生理学2(分子生理学)

Numbering Code U-PHA00 2A302 LJ86 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year 2nd year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.2
Instructor name KANEKO SHIYUUJI (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Professor)
Outline and Purpose of the Course 【重要】本科目はH29年度以前の入学者用です。H30年度以降の入学者は「薬理学I」を見てください。

 からだの中で薬物が作用する生体分子は受容体、酵素、膜輸送タンパク質、転写因子のいずれかであり、これら機能タンパク質の内在性リガンド(生理活性物質)と細胞内情報伝達系を知ることは薬学の基本です。本講義では、それら生体分子が細胞レベルで構築する巧妙な情報ネットワークと、臓器および細胞機能を制御するメカニズム、さらには病態での破綻について、生理学にとどまらず薬物治療への応用まで通して広く理解することを目標とします。
Course Goals 1. 薬が標的とする生体分子の全体像を説明できる。
2. 生体内に存在する生理活性物質の種類や機能を説明できる。
3. 生理活性物質が生体に作用する標的分子や細胞内情報伝達系を説明できる。
4. 細胞膜電位の変化やカルシウム動態のメカニズムと生理機能を説明できる。
5. 生理活性物質と病態との関連や薬物治療への応用を説明できる。
Schedule and Contents 教科書の参照ページとともに授業計画を示します。
1. ガイダンス:反転授業の説明と試行、薬物受容体(p. 4-16)
2. 膜電位・活動電位、電位依存性Na+/K+チャネル(p.79-85)
3. シナプス伝達・筋収縮、Ca2+チャネル(p.74-79)
4. トランスポータ、経細胞輸送(p.86-94)
5. Gタンパク質共役受容体、細胞内情報伝達(p.49-56)
6. 受容体キナーゼ、核内受容体(p.57-69)
7. 前半のまとめとノート評価
8. 中間試験およびフィードバック
9. 抑制性アミノ酸(p.96-109)
10. 興奮性アミノ酸(p.109-115)
11. アセチルコリン(p.116-124)、一酸化窒素(p.193-195)
12. カテコラミン(p.125-139)
13. セロトニン(p.140-150)、神経ペプチド(p.164-172)
14. ヒスタミン、ヌクレオチド(p.151-163)
15. 全体のまとめと演習
Evaluation Methods and Policy 予習に基づく小テスト10%、中間試験40%、定期試験50%の割合で評価します。小テストはPandAを用い、中間試験は5問中4問選択、定期試験は5問必答の筆記試験です。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 本科目は、反転授業です。第1回目を除く毎回、授業までに各自でビデオ予習を行ってください。予習に必要なプリントは、授業で配布します。授業時間はパソコンを必ず用意して、まずPandAページの確認テストを行ってください。次に演習課題を出しますので、教科書やネットを調べ、情報をノートに書いて整理してください。
Textbooks Textbooks/References NEW薬理学 改訂第7版, , (南江堂)
References, etc. Goodman & Gilman’s Pharmacological Basis of Therapeutics 12th Ed., L.L.Brunton (Ed.), (McGraw-Hill), ISBN:978-0-07-176939-6, Kindle version 図表をプリントにて使用
Principles of Pharmacology 4th Edition, D.E.Golan et al., (Wolters Kluwer), ISBN:978-1-45119-100-4, Kindle version 図表をプリントにて使用
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