医薬品開発プロジェクト演習I

Numbering Code U-PHA00 3A404 SJ86 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 1 Course Type Seminar
Target Year 3rd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name SHIRAKAWA HISASHI (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Associate Professor)
HIGUCHI YURIKO (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 製薬企業において実際に開発に成功した代表的医薬品を題材にし、探索研究から臨床研究医薬品候補の決定までのプロセスを仮想的に体験する。学生少人数からなるグループを仮想開発プロジェクトチームとして組織し、研究会議・製品開発会議での討議を通してグループ内で最善と思われる解決方法を導く訓練を行い、創薬に関して必要な知識・発想法・調査法・討論法を取得する。また、他の講義で習得した専門的知識を横断的・統合的に結びつけ、薬学に対する理解を深化させる。
Course Goals 1.創薬研究がもたらす効果を、研究者の立場および患者の立場から理解するとともに、市場や科学技術に与える影響を理解する。
2.明確な答えが見えない課題に対して新たなアイデアを創出して解決の糸口を見つける訓練をし、研究マインドを醸成する。
3.創薬研究に関心を持ち、新しい課題に積極的に取り組む姿勢を身につける。
4.情報を論理的に整理・統合し、プレゼンテーションする能力を身につける。
5.異なる意見、対立する意見を尊重しつつ、自分の考えを発表・討論する能力を身につける。
Schedule and Contents 1.導入(当該年度で取り扱うテーマ・疾病・医薬品の説明)
2.予備調査1:課題となる疾病について、患者の立場からの治療に対するニーズを調査する。
3.予備調査2:上記疾病の原因や結果を理解する。
4.予備調査3:上記疾病治療に使用される医薬品の開発経緯を理解する。
5.戦略企画1:既存薬の特徴を抽出し、より優れた医薬品を創製するための課題を設定する。
6.戦略企画2:新薬の市場規模を調査する。
7.戦略企画3:新薬開発のための科学的方法論を論文調査する。
8.戦略企画4:新薬開発のための戦略を小グループで討議し、決定する。
9.研究企画1:適切なスクリーニング法を調査・討論し、まとめる。
10.研究企画2:適切なリード化合物最適化法を調査・討論し、まとめる。
11.研究企画3:適切な薬理試験法を調査・討論し、まとめる。
12.研究企画4:適切な製剤化法を調査・討論し、まとめる。
13.企画発表1:上記の調査結果を総合し、新薬を創製するための戦略・手法を発表コンテンツとしてまとめあげる。
14.企画発表2:仮想製薬企業ごとに企画を発表し、内容について討論する。
15.企画発表3:異なる意見、対立する意見を尊重し、討論を通してよりよい意見をまとめる。
Evaluation Methods and Policy 授業への出席およびその態度(50点満点)、課題レポート(20点満点)、課題発掘・解決に対する積極性(30点満点)により評価する。授業態度とは、SGDでの討論での積極性および課題調査の程度によって評価する。課題レポートでは、演習内容や課題に対する理解度、文章の表現力や論理性によって評価する。課題発掘・解決に対する積極性とは、演習全体を通して斬新なアイデアの創出や、アイデアをまとめる能力によって評価する。
Course Requirements 8月下旬~9月中旬頃に実施される集中講義の全期間(約10日間)に出席できること。詳細な日程については5月末までに通知する。
この演習は、自ら積極的に討論に参加して発言しないと面白くないし、意味がない。
Study outside of Class (preparation and review) 提示されたテーマに関して、実臨床の問題点や創薬ニーズをまとめ、初回討議の前に準備すること。また、各回のSGDで明らかになった課題を論文やWEBサイトで再調査し、次回SGDでの討論資料として準備すること。
References, etc. 初回講義時にプリントを配付する。参考書は演習中に適宜紹介する。
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