Mechanism for Genome Stability
Numbering Code | U-SCI00 33709 LJ68 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | AKIYAMA CHIYUUMEI (Graduate School of Science Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 細胞のDNAには,放射線や化学変異原などの多くの環境因子あるいは通常の代謝過程で発生する活性酸素などの内的因子によって常に損傷が起きている。さらに,DNA複製のエラーに伴うミスマッチの生成や自然に起きる塩基の脱離や脱アミノ化などの反応による変化に絶えず曝されている。これらの損傷は細胞死,突然変異生成や発がんの原因になる。細胞には,これらの多種多様な損傷をDNAから除去して正常な遺伝情報を維持させる修復機構が備わっている。本講義では,多種多様なDNA損傷に対応する修復機構とその制御,修復機構の欠損が細胞や生物に及ぼす影響などについて論じる。また,遺伝情報の維持および変化の観点から生物と環境の関わりについて論じる。 | |||
Course Goals |
遺伝情報維持機構に関する内容を理解し: (1)課題に対して自主的・継続的に取り組む能力を養う。 (2)種々のDNA修復機構と生物学意義を理論的に説明できるようにする。 (3)研究に関わるときに、多様な発想を出来るような基礎知識を習得する。 |
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Schedule and Contents |
1. 講義概説 DNA 損傷を引き起こす原因&突然変異 2. DNA 修復ーー塩基除去修復の基本経路 3. 酸化塩基の除去修復(I)ーーThymine の酸化的損傷修復/BER研究の最新動向 4. 酸化塩基の除去修復(II)ーー酸化塩基8-oxoGの修復機構 5. 酸化核酸の修復(DNA&RNA) 6. DNA Replication error & Mismatch Repair 7. DNA 修復の発見と大腸菌のヌクレオチド除去修復(NER) 8. Human遺伝病とヌクレオチド除去修復 9. 転写と共役して修復(TCR) 10. Post-replication Repair・RecA 組換え修復/Double strand break 修復 11. SOS/ 損傷乗り越え型DNA 合成 TLS 12. 光回復・直接修復 13. 細胞の酸化ストレスへの応答&Checkpoint 14. 酸化ストレス防御・ミトコンドリアのDNA損傷と修復 15. フィードバック |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 予習すべきことについて講義の時に指導する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 用意した講義プリントあるいはPPT資料をはじめに配布する。 | ||
References, etc. | DNA repair and mutagenesis, Friedberg, E.C. et al., (ASM Press), ISBN:1-55581-319-4 |