Special Study CourseII(Biological Sciences) 21
Numbering Code | U-SCI00 45720 GJ68 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, year-round | |
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Number of Credits | 12 | Course Type | graduation research | |
Target Year | 4th year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Intensive | |
Instructor name |
ISHIKAWA FUYUKI (Graduate School of Biostudies Professor) MIYOSHI TOMOICHIRO (Graduate School of Biostudies Associate Professor) NAKAOKA HIDENORI (Graduate School of Biostudies Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 真核生物が、ゲノムをどのように安定に維持するのか、環境ストレスや転移因子(トランスポゾン)に対してどのように反応するのか、また、その破綻が老化やがん化、遺伝性疾患などにどのようにつながるかを、実験,講究を通じて理解する。分裂酵母,哺乳類細胞などを用いて、遺伝学的,生化学的,細胞生物学的アプローチを学ぶ。 | |||
Course Goals | 生物の恒常性を維持するために、真核生物はどのように自らのゲノムを保護しているのか、またその異常が老化、がん化、疾患などにつながるのかを遺伝子、分子、細胞レベルで理解できるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
【課題研究の目標】 ・トランスポゾン、特に哺乳類のレトロトランスポゾンがゲノム上を転移する作用機序の解明を通じて、これを制御する分子機構およびゲノムの安定化・不安定化に関わる分子機構を理解する。 ・DNA損傷応答の解明を通じて、ゲノム恒常性維持の分子機構を理解する。 ・自然免疫反応を促す内在性の核酸物質の代謝経路の解明を通じて、自己免疫疾患などの疾患発症の分子機構を理解する。 【具体的内容】 ・哺乳類ゲノムの半分近くを占めるレトロトランスポゾンは、ゲノム上を転移(移動)することによってゲノムの不安定化を引き起こし、がん化や遺伝性疾患の原因となる。転移を制御する因子を免疫沈降実験と質量分析によって解析し、ノックダウン等の遺伝学的手法によってその転移における役割を明らかにする。 ・レトロトランスポゾンや外部刺激によるDNA損傷などのように、内的あるいは外的なゲノムストレスは細胞の転写パターンや蛋白質発現を変化させ、その適応的変化を促す。このとき、どのような因子が細胞の生存に寄与するのか、遺伝子発現パターンや蛋白質恒常性の変化を次世代シーケンサーやプロテオミクスの手法を用いて解析し、その背景に隠された分子機構を明らかにする。 ・ウイルスに限らず様々な核酸分子が自然免疫反応を促し、炎症疾患などの生物恒常性の破綻の原因となる。自然免疫反応の分子機序を遺伝学的、生化学的な手法によって解析し、核酸代謝の異常によって疾患を発症する分子機構を明らかにする。 |
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Course Requirements |
課題研究を主体的に取り組むこと。 学生教育災害傷害保険に加入すること。 |
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Study outside of Class (preparation and review) | あらかじめ当日輪読する原著論文・総説論文を指定するので、該当部分を予習および復習して理解する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 研究課題の種類に応じて、個別に提示する。 |