Physical Chemistry II
Numbering Code | U-SCI00 22605 LJ60 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.1 | |
Instructor name | TERAJIMA MASAHIDE (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 本講義では、熱力学の基礎を学ぶ。化学現象を理解するためには、個々の原子・分子の微視的な特徴を知ると共に、その集合体である巨視的な物質の振る舞いを考察することが必要となる。本講義の主題である熱力学は、後者の巨視的な分子集合体の振る舞いを記述する簡潔な枠組みを与える。本講義を通じて、巨視的な物質の性質を規定する基礎概念(温度・仕事・熱・エネルギー・エントロピー等)を理解し、さらにそれらの概念の特徴により導き出される理論体系、及びその物理化学的現象への適用の基礎を学ぶことを目的とする。 | |||
Course Goals | 分子間に働く分子間相互作用の由来を知り、気体の状態を記述する基本的な規則を知る。また、熱力学の基礎を理解し、温度・仕事・熱・エネルギー・エントロピー・ギブズエネルギーを用いて、物質の状態を正しく記述できるようにする。それを相変化に適用し、相図から安定な状態についての情報を読み取れるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、1課題あたり1~2週数を充てる。各項目の講義の時間数は、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて適切に決める。講義の進め方については適宜、指示をする。 1. 気体の性質(理想気体の状態方程式) 2. 非理想気体の状態方程式と分子間相互作用 3. 熱力学第一法則の概念(仕事・熱・エネルギー,エンタルピー,ヘスの法則) 4. 熱力学第二法則の概念(自発変化とエントロピー) 5. 熱力学第三法則の概念 6. 自由エネルギー(クラペイロンの式) 7. 純物質の相転移(相図,相の安定性と相転移) |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義内容について復習し、簡単な問題を解くことでより理解を深めておく。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 現代物理化学, 寺嶋・馬場・松本, (化学同人) | ||
References, etc. |
Physical Chemistry, D.A.McQuarrie・J.D.Simon, (University Science Books) 基礎物理化学, 梶本・寺嶋・佐藤, (培風館) |