臨床検査総論実習
Numbering Code | U-MED29 38038 PJ88 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Practical training | |
Target Year | 3rd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | ||
Instructor name |
TOKUNO OSAMU (Graduate School of Medicine Associate Professor) MATSUO HIDEMASA (Graduate School of Medicine Assistant Professor) NISHINAKA YOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
【臨床検査総論実習】 臨床検査総論で学んでいる一般検査の基礎的な技術・知識の習得を目標とする。 【公衆衛生学実習】 上水の理化学的・微生物学的検査の原理および手法を知る。さらに、京都大学における廃水処理を知り、労働衛生についての取り組みを知る。 【医療安全管理学実習】 近年における臨床検査技師の業務拡大に伴い、微生物検査における検体採取の基礎知識を学び、鼻腔・咽頭・皮膚表在病変部・肛門からの検体採取、さらに経口、経鼻又は気管カニューレ内部からの喀痰吸引について模型を用いて実習する。 |
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Course Goals |
理論だけでなく実技も行うことで、それぞれの検査法等の具体的手法を習得する。 本実習では、実際の患者も含めたヒトの検体を扱う。 これにより、臨床検査の専門家(テクノロジスト)や生命科学研究者を目指す意欲を高め、人間健康科学科ディプロマ・ポリシー第3項が謳うところの「幅広い知識と高度な技能を習得し、理論と実践を有機的に結びつけられる能力」を養い、同第5項「高度医療専門職及び総合医療科学領域における自らの使命」を自覚し、ヒトの検体を扱うことから「倫理的配慮をもとに適切な行動を考え、判断し、責任をもって実践できる」ことを目標とする。 |
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Schedule and Contents |
第1回 (5/11) (384実習室)採血法と皮膚消毒、遠心分離機の使い方、血清分離と保存 第2回 (5/18) (384実習室)汎用機器(ピペット、pHメーター、双眼顕微鏡、電子天秤)の使い方、試薬作製 第3回 (5/25) (384実習室)疑似尿の作製、pH、比重、尿糖・尿蛋白の化学的定性検査、試験紙法 第4回 (6/1) (384実習室)自己尿および患者尿を検体とする試験紙定性検査、尿沈渣検査 第5回 (6/8) (384実習室)疑似便の作製、疑似便と自己便を検体とする便潜血検査、自己便の鏡検 第6回 (6/10) (1F実習室)公衆衛生学実習(理化学・微生物学的検査)および京都大学環境科学センター見学 第7回 (6/14) (1F実習室)公衆衛生学実習(理化学・微生物学的検査) 第8回 (6/15) (1F実習室)公衆衛生学実習(理化学・微生物学的検査) 第9回 (6/22) (384実習室)疑似髄液の作製、髄液細胞数算定検査 第10回 (6/29)(1F実習室)医療安全管理学実習(鼻腔・咽頭・爪・皮膚表在病変部・肛門からの検体採取、 経口、経鼻又は気管カニューレ内部からの喀痰吸引、感染症迅速検査実習) 第11回 (7/6) 臨地実習前の技能修得到達度評価 すべて、一人で行えることを目標とする。 1. 尿の外観検査(量・色調・混濁・臭気の判定)を確実に行えること 2. 尿試験紙を用いて各項目の定性検査を確実に行えること 3. 尿沈渣標本の作製および基本的な有形成分(血球・細胞・結晶・微生物)の識別を確実に行えること 4. 糞便の外観検査(形状・色調)および便潜血検査(イムノクロマトグラフィー)を確実に行えること 5. 髄液の外観検査および細胞数算定検査(標本作製、分画算定)を確実に行えること |
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Evaluation Methods and Policy |
1.臨地実習前の技能修得到達度評価(50点) 2.レポート提出(50点)。全回分の提出を原則とする。実習内容の十分な理解がみられ、実習手順書に指示された論点に即した内容であること。 ただし、引用の無いインターネット情報等の明らかなコピーが認められた場合は、再提出を求めるか、あるいは不合格とする場合もある。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
臨床検査総論の講義内容とおおむね連動しているので、講義プリントも参照し、当日の実習内容をイメージしておく。 実習後はなるべく早くレポート作成にとりかかること。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
最新臨床検査学講座 一般検査学, 三村邦裕、宿谷賢一, (医歯薬出版 2016年) 最新臨床検査学講座 医療安全管理学, 諏訪部 章、高木 康、松本哲哉, (医歯薬出版 2016年) 実習開始前に、実習手順書を配布する。 臨床検査総論の講義で配布したプリントも参照すること。 |
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Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: A course with practical content delivered by instructors with practical work experience Details of Instructors’ Practical Work Experience: 德野 治:大学病院検査部での臨床検査実務経験 Details of Practical Classes Delivered: 臨床実習ならびに臨床検査技師国家試験も意識した内容である。 |