8433002 Contemporary History

Numbering Code U-LET35 18433 LJ38 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.5
Instructor name HAKODA KEIKO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course この講義では、清末中国における対外姿勢の変容、近代外交の形成過程について、とくに米国との関係を中心に解説する。中国の漸進的改革の支援を主張した協力政策や留美幼児(米国への官費留学生)の派遣、米国による門戸開放主義の提唱と留美幼童出身者を中心とした清朝外務部の反応など、米清間の友好関係や米国の対中政策が清末の中国外交に与えた影響を考察する。それと同時に、米国における中国人移民排斥とそれに対する反米ボイコット運動など、対米関係が中国における愛国主義形成に与えた影響も取り上げ、清末中国における対外姿勢が、夷務から洋務、外務、そして民族主義的な外交へと変化していくことを考察する。
Course Goals 受講生はまず、清末中国をめぐる国際関係を理解し、さらに特殊な関係と呼ばれる米中関係が、中国における近代外交の形成に与えた影響を理解し、近代中国と諸外国との関係をより広い視野から理解する。
Schedule and Contents 基本的に以下の予定にそって講義を進めるが、講義の進み具合や受講生の理解などに応じて、講義内容の順序や同じテーマの講義回数を調整することがある。

1.前近代における清朝の対外態勢
2.米清関係の始まりと相互イメージ
3.協力政策とバーリンゲーム使節団
4.留美幼児の派遣
5.米清の友好関係と移民問題
6.新しい移民条約をめぐる交渉
7.清朝の対外紛争と米国の周旋・仲介・仲裁の試み
8.日清戦争後の変化と門戸開放通牒
9.義和団事件
10.米清通商航海条約交渉と自開商埠
11.日露戦争への対応
12.反米ボイコット
13.門戸開放政策と満洲問題
14.ドル外交とその影響
15.外務から外交へ
Evaluation Methods and Policy 授業への参加状況(20点)、学期末のレポート(80点)で成績を評価する。
レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 参考書の関連項目を事前に読むなどして、授業で扱う外交交渉に関する基礎知識をもって授業に臨むようにしてください。
Textbooks Textbooks/References 毎回資料を配付する。
References, etc. ハンドブック近代中国外交史, 岡本隆司・箱田恵子編, (ミネルヴァ書房,2019年)
このほか、授業中に適宜紹介する。
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