Environmental Ecology

Numbering Code U-SCI00 33721 LJ69 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.1
Instructor name KOBA KEISUKE (Center for Ecological Research Professor)
SAKAI SHIYOUKO (Center for Ecological Research Professor)
Outline and Purpose of the Course 人を含む生物と環境の関わりについて,生態系・生物地球化学、生物多様性、社会と生態系の相互作用の視点から講義を行う。個体レベルから共生などの生物間相互作用、個体群、群集、生態系、および地球規模まで様々なスケールでの生物と環境の相互作用に関する解析手法とともに、生態系が人間社会にもたらす利益とその維持について講述する。
Course Goals (木庭)生物と環境の相互作用に関する研究手法を習得する。窒素循環を一例とし、生態系の見方を様々な時空間スケール、異なる手法によるアプローチの結果の理解を通じて学び、生物と環境の関わりを多面的に捉える能力を養う。
一方で、上に「一例とし」と掲げているように、窒素循環研究や安定同位体生態学の詳細な情報を単に覚えるような講義ではなく、そこでの考え方、とくに複雑な問題解決へのアプローチの今回を理解することを重要と考える。2021年度に引き続き2022年度はこの点をより掘り下げた形で講義を行う予定である。可能であれば2021年度に試行した窒素フットプリントについての講義・グループワークを予定している。

(酒井)人間社会と生物多様性・生態系の関わりとそれに起因する環境問題について、基礎的な知識や考え方を身につける。 熱帯の生態系に関わる環境問題や研究例から、生態系に対する多面的な理解を深める。
Schedule and Contents (木庭啓介担当)
第1回 ガイダンス,生態系生態学についての紹介
第2回 窒素循環概論#1(有機物分解)
第3回 窒素循環概論#2(窒素制限、リン制限、鉄制限、ストイキオメトリー)
第4回 窒素循環概論#3(窒素無機化、C/Nバランス)
第5回 窒素循環概論#4(硝化、脱窒)
第6回 安定同位体解析の生態系生態学への応用#1
第7回 安定同位体解析の生態系生態学への応用#2、講義内容の復習

(酒井章子担当)
第8回 生物多様性概論#1(序論)
第9回 生物多様性概論#2(遺伝的多様性とその意義)
第10回 生物多様性概論#3(種の多様性とその意義)
第11回 生物多様性概論#4(保全と利用)
第12回 熱帯雨林の生物多様性#1(熱帯林の生態学)
第13回 熱帯雨林の生物多様性#2(社会と熱帯林の関わり)
第14回 生物多様性研究の現在

第15回 フィードバック
Course Requirements 前提とする知識に関して必須条件はないが,高等学校程度の「生物」「化学」「物理」の知識があればより理解が早い。

2021年度はonlineでの開講となった。2022年対面授業が可能となった場合も、onlineの時と同様に、授業中にアンケートやクイズを行いながら授業を行うことを予定しているため、スマートフォン、PC、タブレットなど、インターネットにアクセスできるデバイスを持参可能な場合は持参してもらいたい(なくても受講に問題がないよう配慮する予定ではある)。
Study outside of Class (preparation and review) 講義を受けたその日のうちに、授業のノートやメモを復習し、興味を持った点、疑問点や問題点などの要点を整理しておくこと。講義で気付いた要点をもとに、関連する書籍や論文を調べていくことで、学習をより効果的に深めていくことができる。講義の理解を深めることを目的として、事前に予習を兼ねた課題を指示する場合がある。
Related URL http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/index.html
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