う。

21
9月26日
「ガケ崩れでなぜ命を落とすのか,ガケ崩れにも前兆がある」
諏訪 浩(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助教授)

22
9月30日
「身近な川の恐ろしさ-キャンプ場や地下街も危ないの-」
戸田 圭一(京都大学防災研究所水災害研究部門・助教授)

23
11月4日
「桜島火山における爆発的噴火の発生メカニズム」
為栗 健(京都大学防災研究所火山活動研究センター・助手)
桜島火山は世界でも有数の活動的な火山であり,1955年以降現在まで山頂火口において爆発的噴火活動を続けている。防災研究所火山活動研究センターでは爆発的噴火に伴う地震動,空気振動,地盤変動等の観測を続けている。本講演では,爆発的噴火に伴う諸現象の観測およびそ…

24
11月11日
「地すべり現地調査の話」
末峯 章(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助教授)
地滑りが発生した時現地調査を行うが実際どのようにして行うかを詳細に紹介したもの。国・県・市町村との関係,地主の許可,段取り,人夫・車の手配,機械や物置の設置,電力電話の設置,地質調査,空中写真,対策工事等について

25
11月14日
「地すべりの移動観測技術と善徳地すべりの超長期精密観測」
福岡 浩(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助教授)

26
11月26日
「震災時の避難行動を考慮した空間とその配置の評価」
畑山 満則(京都大学防災研究所総合防災研究部門・助手)

27
12月2日
「免震(めんしん)の仕組みと応用」
中島 正愛(京都大学防災研究所地震災害研究部門・教授)
阪神淡路大震災後,「免震(めんしん)」を使った建物は激増している。免震がどのような仕組みなのか,免震によって建物の揺れがどう制御されるのか,どのような建物に免震が使われているのか,免震にすれば被害はまったくなくなるのか等々,免震の基本,適用,そして問題を概…

28
12月17日
「地表近くの大気の流れ」
堀口 光章(京都大学防災研究所大気災害研究部門・助手)
われわれがふだん活動している空間である地表に近い大気の層(大気境界層)では,地表面による摩擦や熱的な影響を強く受けて風が吹いています。その風(大気の流れ)に関する気象現象とその仕組み,われわれの生活への影響などについて考えてみたいと思います。

 

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