7135001 Psychology
Numbering Code | U-LET28 37135 LJ46 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.1 | |
Instructor name | TSUKIURA TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | ヒトの高次な認知機能は脳を媒体として制御されている.近年,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)などの脳機能イメージング法の発展により,ヒトの高次な認知過程に関連する脳の神経活動のパターンを可視化することが可能になってきている.本講義では,高次脳機能障害を呈する脳損傷患者の事例と,健常者を対象とした高次脳機能に関連する脳機能イメージング研究を対比して解説し,その基盤となる脳内機構を理解することを目指す. | |||
Course Goals |
・ヒトのさまざまな認知機能が脳を媒体としてどのように表現されているのかについて,基礎科学としての認知神経科学についての理解を深める. ・脳機能イメージングの方法についての基礎的知識を習得する. ・脳を介して心の働きを客観的に理解することを通じて,自らを客観的にみつめる力を体得する. |
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Schedule and Contents |
ヒトの高次な認知機能は脳を媒体として制御されている.ヒト認知機能の脳内メカニズムに関しては,伝統的に脳損傷患者を対象として損傷領域と特定の認知機能の障害パターンから研究が行われてきた.しかし,近年の脳機能イメージング技術の発達により,健常者を対象として認知機能に関与する脳内機構を可視化することが可能になってきた.本講義では,脳損傷患者に対する研究と脳機能イメージング法から得られた様々な高次な認知機能を媒介する脳内機構の研究の両方を対比して概説し,ヒトの高次な認知機能の基盤となる脳内機構を理解することを目指す. 講義で扱う内容は概ね以下のとおり.以下のテーマについて,1テーマあたり1~2週の授業を行う.順番や番号は目安であり,多少変更する可能性もあります. 1. 授業ガイダンスと神経心理学の方法の概説 2. 基本的脳解剖 3. 知覚の脳機能イメージング 4. 異種感覚統合と行為の脳機能イメージング 5. コミュニケーションの脳機能イメージング① 6. コミュニケーションの脳機能イメージング② 7. 記憶の脳機能イメージング① 8. 記憶の脳機能イメージング② 9. 感情と情動の脳機能イメージング 10. 前頭葉機能の脳機能イメージング 11. 社会的認知の脳機能イメージング 12. 脳機能イメージングの応用 13. 「知・情・意」の神経心理学 14. 教養教育実習 15. 期末試験 16. フィードバック(フィードバック方法については別途指示します) |
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Evaluation Methods and Policy | 原則的に,試験(100点)によって評価する.ただし,試験の得点に平常点を考慮することもある. | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業の前日までには授業資料をクラシス上にアップロードするので,事前に内容を確認しておくこと.授業後には授業内容と資料を照らし合わせた上で,必要に応じて復習をしておくこと. | |||
Textbooks | Textbooks/References | 授業中にプリントを配布する.配布資料についてはKULASISにもアップするので,自習の際に活用すること. |