3631002 French Language and Literature
Numbering Code | U-LET21 33631 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Fri.2 |
Instructor name | MORIMOTO ATSUO (Institute for Research in Humanities Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
フランス象徴主義の代表的詩人であるステファヌ・マラルメは20世紀の文学のみならず思想・哲学に対しても大きな影響を与えたことで知られています。たとえば、フーコーの60年代の記念碑的著作『言葉と物』(1966)の結論部分には、近代的な「人間」の「終焉」を予見させる存在としてニーチェに並んでマラルメの名前が挙げられていました。この授業では、マラルメのテクストを具体的に読解する一方で、その今日における反響をランシエール、バディウ、メイヤスーといった現代思想の哲学者たちのうちに探っていきます。 |
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Course Goals |
・フランス語文法の諸項目に習熟し、それを実際の読解において使いこなせるようになる。 ・複雑な構文、豊富な語彙をもつテクストをある程度のスピードと正確さで読みこなせるようになる。 ・文章の細部の読解と全体的な理解とを有機的に結びつけ、立体的に読むことができるようになる。 |
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Schedule and Contents |
①イントロダクション──授業の概要、進め方、分担割り当て ②Mallarmé, À la nue accablante tu (p. 44)原文講読 +Marchal ③Mallarmé, Un coup de dés原文講読1:367-377 ※詩の構文についてはMarchal, p. 289-293参照 ④Mallarmé, Un coup de dés原文講読2:378-387 ⑤Marchal, Lecture de Mallarmé, Un coup de dés...原文講読:p. 269-279 ⑥Marchal, Lecture de Mallarmé, Un coup de dés...原文講読:p. 279-288 ⑦中間まとめ ⑧Rancière, Le poète chez le philosophe : Mallarmé et Badiou 原文講読1 ⑨Rancière, Le poète chez le philosophe : Mallarmé et Badiou 原文講読2 ⑪Rancière, Le poète chez le philosophe : Mallarmé et Badiou 原文講読3 ⑫Rancière, Le poète chez le philosophe : Mallarmé et Badiou 原文講読4 ⑬Rancière, Le poète chez le philosophe : Mallarmé et Badiou 原文講読5 ⑭カンタン・メイヤス-「『賽の一振り』あるいは仮定の唯物論的神格化」(熊谷謙介訳、『亡霊のジレンマ──思弁的唯物論の展開』所収)講読 ⑮定期試験 ⑯フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点50%、定期試験50% | ||
Course Requirements | フランス語文法の概要を習得し一定の読解力を持っていること。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 詩篇についてはBertrand MarchalのLectures de MallarméおよびPierre Citronによる註解を参考書として精読します。詩篇も哲学者のテクストも、それぞれ担当者を決めて訳読していきますが、担当者以外も必ず予習をして授業に臨んでください。「読み合わせ」の機会は外国語の読解力を獲得するうえできわめて重要です。予習をするなかで自分なりに問題点を洗い出し、「ひとりでも読んで・調べて分かること」と「ひとりでは分からないこと」を腑分けして自覚できるようになることは、文学研究だけでなく、社会人となっても広く役に立つはずです。 |