Introduction to Polymer Chemistry I (Advanced Chemistry)

Numbering Code U-ENG27 37417 LJ62
U-ENG27 37417 LJ61
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name OGOSHI TOMOKI (Graduate School of Engineering Professor)
Outline and Purpose of the Course 高分子化合物の概念の確立と発展の歴史を振り返ったあと,高分子合成法に関する入門的解説を行う.前半では代表的な高分子合成法の一つである逐次重合(重縮合,重付加,付加縮合)について概説する.後半では連鎖重合の中で重要な位置を占めるラジカル重合,イオン重合,配位重合,開環重合について解説する.最近の高分子化学に関するトピックも紹介する.
Course Goals 高分子の定義を概念を理解する.
高分子合成の基礎知識を習得する.
Schedule and Contents 第1回-3回 高分子の基本概念と高分子合成の原理
高分子の定義,特性,多様な分子構造について概説し,高分子の概念がどのように生まれ,現在の高分子化学・工業に育ってきたかを述べる.また,高分子の平均分子量についての概念について解説する.高分子重合法である逐次重合,連鎖重合について解説する.

第4回-第6回 逐次重合(重縮合・重付加・付加縮合)
重縮合による高分子合成反応をポリアミドとポリエステルについて解説し,生成ポリマーの分子量と分子量分布の制御についても解説する.重付加による高分子合成をエポキシ樹脂とポリウレタンを例にして説明する.また,フェノール樹脂,エポキシ樹脂を例として付加縮合についても触れる.

第7回 前半の内容に関する中間試験
前半の内容に関する中間試験を行い,学習到達度の確認を行う.

第8回-第10回 ラジカル重合・共重合
ラジカル重合の定義を述べたのち,モノマーと開始剤の種類,ラジカル重合の特徴,開始・生長・停止などの素反応,重合方法,共重合,モノマー反応性比などについて講述する.

第11回、第12回イオン重合
イオン重合(アニオン重合・カチオン重合)の概略と種類について述べる.とくに,すでに学んだラジカル重合との一般的な違いや特徴を概説する.

第13回 配位重合
配位重合の代表例であるオレフィン類のZiegler-Natta重合並びに立体特異性重合について概説する.

第14回 開環重合
開館重合について概説し,環状エーテル,ラクトン,ラクチドなどの環状モノマーから得られるポリマーについて説明する.

<<期末試験>>

第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy [評価方法]
小テストに基づく平常点(10%),中間試験(40%),期末試験(50%)の成績を主に判定する.
[評価方針]
100点満点中、60点以上となること
60点以上:合格
59点以下:不合格
Course Requirements 有機化学の知識を習得しておくこと
Study outside of Class (preparation and review) 予習:高分子化学の基となる有機化学について復習しておくこと.
復習:授業で課された小テストなど全てを自らの手で解き,自らの理解度を確認すること.もし理解が不足している時には,授業で配布されたハンドアウト,参考書やノートを確認して,確実に理解すること.
References, etc. 高分子化学 合成編, 中條 善樹 他, (丸善出版), ISBN:978-4-621-08259-1
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