Biotic Interactions

Numbering Code U-SCI00 33756 LJ69 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.2
Instructor name TOUJU HIROKAZU (Center for Ecological Research Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 自然界では、多様な生物種がお互いに関わり合い、相互作用のネットワークを形成している。地球上の生命進化史において、こうした生物種間の相互作用が生物多様性を創り出し、生態系を形作ってきた。本講義では、植物・動物・真菌・細菌・原生生物といった多様な生物群内の多様性を概説するとともに、多様な生物種間での相互作用について、自然史・進化生物学・生態学・ゲノム科学の観点から解説する。野外調査や古典的な研究アプローチや群集理論に加えて、最新の分析技術や理論を駆使することでいかに生物群集や生態系の構造・動態を読みとけるのかについて、幅広い学問分野の視点に触れながら紹介する。
Course Goals シンプルな2種系で進行する共進化過程や、数百・数千種で構成される生物群集内における相互作用ネットワークの構造について、教科書等では得られない知見も含めて理解を深める。捕食-被食関係、食物網、相利共生ネットワークに限らず、自然界に存在する多様な相互作用に関する知識を得ることができる。また、動物・植物・菌類等を対象とした野外調査(フィールドワーク)について、その生態学および進化生物学的な意義を理解することができる。さらに、ゲノム学や化学分析等を適用することでいかに生物の個体・個体群・群集レベルにおける現象や動態を読み解くことができるのか、先端的な研究事例とともに理解することができる。相互作用は、生命現象に限らず、多様な物理現象や社会現象を読み解く上での鍵である。広範な現象を読み解く上で共通する視点・分析方法を学びながら、学問のフロンティアを自分自身で開拓する力を養う。
Schedule and Contents 以下の課題を中心としながら、受講生の関心や最新研究の動向に応じて順序や内容を入れ替えながら解説する。
 1. 生物多様性と種間相互作用
 2. 2種間の相互作用と共進化 
 3. 生物群集とその安定性 
 4. 生物多様性にみられる空間変異 
 5. 共生の進化生態学 
 6. 適応放散 
 7.化学物質が駆動する生物間相互作用
 8.熱帯の生物多様性はなぜ高いのか?
 9.世界はなぜ緑なのか?
 10.地上生態系と地下生態系のつながり
 11. 生態系は制御できるか?
 12. 生態系を設計する -構成的科学の挑戦-
 13. 生物多様性を未来につなぐために
 14. 進化学・生態学を深めるために 
 15.フィードバック
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 特になし
Related URL https://sites.google.com/site/ecoltj
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