Molecular Biology I

Numbering Code U-SCI00 22702 LJ69 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 2nd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.2
Instructor name UEMURA TADASHI (Graduate School of Biostudies Professor)
MORI KAZUTOSHI (Graduate School of Science Professor)
MIYOSHI TOMOICHIRO (Graduate School of Biostudies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  分子生物学の主要なコンセプトである遺伝子,タンパク質,細胞周期と、それらを研究する上で必要な基本的研究方法を、最近の研究成果にも触れながら講義する。本講義で学ぶ知識と考え方は、後期講義科目である分子生物学Ⅱにおいて高次生命現象を分子のことばで理解する上で必要な基礎となる。
Course Goals  生物の最も基本的な営みである細胞の生存・増殖・分化を遺伝子、分子、細胞の言葉で理解できるようになる。
Schedule and Contents 【遺伝物質】(三好教員)
遺伝物質であるDNAとRNAの基本的な構造、2本鎖DNAが生命にとっていかに重要であるかを解説する。
【クロマチン1】(三好教員)
DNAがヒストンとともにクレオソームを形成し機能することを解説する。
【クロマチン2】(三好教員)
ヌクレオソームを構成するヒストンのリン酸化、アセチル化、メチル化などの修飾がクロマチン機能に及ぼす影響を解説する。
【DNAの複製】(三好教員)
DNA合成酵素がDNAを複製する仕組みを解説する。
【細胞周期1】(三好教員)
細胞分裂に必要な細胞周期の概略を解説する。
【細胞周期2】(三好教員)
細胞分裂チェックポイントの分子機構、その破綻による遺伝的不安定性を解説する。
【遺伝子発現とその調節1】(森教員)
真核細胞における基本転写の仕組みと合成されたmRNAが受ける修飾について解説する。
【遺伝子発現とその調節2】(森教員)
真核細胞における転写調節の仕組みを解説する。
【タンパク質の分解1】(森教員)
リソソームにおける加水分解とATP依存的なタンパク質分解について解説する。
【タンパク質の分解2】(森教員)
プロテアソームによるタンパク質分解とオートファジーについて解説する。
【モデル生物の活用】(森教員)
酵母遺伝学を活用した遺伝子クローニング法を解説する。
【構造生物学の重要性】(森教員)
得られた遺伝子の解析方法を構造生物学の重要性と絡めて解説する。

【遺伝子と細胞の解析法1】(上村教員)
ポリメラーゼ連鎖反応、サンガー法、さらにビッグデータを生み出す次世代シーケンサーを解説する。
【遺伝子と細胞の解析法2】(上村教員)
タンパク質の解析方法とイメージングテクノロジーの基礎を解説する。

【フィードバック】
以上、全15回
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 初回講義時に配布する講義予定表に、各回講義内容と上記教科書の対応する章番号を示すので、該当部分を読んで予習する。講義後は、教員が行った講義内容を理解しているか再確認する。
Textbooks Textbooks/References 京大初!フロンティア生命科学, 京都大学大学院生命科学研究科編, (講談社,2018)
References, etc. 以下の書籍が参考となるが、定期試験は教員の講義内容に基づいて行う。

・基本的なことがらについては、
Essential細胞生物学 第4版 Bruce Alberts他 南江堂
Essential Cell Biology, Bruce Alberts et al., Garland Science(2018, 6th ed.)

・さらに進んだ内容については、 
細胞の分子生物学 第6版 Bruce Alberts他 ニュートンプレス
Molecular Biology of the Cell, Bruce Alberts et al., Garland Science(2015, 6th ed.)
が参考となる。
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