5231004 History of Western Philosophy

Numbering Code U-LET02 35231 LJ34 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name NAKAHATA MASASHI (Graduate School of Letters Professor)
Outline and Purpose of the Course アリストテレスにとって人間のあり方を根本的に規定しているのは世界を受容する能力としての感覚知覚(aisthesis)である。こうした人間の理解は、ロゴスをもつ動物やポリス的動物という人間の規定の基盤となっており、知識や感情、想像といった心的能力や美と芸術の理論(aesthetics)にも深くかかわっている。2021年度の講義を部分的に継続しつつ、このような視点の意義を現代的な考察も参照しつつ考察する。
Course Goals 哲学の基礎概念の原型と歴史、そしてその現在を再検討することを通じて、歴史的視点と理論的視点から、哲学の基本問題を平明に考える力を養う。
Schedule and Contents 基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進行や聴講者の理解などに対応して順序や同一テーマの回数を変えることがある。
第1回 案内 感覚知覚概念の形成
第2回 プラトンはなぜ感覚知覚能力を批判するのか
第3回 アリストテレス的知覚概念 (1) 外在主義と選言主義
第4回 アリストテレス的知覚概念 (2) 因果性と認知性
第5回 アリストテレス的知覚概念 (3) 概念性と言語
第6回 知覚と感情
第7回 知覚と想像
第8回 感情と想像 (1) 経験と性向
第9回 感情と想像 (2) sympaathy, empathy
第10回 感情と想像 (3) narrative
第11回 ミーメーシス再考
第12回 フィクションの存在論 
第13回 美と倫理
第14回 まとめ
Evaluation Methods and Policy レポート(詳細については授業で説明する)。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業内で事前に読むべき資料などを配付するので、予習しておくこと。
References, etc. 魂の変容:心的基礎概念の歴史的構成, 中畑正志, (岩波書店)
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