Field Excursion for Geological Sciences IB

Numbering Code U-SCI00 33535 FJ58 Year/Term 2022 ・ Intensive, Second semester
Number of Credits 2 Course Type Practical training
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name YAMAJI ATSUSHI (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor)
NARUSE HAJIME (Graduate School of Science Associate Professor)
TSUTSUMI AKITO (Graduate School of Science Associate Professor)
MATSUOKA HIROSHIGE (Graduate School of Science Assistant Professor)
KAWAKAMI TETSUO (Graduate School of Science Associate Professor)
SATOU KATSUSHI (Graduate School of Science Associate Professor)
HIGASHINO FUMIKO (Graduate School of Science Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course  西南日本の地質を代表する模式地を見学し、座学で学んだ地球科学的知見や現象に野外で直に触れることによって、主要な地球科学的現象の判別方法を体得するとともに、その成因について考察を加える演習を行う。すなわち「百聞は一見に如かず」の実践を行うことにより、座学で学んだ知識の実体化を目指す。 
 授業の性格上、本授業の多くは週末に実施する。
 主な見学対象は以下のとおりである:
 ・付加体の堆積岩
 ・付加体堆積物と海洋地殻物質起源の変成岩や変形岩
 ・火成岩体
 ・断層
 など

 天候・社会状況によって延期・中止・行先変更になることがあるので、PandAからの連絡メールや掲示等に注意すること。

Course Goals  地層や岩石・鉱物には、固体地球そのものについてはもちろんのこと、これに接する大気・海洋・生物圏の46億年にわたる挙動についての情報が含まれている。地質科学野外巡検IBでは、講義室で学んだ地球科学上重要な事象を、野外で見学・観察し、それらの判別方法を体得し、Field Scientistとしての基本能力を習得する。
 また、多様な地球惑星科学の研究目的に適した岩石・鉱物・堆積物・化石などの採取方法の基礎技術を習得する。
Schedule and Contents 見学対象と実施日数は以下の通りである(天候などの状況により変更の可能性あり):
a) 和束・笠置巡検(日帰り)(河上・東野・堤)
 未変成付加体堆積物(丹波帯)が変成した付加体(領家帯)。地域北部では、未変成岩が変成岩に漸移する様子を、地域南部では部分溶融過程を野外で観察する。
b) 四国横断巡検(3泊4日)(河上・堤・佐藤ほか)
 中・新生界の付加体堆積岩と付加体に伴う火成岩類(四万十帯)、蛇紋岩構造帯の
岩石群(黒瀬川帯)、付加体堆積物起源の高圧型変成岩(三波川変成帯)。未変成付加体が高度変成岩に移り変わる様子の観察と西南日本外帯の重要な地体構造を実地で理解することを目指す。
c) 白浜巡検(1泊2日)(成瀬・佐藤・松岡)
 中新世の堆積岩と堆積構造を田辺層群で観察し、堆積学ならびに古環境復元のための理解を深める。
d) 断層巡検(日帰り) (堤・河上ほか)
 花崗岩(領家帯)中の断層を見学し、断層岩の変形構造について理解を深める。
Course Requirements  この授業は、講義室で学んだ内容(座学)を、野外に赴いて観察し、その実態を各自が理解することに意義がある。そのため、地球科学関連講義を事前に履修しておくこと。
 野外調査は、室内実験では起こり得ない多様な危険と隣り合わせである。現地では安全確保のためにヘルメットの着用を義務づけている。ヘルメット・ゴーグルなどの安全用具やハンマー等の野外調査用具の貸与を希望する場合は、巡検担当者に実施日以前に申し出ること。さらに、万一の事故に備えて、各自の責任で学生傷害保険等に加入し、事故にあった時の保障体制を担保しておくこと。
Study outside of Class (preparation and review)  野外巡検に際して事前に配布される資料を読み、事前に自習しておくこと。必要に応じて文献調査と発表を指示する。
 野外では、ルートマップを作成するとともに、観察対象を注意深く観察し、野帳に簡潔なスケッチをとり、スケール入りの写真を撮影しておくことを勧める。そのため野帳(Field note)は必ず持参すること。撮った写真は、後日参照したときのために、どこで何を撮影したものなのかがわかるように整理しておくこと。これらの情報がルートマップと適切にリンクされていることが重要である。
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