実験動物学
Numbering Code | U-MED29 38030 LJ64 | Year/Term | 2022 ・ The first half of first semester | |
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Number of Credits | 1 | Course Type | Lecture | |
Target Year | 3rd year students or above | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Fri.1 | |
Instructor name |
ASANO MASAHIDE (Graduate School of Medicine Professor) NARUSE CHIE (Graduate School of Medicine Associate Professor) YOSHIHARA TORU (Graduate School of Medicine Program-Specific Senior Lecturer) MORITA KOTARO (Graduate School of Medicine Program-Specific Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 動物実験の意義と法的倫理的規制の現状を理解し,科学的にも倫理的にも適正な動物実験について学習する。実験動物の育種法や系統樹立法などを理解し,遺伝学的統御や微生物学的統御の方法を学習する。さらに,遺伝子改変動物の作製原理や疾患モデル動物の意義などについて解説し,最先端の医学生物学研究における実験動物,動物実験の役割について理解を深める | |||
Course Goals |
第1回 1. 実験動物の定義と動物実験の考え方を説明できる 2. 実験動物に関する法律,基本指針などの概要を理解する 3. 動物実験の3Rの意義を説明できる 4. 動物実験委員会の役割や動物実験計画書について説明できる 第2,3回 1. 動物実験における環境要因について説明できる 2. 微生物コントロールのレベル,意義と方法について説明できる 3. 近交系の定義,作製方法,意義を説明できる 第4,5回 1. 遺伝子改変動物の特徴と作製方法を説明できる 2. 発生工学的手法について説明できる 3. 基礎医学研究における遺伝子改変動物の役割を理解する 第6回 哺乳類の精子・胚の凍結保存技術の基礎とその技術がどのように利用されているかを理解する 第7回 実験動物の行動特性,脳機能に関する基礎的内容,ヒトの脳神経機能を理解するための実験動物の有用性,研究手法を理解する |
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Schedule and Contents |
第1回 動物実験の倫理と法規制(浅野) 動物実験の3Rの意義や動物実験に関連する法律や指針を学習し、倫理的に適正な動物実験についての理解を深めることを目指す。 第2回 実験動物の環境的統御(成瀬) 動物実験における物理的,微生物学的統御について説明する。 第3回 実験動物の遺伝的統御(成瀬) 動物実験における遺伝学的統御の意義および方法について説明する。 第4回 疾患モデルと遺伝子改変動物(浅野) 発生工学、生殖工学技術の基本について学び、それらの技術を用いて開発された様々な遺伝子改変マウスの作製方法を概説すると共に、医学研究に有用な疾患モデル動物を紹介する。 第5回 遺伝子改変動物を用いた研究(浅野) タンパク質の翻訳後修飾として重要な糖鎖修飾(グライココード)およびヒストン修飾(ヒストンコード)の役割について、私たちの研究室で行なっている遺伝子改変マウスを用いた研究について紹介する。 第6回 実験動物の精子・胚の凍結保存技術(守田) 精子や胚の凍結保存は、作製した遺伝子改変動物など貴重な実験動物の維持に限らず、ヒトの生殖補助医療や家畜動物の繁殖のために利用されている重要な技術である。本講義では、精子や胚の凍結保存法の概説及びどのように利用されているのかを紹介する。 第7回 実験動物を対象とした行動神経科学的研究(吉原) 遺伝子改変マウス、あるいは遺伝子改変ラット等の実験動物は、ヒトの脳・精神疾患モデルとして繁用されており、これらを対象とした行動科学的アプローチが様々になされている。本講義では、1)これらの動物が持つ行動特性や脳機能に関する基礎的な内容、2)ヒトの脳・精神機能を理解するための実験動物の有用性、3)これら動物を用いた遺伝子機能や脳機能の研究手法を中心として、神経科学的見地から動物の行動を理解するとともに、実験動物を起点とした神経科学的研究の動向を紹介する。 第8回 試験およびフィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】 1回の記述式試験において評価する。 【評価基準】 1回の記述式試験において、100点満点中、60点以上となること 60点以上:合格 59点以下:不合格 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 参考書等を読んで予習,復習を行うこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリント等はPandAを介して配布する。 | ||
References, etc. |
実験動物学, 土井邦雄 他, (文英堂出版), ISBN:978-4830031144 マウス・ラット実験ノート, 中釜斉 他, (羊土社), ISBN:978-4897069265 |
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Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: A course with practical content delivered by instructors with practical work experience |