8231006 Philosophy and History of Science
Numbering Code | U-LET32 28231 LJ34 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Intensive |
Instructor name | NAOE KIYOTAKA (Part-time Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course |
廣松渉は戦後を代表する哲学者の1人である。その独自の哲学は、関係の第一次性,事的世界観,四肢構造、共同主観性などのキー概念で知られ、その扱う主題も認識論、科学論、身体論、価値論、社会哲学など広範囲にわたっている。 本講義では廣松哲学における幾つかのトピックスを取り上げ、背景となるドイツ哲学と関連付けながら批判的に討究することにより、彼の哲学体系の一端を解きほぐしていくことを目指す。このことはまた、20世紀後半の日本哲学の動向を理解することに繋がるはずである。 |
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Course Goals | 廣松哲学とその基礎概念の構成と背景、そしてその現在的意義を再検討することを通じて、哲学の問題にとり組む姿勢や自ら哲学的に考える力を養う。 | ||
Schedule and Contents |
基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進みぐあい、受講者の関心などに応じて順序や同一テーマの回数などを変えることがある。 第1回 20世紀哲学と廣松哲学/『存在と意味』の体系構想 第2回 「もの」から「こと」へ 関数概念と関係主義 第3回 四肢構造論① マッハの現象主義との対峙 第4回 四肢構造論② 第5回 視覚的世界と身心の問題 第6回 表情的世界と身心の問題 第7回 表情的世界と共同主観性 第8回 判断論の問題構成① 新カント学派 第9回 判断論の問題構成② 対象論、現象学など 第10回 判断をめぐる戦前日本哲学の遺構 第11回 学知的反省と当事者意識 第12回 役割行為論 第13回 物象化論の射程① 第14回 物象化論の射程② 第15回 近代の超克? |
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Evaluation Methods and Policy | レポートにより評価する(80点)。また、授業中の討論への積極的な参加も評価に加える(20点)。レポートで独自の工夫が見られるものについては、高い点を与える。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 各時間の前および後に適宜資料を読み、問題を見いだす。 | ||
References, etc. |
世界の共同主観的存在構造, 廣松渉, (岩波文庫 2017), ISBN:4003812417 廣松渉哲学論集, 廣松渉(熊野純彦編), (平凡社ライブラリー 2009), ISBN:4582766781 廣松渉著作集 第1巻~第15巻, 廣松渉, (岩波書店 1996) |