Analytical Chemistry I
Numbering Code | U-SCI00 22610 LJ60 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.1 | |
Instructor name | HASEGAWA TAKESHI (Institute for Chemical Research Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 分析化学は物質の構成成分を確認し(定性)、その量を決定し(定量)、存在状態を明らかにする(キャラクタリゼーション)ために、実験的および理論的問題の探求をおこなう学問である。本講義では分析化学の基礎となる化学分析(化学的手法に基づく定性と定量)について講述する。水溶液内化学平衡の定量的取り扱いに重点を置く。 | |||
Course Goals | 分析化学の基本的事項を理解する。分析化学反応の定量的解析を習得する。 | |||
Schedule and Contents |
1. 分析化学の位置づけと,溶液平衡論の物理化学的背景。 2. 分析化学における化学平衡、共通イオン効果、活量と共存イオン効果 3. 酸塩基反応、弱酸と弱塩基、緩衝液 4. 多塩基酸とその塩 5. 容量分析の原理、酸塩基滴定 6. 錯生成反応、生成定数、錯体の安定度を支配する要因 7. キレート滴定 8. 沈殿反応、溶解度積 9. 重量分析、沈殿滴定 10. 酸化還元反応、酸化還元電位、ネルンスト式 11. 分配、pH測定の原理 12. 多変量解析の基礎 13. CLS回帰法の限界 14. PCA法 15. フィードバック 受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。講義の進め方については適宜指示をして、受講者が予習できるように十分に配慮する。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 分析化学実験をあわせて実習することが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 新・物質科学ライブラリ7 基礎分析化学[新訂版], 宗林由樹・向井浩, (サイエンス社,2018), ISBN:978-4-7819-1418-3, 講義の大半はこの教科書に沿って行います.より詳しくはハリスの教科書を参照. | ||
References, etc. |
ハリス分析化学 原著9版(上), Daniel C. Harris, Charles A. Lucy, (化学同人), ISBN:978-4-7598-1835-2, 本講義の基礎となる教科書 クリスチャン分析化学 原書7版 I.基礎編, Gary D. Christian et al., (丸善), ISBN:978-4621301098 スペクトル定量分析, 長谷川健, (講談社), ISBN:978-4061543263 赤外・ラマン分光分析, 長谷川健・尾崎幸洋, (共立出版,2020), ISBN:978-4-320-04458-6 Quantitative Infrared Spectroscopy for Understanding of a Condensed Matter, Takeshi Hasegawa, (Springer), ISBN:978-4-431-56493-5, 多変量解析をもっとも詳しく精密に記述 大学の基礎化学, 若狭雅信, (丸善出版), ISBN:978-4-621-30647-5, 分析化学と物理化学の全貌を俯瞰するのによい教科書 |