1341002 Japanese Language and Literature

Numbering Code U-LET10 31341 SJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.4
Instructor name MIDORIKAWA HIDEKI (Graduate School of Letters Professor)
Outline and Purpose of the Course 『三体詩』は南宋の周弼(1194~?)が編纂し、中晩唐を主とする唐詩のアンソロジーであり、室町時代から江戸時代にかけて日本でも非常に愛読された。この授業では、その巻一「七言絶句」の部分を精読してゆく。詳密な訳注を作成することを通して古典詩文の読解力、文献調査の技法を身につけるとともに、唐代文学に対する理解を深めることをめざす。
Course Goals ・近体詩の形式・語法に関する基本知識を習得する。
・典故や用例を精査したうえで、詳密かつ精確な注釈を作成する方法を学ぶ。
・唐代の代表的詩人の伝記と文学について理解を深める。
Schedule and Contents 『三体詩』巻一「七言絶句」の劉禹錫「酬楊八副使赴湖南見寄」から読み進める。授業は、原則として一首ごとに担当者一名をあらかじめ指名し、詳細な訳注を作成してもらう。それをたたき台として、受講者全員で討論、検討してゆく。
第1回 イントロダクション
『三体詩』についての概説。参考文献を紹介し、授業の進め方と準備・発表の方法を周知する。
第2回 劉禹錫「酬楊八副使赴湖南見寄」
第3回 廬ドウ「逢鄭三遊山」
第4回 元ジン「重贈商玲瓏兼寄楽天」
第5回 姚合「採松花」
第6回 張籍「哀孟寂」
第7回 張籍「患眼」
第8回 張籍「感春」
第9回 雍陶「西帰出斜谷」
第10回 雍陶「宿嘉陵駅」
第11回 杜牧「酔後題僧院」
第12回 趙カ「経汾陽旧宅」
第13回 鄭谷「十日菊」
第14回 薛能「老圃堂」
第15回 まとめ
精読の成果を踏まえ、『三体詩』選詩の基準と特徴についてまとめる。
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業内での担当、発言)による。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 発表担当者以外の受講者の方も毎回きちんと予習をしてください。最低限、当該作品の本文および注釈は読んでおくこと。
Textbooks Textbooks/References ハンドアウトを配布する。また、京大貴重資料デジタルアーカイブの谷村文庫(日光寺旧蔵)本の画像を参照のこと。
References, etc. 三体詩(一) 中国古典選, 村上哲見, (朝日文庫、1978年)
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