5731001 Aesthetics and Art History
Numbering Code | U-LET09 35731 LJ34 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.1 |
Instructor name | KURE MOTOYUKI (Institute for Research in Humanities Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 東アジア地域の美術のなかで、中国絵画は古くからその主題や様式などにおいて規範的な役割を果たしてきた。隣国の日本も例外ではなく、室町時代の足利将軍家の「東山御物」をはじめとして、日本にある中国絵画は「唐絵」と称されて珍重されてきた。日本の絵画史のみならず美術史や文化史を学ぶうえでも、日本で中国絵画がどのように受容され、鑑賞されてきたのかを理解する必要がある。本講義では、日本からみた中国絵画史について、古代から現代まで、近隣の朝鮮絵画や書、工芸品などもふくめて考えてみたい。各回とも講義レジュメを配布し、それにもとづいて関連する作品を紹介する。受講者の関心にそって、適宜、討議も交えることで、中国絵画にたいする理解を深めてもらうことをめざす。 | ||
Course Goals | 中国絵画史について多面的な理解を深めることで、日本絵画史をはじめとする他分野での研究にもその知見を活かすことできるようにする。 | ||
Schedule and Contents |
基本的に以下の計画にそって講義をすすめる。ただし講義のすすみぐあいや受講者の関心などに応じて、順序や同一主題の回数を変えることがある。 1.はじめに(講義のすすめ方など) 2.日本の文化財指定と「唐物」 3.正倉院宝物を中心に 4.絵巻について 5.寧波仏画と高麗仏画 6.肖像画・頂相について 7.牧谿と馬遠・夏珪 8.雪舟とその周辺 9.浙派について 10.東山御物の概要 11.東山御物の特徴 12.茶の湯とのかかわり 13.工芸品とのかかわり 14.書について 15.まとめ |
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Evaluation Methods and Policy | 期末レポート:7割、授業参加状況(討議への積極的な参加を評価)と小課題(レポート1回):3割として評価する。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 博物館や美術館、社寺などで、絵画作品をはじめとする文化財に親しんでもらいたい。 | ||
References, etc. |
日本美術全集第6巻(テーマ巻1「東アジアのなかの日本美術」), , (小学館、2015年), ISBN:978-4-09-601106-5, 日本が影響を受けた中国美術の作品などについて一覧できます。 中国書画探訪―関西の収蔵家とその名品―, 曽布川寛監修、関西中国書画コレクション研究会編, (二玄社、2011年), ISBN:978-4-544-01081-7, 日本の関西にある中国書画の名品についてのガイドブックです。 |