7134001 Psychology

Numbering Code U-LET28 37134 LJ46 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.1
Instructor name TSUKIURA TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  脳の様々な疾患によってヒトの脳が損傷されると,その損傷した領域の違いによって,言語や行為,記憶などの様々なタイプの高次脳機能障害が起こる.本講義では,これらの高次脳機能障害を理解することによって,脳を媒介とした心理メカニズムを理解することを目指す.
Course Goals ・ヒトのさまざまな認知機能が脳を媒体としてどのように表現されているのかについて,基礎科学としての認知神経科学についての理解を深める.
・脳の疾患によって起こる様々な高次脳機能の障害についての臨床的観点からの知識を習得する.
・脳を介して心の働きを客観的に理解することを通じて,自らを客観的にみつめる力を体得する.
Schedule and Contents  ヒトの高次な認知機能は脳を媒体としているが,脳が様々な疾患(脳梗塞・脳出血・変性疾患等)によって(局所的に)損傷されると,その損傷領域の違いによって様々なタイプの高次脳機能障害が起こる.その事実は,損傷した領域と障害を受けた脳機能との間の相関関係を我々に示し,そこから脳を媒体とした認知機能のメカニズムを推測することができるようになる.本講義では,様々な高次脳機能障害を解説することによってその病態を臨床的に理解し,そこからヒトの高次な認知機能の基盤となる脳内メカニズムを理解することを目指す.

 講義で扱う内容は概ね以下のとおり.以下のテーマについて,1テーマあたり1~2週の授業を行う.順番や番号は目安であり,多少変更する可能性もあります.

 1.授業のガイダンスと神経心理学の方法の概説
 2.基本的脳解剖
 3.視覚認知の障害
 4.行為の障害
 5.言語の障害①
 6.言語の障害②
 7.記憶の障害①
 8.記憶の障害②
 9.感情と情動の障害
10.前頭葉機能の障害
11.神経心理学的検査①
12.神経心理学的検査②
13.「知・情・意」の神経心理学
14.教養教育実習
15.期末試験
16.フィードバック(フィードバック方法は別途連絡します)
Evaluation Methods and Policy  原則的に,試験(100点)によって評価する.ただし,試験の得点に平常点を考慮することもある.
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  授業の前日までには授業資料をクラシス上にアップロードするので,事前に内容を確認しておくこと.授業後には授業内容と資料を照らし合わせた上で,必要に応じて復習をしておくこと.
Textbooks Textbooks/References  授業中にプリントを配布する.配布資料についてはKULASISにもアップするので,自習の際に活用すること.
References, etc. 高次脳機能障害学, 石合純夫, (医歯薬出版)
神経心理学入門, 山鳥 重, (医学書院)
高次脳機能障害の症候辞典, 河村満・高橋伸佳, (医歯薬出版)
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