Hydrology

Numbering Code U-SCI00 44414 LJ58 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 4th year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name OOSAWA SHINJI (Graduate School of Science Professor)
SHIBATA TOMOO (Graduate School of Science Associate Professor)
MATSUSHI YUUKI (Disaster Prevention Research Institute Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 水は地球の気圏・水圏・岩石圏を転々としながら循環しており、その過程で物理的・化学的・生物学的に様々な作用を自然界に及ぼすとともに、人間の活動様式や技術文明を強く規制している。本講義では、そのような特性を念頭に置きながら、降水として陸域へ供給される水が陸地表面や地下を経て海洋へ至る領域における、水の存在様式や性質、移動過程・移動に伴う物質輸送・水質形成機構などについて講述する。また、陸水学における学際的な研究についても紹介する。
Course Goals 陸水学がどのような学問分野であるかを知り、生態学的側面を除く陸水の科学の基礎知識を習得する。また、折にふれて紹介される教員自身の研究成果から、陸水学の最前線を感じ取るとともに、学んだ内容が実務(現場)にどのように生かされているかを理解する。
Schedule and Contents 以下のような3課題について,1課題あたり5回の授業をする予定である。
(1)地下水・温泉水、湖水など様々なタイプの陸水の移動過程・移動に伴う物質輸送・水質形成機構等について、具体的研究例をもとに講述する。また、陸水化学の基礎となる化学熱力学、同位体地球化学、粘土鉱物学などの初歩も必要に応じて解説する。<大沢>
(2)地下水が帯水層中を移動し、貯留する過程の中で、流動に関する法則、貯留の機構、帯水層を構成する岩石との相互作用などについて講述する。また、必要に応じて具体的な例をあげながら解説する。<柴田>
(3)山地の斜面に浸透した水が土層や岩盤に貯留され、河道へと流出する過程を概観するとともに、それが斜面の侵食を引き起こす機構を理解し、湿潤変動帯の山地流域における水文過程と地形変化の相互作用について学ぶ。<松四>
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 講義は聞きっぱなしにするのではなく、配布された資料や講義中に紹介された参考書などによって理解の定着をはかりたい。また、陸水学の歴史を概観しておくことや関連主要学会(日本陸水学会、日本水文科学会、日本地形学連合、水文・水資源学会、日本地下水学会など)のホームページを見るなどして陸水学の最前線の様子(雰囲気)を前もって知っておくことは受講に際し有意義であるので、予習として行うことを勧める。
Textbooks Textbooks/References 講義は映像資料を多く用いるためプリント等を適宜配布する。
References, etc. 取り扱う課題により適宜紹介する。
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