Conservation Biology
Numbering Code | U-SCI00 33774 LJ69 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | 3rd year students or above | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.4 |
Instructor name |
SUGIURA HIDEKI (Wildlife Research Center Associate Professor) IDANI GENICHI (Wildlife Research Center Professor) YAMAMOTO SHINYA (Institute for Advanced Study Associate Professor) KINOSHITA KODZUE (Wildlife Research Center Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 総合的なアプローチが必要である野生動物の保全に関わる基礎的な理念・課題・解決方法を概説し、現在生じているさまざまな保全上の問題が、現在の人間生活に直結していることを理解する。 | ||
Course Goals |
1)野生動物の保全に関わる基礎的な理念・課題・解決方法を理解する。 2)現在生じている、さまざまな保全上の問題を、自分たちの生活に即して考えることができる。 3)生物科学で学んださまざまな知識を生かして、保全上の課題の解決方法を考えることができる。 |
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Schedule and Contents |
以下の各教員がそれぞれ2-4回の講義とフィードバック1回の全15回の授業を行う。順番は下記のとおりとは限らない。 ○伊谷原一(野生動物研究センター) 野生動物の絶滅と保全研究 野生動物の絶滅について概説した上で、その保全研究について海外でのフィールドワーク、主にアフリカの事例を紹介する。また、野生動物の保護に対する考え方や人間の関わりについて解説する。 ○杉浦秀樹(野生動物研究センター) 人間の活動と野生動物保全 人間の人口とその歴史的な変化について概説し、人間の活動が生物に与えるインパクトについて考察する。日本における、野生動物の保全について概説し、日本人の生活や土地利用の変化が野生動物に与える影響について考察する。 ○山本真也(高等研究院)環境保全と動物福祉、動物との共生社会実現にむけた理論および実践 ヒトとヒト以外の動物の関わりを野生・半野生・飼育動物それぞれについて概説する。基礎研究を通して、動物との共生社会実現に向けた方略を考える枠組みを紹介する。 ○木下こづえ(野生動物研究センター)野生動物の繁殖 野生動物はそれぞれの生息環境に適応し、種特有の繁殖戦略を進化させてきた。本講義では繁殖に焦点を当て、野生動物の多様な繁殖形態について概説する。また、飼育下での自然および人工繁殖について概説するとともに、動物園・水族館が種の保存や環境教育に果たす役割についても説明する。 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義ごとに講義のポイントを整理しておき、講師が紹介する本や映像について自主学習することを推奨する。 | ||
References, etc. |
保全生物学のすすめ 改訂版, リチャード B プリマック, (文一総合出版), ISBN:4829901330, この分野のもっとも基本的な教科書で世界の50以上の言語に翻訳されている 保全生態学入門―遺伝子から景観まで, 鷲谷 いづみ ・矢原 徹一 , (文一総合出版), ISBN:482993039X, 日本人の執筆したテキストで、日本の実例も多く含まれている 動物園学入門, 村田浩一・原久美子・成島悦雄, (朝倉書店), ISBN:4254460341 動物園動物管理学, デブラGクレイマン・カテリーナVトンプソン, (文永堂出版), ISBN:4830032499 絶滅できない動物たち, M.R.オコナー著大下英津子訳, (ダイヤモンド社), ISBN:978-4-478-06731-4 |