天然物薬学2(薬用資源学)
Numbering Code | U-PHA00 2A007 LJ86 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Fri.1 | |
Instructor name | KAKEYA HIDEAKI (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 人類は有史以来、合成医薬と並んで、天然物(天然有機化合物)を薬として利用しています。天然物の資源は、微生物代謝産物、植物成分、海洋無脊椎動物をはじめとして多種多様です。本講義では、主として天然資源由来の生薬、抗生物質、抗癌剤を中心とする天然有機化合物の単離・精製法、構造決定法、起源と薬効成分、生合成、作用機序、応用開発等について講義し、天然物薬学を基盤とした生命現象の理解に向けた知識・方法論を習得することを目的とします。 | |||
Course Goals |
1.代表的な生薬の基原・特色・臨床応用、および天然生物活性物質の単離・構造・物性・作用・生合成経路を説明できる。 2.化学物質(医薬品・天然生物活性物質を含む)の単離・精製法、構造決定法を説明できる。 3.化学物質(医薬品・天然生物活性物質を含む)の生物活性を化学的・ケミカルバイオロジー的に理解し説明できる。 |
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Schedule and Contents |
1.動植鉱物由来の代表的な生薬の起原、性状、含有成分 2.動植鉱物由来の代表的な生薬の生合成経路 3.動植鉱物由来の代表的な生薬の品質評価、生産と流通、歴史的背景 4.有機化合物の分離・精製法 5.質量分析法、赤外分光法 6.核磁気共鳴(NMR)分光法 7.紫外・可視分光法、比旋光度測定法 8.質量分析法、赤外分光法、核磁気共鳴分光法などを駆使した基本的な化合物の化学構造決定 9.発酵法による有用物質生産と微生物変換 10.微生物、植物等における生合成経路の解析方法 11.ポリケチド骨格、フラボノイド骨格を有する天然物の化学構造、生合成経路 12.テルペノイド骨格を有する天然物の化学構造、生合成経路 13.トリテルペン骨格、ステロイド骨格を有する天然物の化学構造、生合成経路 14.シキミ酸経路で生合成される天然物の化学構造、生合成経路 15.医薬品開発における生薬・天然物の重要性と多様性の総合的理解 |
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Evaluation Methods and Policy |
平常・小テスト10%、定期試験90%。 小テストでは、毎回の講義内容に関してテストを行う。定期試験では、上記到達目標への到達度を基礎・応用の両観点から評価する。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 配付された講義プリント内容、毎回の小テスト内容に関して積極的に予習・復習し、知識の定着を図ること。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 適宜、プリント、パワーポイントを使用予定 | ||
References, etc. |
化学療法学, 大村智監修, (南江堂), ISBN:9784524403493 ブルース有機化学 第7版 上, P.Y.Bruce著、大船泰史ら監訳, (化学同人), ISBN:9784759815849 ブルース有機化学 第7版 下, P.Y.Bruce著、大船泰史ら監訳, (化学同人), ISBN:9784759815856 医薬品天然物化学, Paul M Dewick 著、海老塚豊翻訳, (南江堂), ISBN:9784524402014 医療における漢方・生薬学, 石黒京子著, (廣川書店), ISBN:978-4567421409 |