6950001 European History

Numbering Code U-LET26 26950 LJ38 Year/Term 2022 ・ Year-round
Number of Credits 4 Course Type reading
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.1
Instructor name TOMII MAKOTO (Graduate School of Letters Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course  考古学における理論的な側面と自然科学的分析の側面で大きな成果をあげている、欧州の新石器文化についての概説書を主な対象とする。そして、欧州先史時代研究における考古資料等の認識と解釈の仕方に親しむ作業を通じ、①当該文化期の実態に関する考古学的解釈、②諸外国の考古学研究者との意見交換に備えるべく術語の用法、③解釈の枠組みをめぐる理論的背景、を理解する。
 講義の基本的な枠組みは、テキストの輪読と、いわゆる理論考古学に関する分野の内容を扱う小テスト。夏季学休期間の課題として、英語論文一本の全訳がある。
Course Goals ・欧州先史考古学の現代的方向性を理解する。
・その理解をもとに、海外における古代の物質文化に対する理論的研究に親しみ、考古資料から過去の事象や社会や精神文化を探るのに有効ないくつかの方法について、自身の将来の研究に活かす可能性を意識する。
・考古学の基礎的術語の英語表現を理解する。
Schedule and Contents 第1回 イントロダクション
 基本文献や辞書などを紹介し、授業の進め方について説明する。テキスト進行に先立つ第2回以降の英文書籍抜粋プリントを配布する。

第2~6回 考古学の基本原理に関する英文書籍の抜粋プリントの精読
 専門書たるテキストに先立ち、考古学の基本的な概念・方法に関する英語表現に慣れるために、考古学の概説書から部分抜粋した英文を読み進める。なお、進捗に応じて、回数に多少の前後は生じ得る。

第7~29回 テキスト『Europe in the Neolithic』の精読
 <その他(オフィス・アワー等)>に示した授業方法にしたがってテキストを精読していく。第20回前後までの前半期は、構文把握を重視した全文訳をする。後半期は、段落の要約を重視したうえで、論理構成を意識しながら、訳していく。

第30回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy  総合評価。①学年末試験。②平常点評価(テキスト訳、術語解説、当回分及び翌週提出分の小テスト、夏季課題)。比重は、①60%で②40%。平常点は、到達目標の達成度に基づいて評価される。
 欠席数によっては、夏季論文課題や学年末試験問題の量が多くなる。また、夏季課題未提出の場合には、学年末試験問題の量が多くなる。
 なお、講義に関する内容で発言を求められた際に、「わかりません」という回答のように自身の見解を明示しない消極的姿勢は、平常点での大きな減点対象となる。
Course Requirements  考古学の基礎的な概念や方法・作業仮説などを理解していないと履修に困難を来すので、履修の前提として、考古学入門書を読破する程度の作業は済ませておくこと。
Study outside of Class (preparation and review) ・講義で読むところは予読を済ませておくこと。
・小テストの翌週提出では、内容の理解を反映して日本語として意味の通る訳文を完成させること。
・夏季学休期間の課題では、英語論文一本を全訳する。
Textbooks Textbooks/References Europe in the Neolithic: The Creation of New Worlds, Alasdair Whittle, (Cambridge University Press), ISBN:0521449200
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