7331016 Sociology

Numbering Code U-LET30 17331 LJ45 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.3
Instructor name KIDO RIE (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 不登校・ひきこもりを題材に、現代日本社会について考察します。不登校・ひきこもりの人はしばしば「社会性がない」と見なされますが、むしろ実際には「社会性は(ありすぎるほど)ある」といえます。なぜなら、不登校・ひきこもりの人はしばしば周囲の否定的なまなざしを想定して自己を責めており、そうしたことは他者の価値や態度を内面化していなければ生じないからです。
この講義では、不登校・ひきこもりについて社会学的に考え、関連する研究枠組、制度・政策、支援活動、社会運動、当事者活動などを学ぶことを通じて、学校・企業・家族が三位一体となって子ども・若者の人的資本開発を行う「日本型」システムの揺らぎとオルタナティブの可能性について考えます。

Course Goals ・不登校・ひきこもりという現象を社会学的に把握する枠組を学ぶ。
・不登校・ひきこもりの当事者運動の展開とその社会的意義を理解する。
・現代日本社会の教育、労働、福祉をめぐる問題について具体的な事例から考える視点を得る。
Schedule and Contents 1 イントロダクション:「非社会的行為」としての不登校・ひきこもり
2「逸脱の社会学」と不登校
3 移行の長期化と「生きづらさ」
4 制度・政策と不登校・フリースクール運動の思想
5 オルタナティブスクール
6 「多様性」は解か:教育機会確保法の事例から
7 ひきこもりシステム論
8 対話的アプローチ
9 当事者論とは何か
10 居場所と当事者研究
11 周辺の問題1 いじめ
12 周辺の問題2 発達障害
13 周辺の問題3 非モテ
14 まとめ
15 最終レポート
16 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
 最終レポート(70%)、平常点評価(30%)
 平常評価は毎回の授業後に提出する「コメント」課題に基づきます。

【評価方針】
 到達目標について、文学部の成績評価の方針に沿って評価します。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 参考資料を読むことをお進めします。
毎回の授業の振り返りのため、コメント課題を提出します。
References, etc. 不登校は終わらない, 貴戸理恵, (新曜者、2004年)
不登校現象の社会学, 森田洋司, (学文社、1997)
学校を欠席する子どもたち, 保坂亨, (東京大学出版会、2000)
上記のほか、講義のなかで示します。
PAGE TOP