Developmental Biology I

Numbering Code U-SCI00 33713 LJ68 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.2
Instructor name TAKAHASHI YOSHIKO (Graduate School of Science Professor)
SATOU YUTAKA (Graduate School of Science Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  生物の個体発生メカニズムについて、遺伝子や蛋白質から個体レベルにいたるまで様々な角度から解説し、その基本的な概念を学ぶ。主に脊椎動物を中心として個体発生の概略を説明し、基本的な体の構築過程に関与する要因について、主として細胞レベル・分子レベルで解説する。発生プロセスの異常によってもたらされる遺伝病を概説し、細胞や組織の正常な機能と、その破綻がもたらす病気の成り立ちをつなぐ。脊椎動物の進化を、ゲノムや細胞機能レベルで発生生物学的に理解する。
Course Goals  生物学における発生生物学の意義を理解する。遺伝子ー細胞ー組織ー器官のヒエラルキーを論理的に考えられるようになる。遺伝子の指令によって規定される細胞挙動と、細胞の集団が作り上げる組織や器官のつながりを理解する。細胞や組織の機能が確立される過程をを論理的に理解することによって、それらの機能破綻がもたらす病気のしくみを学ぶ。特に転移ガンなどの移動性細胞と、正常発生でみられる移動細胞との相違点を論理的に理解する。脊椎動物の進化を、ゲノムや細胞機能の変化がもたらす発生プロセスの変化として理解する。
Schedule and Contents  以下のような課題について、1課題あたり1~2週の授業をする予定である。

脊椎動物の器官形成
1 遺伝子-細胞-組織―器官ー個体の関連づけ(高橋)
2 発生における細胞挙動と遺伝子制御(高橋)
3 器官形成における組織間相互作用と細胞間シグナリング(高橋)
4 外胚葉の発生1:中枢神経系の成り立ち(高橋)
5 外胚葉の発生2:末梢神経系の成り立ちと神経堤細胞(高橋)
6 神経堤細胞からみる脊椎動物の進化:頭部や顎の獲得機構(高橋)
7 中胚葉系の発生:筋骨格系の組織形成と分節時計(高橋)
8 中胚葉系の発生:器官の形成原理と再生原理(高橋)
9 内胚葉系の発生:消化器系や呼吸器系組織をつくる細胞間相互作用(高橋)
10 生殖器官の成り立ち:体細胞と生殖細胞(高橋)
11 形態形成1:管組織を構成する細胞。血管・腎臓・肺における管の分岐パターン(高橋)
12 形態形成2:発生における細胞移動~ガン転移との相違点~(高橋)
13 発生と進化1:ゲノム進化(佐藤)
14 発生と進化2:共生による動物進化(高橋)
15 フィードバック
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業で学ぶ概要をさらに深く掘り下げて理解するための復習が効果的である。
Textbooks Textbooks/References 適宜、印刷教材で補足する
References, etc. Developmental Biology 10th Edition, Scott F. Gilbert, (Sinauer), ISBN:978-0-87893-978-7
ギルバート発生生物学, Scott F. Gilbert( 監訳:阿形清和、高橋淑子), (メディカル・サイエンス・インターナショナル), ISBN:978-4-89592-805-2, Scott F. Gilbert著「Developmental Biology 10th Edition」の訳本。
PAGE TOP