京都大学防災研究所フォーラム(21世紀COEプログラム「災害学理の究明と防災学の構築」),2004

地震直前予知は可能か?サイレント地震の視点からの最近の成果と展望 川崎 一朗(防災研究所地震予知研究センター 教授)

防災研究所では、21世紀COEプログラム「災害学理の究明と防災学の構築」において、研究成果をできるだけ多くの人たちに知っていただくことを目的に、京都と東京で防災研究所の関係者による連続公開講座を開催しました。

京都大学防災研究所フォーラム(2003年)
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/445/

京都大学防災研究所フォーラム(2005年)
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/537/

講義詳細

年度
2004年度
開催日
2004年1月20日 から 12月17日
開講部局名
防災研究所
使用言語
日本語
開催場所
キャンパスプラザ京都,東京国際フォーラム

1
1月20日
「地震直前予知は可能か?サイレント地震の視点からの最近の成果と展望」
川崎 一朗(京都大学防災研究所地震予知研究センター・教授)
兵庫県南部地震以降,アスペリティやスロー・スリップ・イベントなど,直前予知に向けての新たな視界が開けてきた。それにもかかわらず,天気予報のような物理法則にもとづく地震発生プロセス予測への道のりは遠いように思われる。「何が問題なのか?」,「ではどう…
2
1月22日
「兵庫県南部地震震源域周辺の構造」
西上 欽也(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助教授)
3
1月30日
「兵庫県南部地震はなぜ起きたか?」
飯尾 能久(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助教授)
4
3月2日
「地域防災:コミュニティと情報共有」
畑山 満則(京都大学防災研究所総合防災研究部門・助手)
5
3月10日
「日向灘における地震活動と地殻変動観測」
寺石 眞弘(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助手)
日向灘周辺で発生するM7クラスの地震の多くは,沈み込むフィリピン海プレートと陸側のプレートがその境界でずれ動くことにより発生するプレート間地震とされている。また,この地域ではこの様なM7クラスの地震が10数年~数10年に1度の割合で発生している。もう少し詳…
6
3月16日
「長周期地震動」
岩田 知孝(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助手)
1990年代はじめから,わが国でも火山のハザードマップ(噴火災害区域予測図)が本格的に作成されるようになった。南九州の火山等を例に,ハザードマップの作成手順や活用について紹介する。
7
4月8日
「バングラデシュの洪水サイクロン竜巻」
林 泰一(京都大学防災研究所災害観測実験センター・助教授)
発展途上国の気象災害の顕著な例として,バングラデシュを取り上げ,毎年のように発生する,熱帯性低気圧の一つであるサイクロン,夏季の雨期の洪水に加えて,南アジアのメソ気象擾乱としての竜巻を取り上げ,その気象学的特徴について,解説する。さらに,コレラの気象災害に…
8
4月21日
「率先市民主義-防災ボランティア活動を考える-」
林 春男(京都大学防災研究所巨大災害研究センター・教授)
9
5月6日
「ストームトラックの科学」
向川 均(京都大学防災研究所大気災害研究部門・助教授)
天気図でお馴染みの移動性高気圧・低気圧は,どこで生じ,どこで消えるのでしょうか?あるいは,地球を何周も回っているのでしょうか?地球全体の天気図を見ると,これらの高低気圧は北太平洋域や北大西洋域に局在し,しかも,ストームトラック(嵐の通り道)とよば…
10
5月12日
「世界の高速長距離土砂流動現象」
福岡 浩(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助教授)
11
5月14日
「1984年長野県西部地震による御岳大崩壊と岩屑なだれ」
諏訪 浩(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助教授)
12
6月3日
「京都市域の強振動予測」
澤田 純男(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助教授)
京都市第3次地震被害想定のために平成14~15年度に実施された強震動予測結果について解説する。活断層調査や地下構造調査結果に基づいて,8本の活断層を震源としたハイブリッド法によるシミュレーションの結果,花折断層地震が京都市域に最も脅威であることがわかった。
13
7月2日
「地下浸水を追って-京都から博多まで-」
戸田 圭一(京都大学防災研究所水災害研究部門・助教授)
14
7月16日
「2003年12月26日イラン・バム地震被害調査報告」
飛田 哲男(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助手)
15
7月23日
「活断層調査の最新トピックス」
西上 欽也(京都大学防災研究所地震予知研究センター・助教授)
活断層の深部構造を探る各種調査とその意義について,野島断層,跡津川断層,サンアンドレアス断層,等での最新情報を解説する。
16
9月2日
「乱流の組織構造」
堀口 光章(京都大学防災研究所大気災害研究部門・助手)
大気中の空気の流れは,ほとんどの場合,時間的にも空間的にも不規則に変動する乱流の状態となっています。一方,室内実験などで,乱流中に秩序だった動きによる構造が存在し,この「組織構造」は乱れの発生,乱流による輸送に重要な寄与をなしていることが分かってきました。…
17
9月21日
「地盤の液状化と建築基礎に作用する地震時土圧」
田村 修次(京都大学防災研究所地震災害研究部門・助教授)
砂地盤の液状化現象は,大地震時に地盤が液体のようになる現象です。本講演では,まず,地盤の液状化のメカニズムと被害事例を解説するとともに,ペットボトルを用いた簡単な液状化実験を行います。次に,大型振動台実験に基づいて,基礎部に作用する土圧のメカニズム、土…
18
10月22日
「山崩れと流砂-十津川流域の現在-」
諏訪 浩(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助教授)
19
11月2日
「山地地下水の実態」
末峯 章(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助教授)
地すべり地の地下水の流れと地すべりが発生した時の地下水の状況を観測した事例について。
20
11月4日
「地すべり運動数値シミュレーション」
汪 発武(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助手)
数値シミュレーションを用いて,地すべりの運動範囲を予測する。近年発生した地すべりを対象にした事例研究の報告を披露する。
21
11月5日
「高速長距離運動地すべりにおける液状化現象」
王 功輝(京都大学防災研究所斜面災害研究センター・助手)
22
11月11日
「時空間地理情報システムを基盤とする地域情報の管理と災害時での利用に関する考察」
畑山 満則(京都大学防災研究所総合防災研究部門・助手)
23
11月25日
「長周期地震動(その2)」
岩田 知孝(京都大学防災研究所地震災害研究部門・教授)
前回,プレート境界巨大地震と大規模堆積盆地構造による長周期地震動について,2003年十勝沖地震時の勇払平野(苫小牧)を例にとり,話題提供をしました。去る9月5日に起きた紀伊半島南東沖地震において,大阪・濃尾・関東平野で長周期地震動が観測されました。こ…
24
12月8日
「火山のレントゲン写真」
井口 正人(京都大学防災研究所火山活動研究センター・助教授)
火山噴火はマグマの活動によって発生するが,その根源となるマグマ溜りの存在や位置,大きさなどはこれまでのところ明らかでない。火山噴火予知計画では,これまで,発破によって人工的に励起された地震波を使って火山体の内部の構造を調べてきたので,その概要について紹介す…
25
12月17日
「地盤の液状化と構造物被害」
飛田 哲男(京都大学防災研究所地盤災害研究部門・助手)

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