9702001 Introduction to Humanities

Numbering Code U-LET49 19702 SJ36 Year/Term 2022 ・ Irregular, Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name ISEDA TETSUJI (Graduate School of Letters Professor)
TATAI TOSHIKI (Part-time Lecturer)
HIRAOKA HISAYO (Part-time Lecturer)
HIRAIDE TAKAHIRO (Part-time Lecturer)
TATARCZUK, Marcin Adam (Part-time Lecturer)
TARUTA YUKI (Part-time Lecturer)
NAGAOKA TEYSUROU (Part-time Lecturer)
KOBAYASHI KEI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 開講期間:2022年9月30日(金)~2023年1月20日(金)(12/23休講)
後期6講時 18時10分~19時40分(毎週金曜日)
講義場所:キャンパスプラザ京都(対面)、Zoom(オンライン)

この授業では、京都大学で学んできた新進気鋭の若手研究者たちが、各自の研究内容に則してリレー形式で講義を行います。
私たちは毎日さまざまな文化に触れ、文化的な生活を営んでいます。世界的な感染症の流行により日常生活が大きく変化し、価値観が多様化する現代において、私たちは自らが営んでいる「文化」について、一度考え直してみる時期にあるのではないでしょうか。文化は人間の叡智の結晶であると同時に、人間の「欲望」の反映でもあります。普段あたり前に享受しているさまざまな文化、それらが生み出される人間的営為の源にまで遡って問い直すことは、私たちがよりよく生きてゆくために必要な作業ではないでしょうか。
こうした問題意識から、本授業では「文化」とそれを生み出す人間の営みを、社会学・現代史学・哲学・宗教学・キリスト教学といった、人文学の多様な立場から検討します。人間の営為の結晶として生み出された文化財や文化遺産、文化的営みを規定する言葉や学問、さらに文化を生み出す原動力としての私たち自身の「欲望」の問題。異なる分野・異なる切り口からアプローチしてゆくリレー講義を通じて、問題の多角的な捉え方や柔軟な思考を養います。また、授業全体として「人文学的」観点から人間の営みを分析する面白さを学ぶことも目的としています。
各回の授業では、受講生同士のグループディスカッションなどのアクティブ・ラーニングを積極的に活用し、授業で学んだ知識を自分自身の関心と結びつけながら主体的に考察する力を養うことも、併せて目的としています。また、本授業はオンライン授業と対面授業とを組み合わせた「ハイブリッド型授業」にて実施します。対面とオンラインの双方の特性を活かした多様な学びを経験する機会となるでしょう。
Course Goals ・日常的に受容しているさまざまな事象について、広い視野と洞察力をもって批判的に議論・検討することができるようになる。
・学問的な知識や主体的な学びの方法を身につけると同時に、授業で学んだことを応用しつつ、自ら設定したテーマでレポートをまとめることができる。
Schedule and Contents 第1回(9/30):イントロダクション(伊勢田・全講師)[オンライン]

・「観光から考える文化の消費と開発」(タタルチュック)
第2回(10/7):「古都京都」は何のために作られたか?[対面]
第3回(10/14):文化は観光のために消費されるものなのか?[対面]

・「文化財のある場所」(平岡)
第4回(10/21):フェノロサと明治政府それぞれの欲望[オンライン]
第5回(10/28):文化財はどこにあるべきか[対面]

・「研究調査における研究者の欲望」(田多井)
第6回(11/4):「性的マイノリティ」研究における研究者の欲望[対面]
第7回(11/11):研究者の欲望と説明責任[対面]

・「宗教と言語」(平出)
第8回(11/18):経験と言葉[オンライン]
第9回(11/25):宗教における経験の言語化[対面]

・「欲望にかんする哲学のテキストを読む」(樽田)
第10回(12/2):欲望のあり方と「私」[対面]
第11回(12/9):欲望のあり方と「社会」[オンライン]

・レポートの書き方とまとめ(長岡・小林)
第12回(12/16):レポートの書き方(長岡)[オンライン]
第13回(1/6):レポート指導(長岡)[対面・オンライン]
第14回(1/13):レポート発表(小林)[対面・オンライン]
第15回(1/20):まとめ・総括(小林)[対面]
Evaluation Methods and Policy 平常点60点+レポート40点(ただし、2/3以上の 出席がない場合は評価の対象としない)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業時に、各担当者から、課題が提示されることがあります。その指示にしたがって下さい。
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