1341004 Japanese Language and Literature
Numbering Code | U-LET10 31341 SJ36 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 | |
Instructor name | MOTOI MAKIKO (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
本授業では、近世に刊行された地蔵菩薩関連の説話集を題材として、近世における霊験譚の様相を具体的にあきらかにすることを目標とする。 地蔵菩薩の霊験譚は、『日本霊異記』をその嚆矢として、時代を通じてさまざまに受容されてきた。近世になると、地蔵菩薩を冠する説話集が相次いで刊行され、出版というメディアの一角を占めるに至った。本授業では、こういった説話集のなかから、黄檗宗の僧侶である晦巌道煕による『地蔵菩薩感応伝』(貞享3年刊)や真言僧である蓮体による『礦石集』(元禄6年刊)などをテキストとして、前時代の地蔵菩薩霊験譚が、どのように継承され、再生産されているかを考察する。 |
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Course Goals |
・原文に釈文・語釈を施し、通釈を作成するという、古典文学作品の読解のための基礎作業を行う手法を習得する。 ・説話文学上の問題を設定し、調査・考察を行う力を養う。 ・論拠を示した上で、自身の「よみ」に説得力をもたせるプレゼンテーション能力を養う。 |
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Schedule and Contents |
担当者教員による概説の後、受講生による輪読形式で進める。各回の担当者は、担当部分について、翻刻・語釈・通釈を作成し、原拠との比較を通じた考察を行う。 第1回 地蔵菩薩霊験記の諸相 第2回 『地蔵菩薩感応伝』と黄檗僧による出版 第3回 『礦石集』と蓮体 第4回~第14回 担当者による輪読 第15回 まとめ なお、受講生の人数・関心などに応じて、内容や進行方法が変更になる可能性がある。 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業における発表(40点)およびその成果をまとめたレポート(50点)、授業での討論・発表者へのコメント等の平常点(10点)により総合的に評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 自分の担当の準備はもちろん、担当以外の回についても、あらかじめテキストを読んで問題点を抽出しておくこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 影印のコピーをテキストとして配布する。 | ||
References, etc. | 地蔵菩薩霊験記四, 真鍋広済 解説, (古典文庫、1964) |