3631012 French Language and Literature

Numbering Code U-LET21 33631 LJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.3
Instructor name ITO GENGO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course フランスの16世紀は、中世から近代へと至る過程にあって、言語的・文学的にも宗教的・思想的にも極めて大きな変革を経験した時代である。著作家たちは、この時代特有の雑多にして豊潤、そして極めて柔軟なフランス語を縦横に駆使して、多彩で豊かな作品を数多く生み出した。本講義ではそうした16世紀文学の動向を象徴するプレイヤッド派の詩人の作品を様々な角度から読み解いていきたい。彼らがどのような詩の概念を持ち、詩人をどのような存在として捉え、どのような過去の作品を模範とし、どのような題材を扱い、そしてどのような言語形式を用いて作品を練り上げていったかを、原典を精読しつつ論じていきたい。具体的なテクストとしては、プレイヤッド派の中心的存在であったロンサールと、幼い時からの学友であり良きライバルでもあったジャン=アントワーヌ・ド・バイフの作品を中心に扱う。
Course Goals プレイヤッド派を中心に16世紀フランス詩についての知見を深め、その文学史的意義を理解するとともに、それを同時代の他のヨーロッパ文学と比較して考察することができるようになる。
現代フランス語とは異なる16世紀のフランス語の語彙と文法(とりわけ統語法)に関する基礎知識を習得するとともに、テクストをより正確に読み解く上で有用な各種参考文献の活用の仕方を学び、文献の読解に取り組むために必要な能力を養う。
Schedule and Contents 第1回 フランス16世紀文学とプレイヤッド派-若き詩人たちの学び:ジャン・ドラとコクレ学寮
第2回 ギリシアの響き1 オード
第3回 ギリシアの響き2 古典悲劇
第4回 ギリシアの響き3 ヘレニズム詩
第5回 恋愛叙情詩1
第6回 恋愛叙情詩2
第7回 恋愛叙情詩3
第8回 自然学と詩1
第9回 自然学と詩2
第10回 自然学と詩3
第11回 政治および宗教と詩1
第12回 政治および宗教と詩2
第13回 政治および宗教と詩3
第14回 政治および宗教と詩4
第15回 プレイヤッド派における詩の概念
Evaluation Methods and Policy 平常点(40%)と学期末のレポート(60%)で、成績を評価する。
授業で学ぶテクスト読解上の基本事項を踏まえているか、またその上で自分なりの解釈を説得的に示しえているかを評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 学習対象のテキストについて予習し、あらかじめ各自が解釈についての見解を準備すること
Textbooks Textbooks/References 教材プリントを配布する。
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