人間健康科学V

Numbering Code U-MED25 13205 PJ87 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type Practical training
Target Year 1st year students or above Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name KUROKI HIROSHI (Graduate School of Medicine Professor)
WAKAMURA TOMOKO (Graduate School of Medicine Professor)
LIANG NAN (Graduate School of Medicine Associate Professor)
SHIMONO MASANORI (Graduate School of Medicine Associate Professor)
KOJIMA RYOSUKE (Graduate School of Medicine Senior Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 人間健康科学(看護科学、理学療法学、作業療法学、総合医療科学)として専門的な内容に分かれる前の初期段階で、すべての学生がともに学ぶことを通して、高度医療専門職や世界レベルの研究者育成の素地づくりとなる知識を学び、実習での経験を通して高度医療専門職としての基本的な態度を養う。
Course Goals (1)普段とは異なる体験(車いすなど)を通して、普段気付かない、生活上での支障を考え、その体験を通して、基本的な援助の方法を学ぶ。⇒実習内容1)車いすなどの体験実習
①視線を変えると、今まで気づかない生活上の支障に気づくことを学ぶ。
②その実際の体験を通して、同じように困っている人に対して、どのような言葉をかけるとよいのかなどを考えることで、基本的な援助の方法を学ぶ。
③不便なところはどこか、それはなぜかを考察する。

(2)病院の各部門の見学を通して、病院環境で医療職や事務職がどのように患者の療養生活を支えているのかを学ぶ。⇒実習内容2)病院を支える部門見学
 ① その部門での専門職が担っている役割を学ぶ。
 ② 高度医療を行う病院の各専門職者の特徴的な役割とは何かを考える。
 ③ 他職種との連携がどのような点で患者に対して有効であるかを考える。

(3)外来受診した患者との同行を通して、患者がどのような事柄を経験するのかを学生自身も身近で体験する。同行しながら、患者の日頃の生活や様々な経験や考えを聞き、入院前および退院後を含めた患者の生活についての理解を深める。それらを通して、適切なコミュニケーションの方法を考える。⇒実習内容3)外来受診体験実習

(4)病院が、患者や医療者に対してどのような環境であるのかを、工夫されている部分、改善する点などを、研究手法をとりいれながら検証する。病院サービスの視点から、管理的な視点を学ぶ。⇒実習内容4)物理的環境の探索的調査

(5)効果的な小集団グループ内討議や全体討議、および聞き手の心を動かし行動させることにつながるプレゼンテーションの方法を、実習での体験をまとめることを通して学ぶ。⇒実習内容5)グループワーク体験、6)プレゼンテーション

(6)プレゼンテーション
図やグラフの効果的な見せ方やアニメーション効果などの効果的な発表の仕方を、体験を通して学ぶ。⇒実習内容6)プレゼンテーション
Schedule and Contents 集中授業として以下を実施する。対面かオンラインかは追って連絡する。

1)車いすなどの体験実習
グループごとに、車いす(場合によりアイマスク)を使って、教室から外に出かける。人間健康学科内校舎、時計台を含む京大キャンパスを実習場所とし、食事をとり、動いてみる。この実習時は、動きやすい服装と歩きやすい靴を着用する。それぞれの体験の様子は、個人情報に注意しながら人物や環境の実態を、デジタルカメラで撮影し、メジャーを用いて測定し、結果を考察する。

2)病院を支える部門の見学
グループごとに以下のような部門を見学し、後で共有する。事前に示された見学ポイントを参考に、事前の学習を行っておく。原則、見学時は、白衣に腕章をして実習生であることを明示する。音のしない靴を選ぶ。
(1)外来、(2)看護管理室、(3)外来化学療法部、(4)放射線部、(5)医療器材部、
(6)医療安全管理室、(7)薬剤部、(8)地域ネットワーク医療部、(9)疾患栄養治療部、
(10)リハビリテーション部、(11)検査部、(12)ディ・ケア診療部(外来・入院)、
(13)臨床心理室、(14)医療情報企画部、(15)病歴管理室、(16)呼吸管理睡眠制御学講座、
(17)総合臨床教育・研修センター、(18)放射線部、(19)緩和ケアセンター、
(20)遺伝子診療部、(21)ME機器センター、(22)輸血細胞治療部、(23)病理診断科・病理部、
(24)WOC外来(今年度見学なし)など

3)外来受診体験実習
学生が、お願いした外来を受診している患者の受診過程に同行させていただきながら話を聞き、外来受診の見学と体験を行う。面接の基礎を復習しておく。ワイシャツ・ブラウスに黒か紺のズボン・スカート、及び名札着用とする。


4)物理的環境の探索的調査
①病棟以外の外周を含む共有スペースを用いて、探索的に調査(環境測定・計測などを含む)などを行い、工夫されている点、改善点などを探し、研究レポートを作成する。
②さまざまな待合スペースなどの定点で、患者の動き・様子、医療者の対応の仕方を見学する。体験場所のTPOにあわせて白衣か外来体験実習での服装かを選択する。最終的な学びを研究レポートとして作成し、病院側にフィードバックすることを通して、研究的態度を学ぶ。

5)グループワーク体験
メンバー相互の話し合い、双方向での関心の交流を通して、参加者全員が持つ経験や背景を共有させることにより、課題の解決を図り、相互の共感を共有することを体験する。他人との共同作業によって自分とは異なる視点や考え方を知り、一つの目標に向かって全員が力を合わせることによる達成感を体験する。積極的に参加し、学生のみならず、教員とも対話をする。

6)プレゼンテーション
図やグラフの効果的な見せ方やアニメーション効果などの効果的な発表の仕方を、体験を通して学ぶ。

以上について、90時間実習する。
Evaluation Methods and Policy 実習の参加状況(50%)
提出レポートの内容(50%)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 詳細は、配布される実習要項を参照してください。
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course that includes off-campus training classes.
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