Petrology

Numbering Code U-SCI00 33501 LJ58 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.2
Instructor name KAWAKAMI TETSUO (Graduate School of Science Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 地球の固体圏は多様な岩石で構成されている。その多様性は45億年に及ぶ地球の営みの中で生じた様々な変動の帰結である。岩石学は、岩石を形成する多様な要因を物理的・化学的に解明することを第一目的としてきた。そして、その成果は地球の変動史を構築するために必要不可欠な役割を果たしている。
 本授業では、多様なテクトニクス場で形成される変成岩(部分融解した岩石を含む)の基本的な研究方法を解説する。そのための基礎知識として、主要な造岩鉱物の性質と相平衡論に基づいた解析方法を学習する。さらに、岩石の組織観察や造岩鉱物の化学組成情報を用いて、変成岩の形成条件を解析する手法、並びに、その結果をテクトニクスに応用する手法を解説する。
 
Course Goals ・主要な造岩鉱物の名称・化学組成などを理解する。
・変成相や鉱物学的相律の基本原理を理解する。
・ACF図やAFM図の基本原理とその活用方法の基礎を習得する。
・反応組織・変形組織・部分溶融組織の判定方法の基礎を習得する。
・岩石成因論的グリッドの読み方を理解する。
・変成岩の温度-圧力履歴の求め方を理解する。
Schedule and Contents 以下の内容について各項目あたり0.5回~2回講義をする予定である。学習の習熟度を確認するため、随時問題演習を挟みながら進める。
(1)変成作用の基礎(変成分帯・変成相など)
(2)ACF図・AFM図
(3)変成岩の変形組織
(4)不連続反応・シュライネマーカースの束
(5)岩石成因論的グリッド
(6)連続反応
(7)地質温度計・圧力計
(8)岩石の部分溶融の基礎
(9)脱水溶融
(10)変成岩の温度-圧力-変形-時間履歴
(11)変成岩研究の具体的事例
Course Requirements 地球惑星物質科学基礎論の履修を前提として授業を進める。課題演習E1も履修済みであることが望ましい。
本講義と合わせて、岩石学実験・課題演習E2・地質科学野外巡検IBを同時履修することを強く推奨する。これらの授業の内容は、相互補完的な関係にあるためである。
Study outside of Class (preparation and review) 前回の理解を前提に授業を進めるので、しっかり復習して授業に臨むこと。また、理解できない部分は積極的に質問すること。
Textbooks Textbooks/References 岩石学, 榎並正樹, (共立出版), ISBN:9784320047242
変成作用, 都城秋穂, (岩波書店), ISBN:9784000059763
授業資料はPandAを通じて配布する。配布資料については、自宅等で復習するとともに、1つのファイルにまとめて、毎週持参すること。
References, etc. Metamorphic Phase Equilibria and Pressure-Temperature-Time Paths, Frank S. Spear, (Mineralogical Society of America, 1993), ISBN:0-939950-34-0
Metamorphic Petrology, Akiho Miyashiro, (UCL Press, 1994), ISBN:1-85728-037-5
Petrogenesis and Experimental Petrology of Granitic Rocks, W. Johannes & F. Holtz, (Springer-Verlag, 1996)
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