3651003 French Language and Literature
Numbering Code | U-LET21 23651 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | reading | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Thu.2 | |
Instructor name | SHIBATA HIDEKI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course |
この授業では、20世紀フランスの思想家ミシェル・フーコーに関する基礎的な知識を身につけ、フランス語の読解能力を高める目的で、1968年に行われたフーコーとクロード・ボンヌフォワの対談''Le beau danger''を精読する。フーコーは生前にさまざまな思想家・批評家と対談を行ったが、その中でも本対談は、フーコー自身の生涯と「エクリチュール」との関係について率直かつ詳細に語られている点で注目に値する。またフーコーが対談に先立つ60年代中葉まで精力的に論じたレーモン・ルーセルなどの文学作品や、対談後の1969年に公刊された『知の考古学』における「言説」概念と「エクリチュール」との関係にも頻繁に言及されている。それゆえ本対談は、自らの生涯について多くを語ることのなかったフーコーその人と著作との関係に光を当て、また60年代のフーコーの思想的な変遷を浮き彫りにするうえで、格好のテクストであるということができるだろう。この授業では毎週、輪読形式で進めてゆく。担当者は割り当てられた箇所について訳文を作成し、適宜コメントを加えて発表を行う。担当者ではない出席者も必ず予習をして臨み、意見・質問を出すこととする。 |
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Course Goals | フーコーの思想に関する基本的事項を理解する。また、フランス語の構造を把握し、的確な日本語に翻訳することができるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
第1回 イントロダクション 授業の進め方の説明。フーコーとその思想の紹介、および本対談の位置づけと背景の解説。各回担当者の決定。 第2回~第14回 Entretien avec Claude Bonnefoy通読 毎回、担当者は指定された箇所の訳文を作成し、コメントを加えて発表する。それを基として、読解に必要な文法・内容上の解説を教員が行い、出席者全員で議論する。 第15回 まとめ 全体の内容を振りかえり、この対談の特徴やフーコーの思想全体に関してもつ意義について総括する。 |
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Evaluation Methods and Policy | 訳読に基づいた平常点で評価する。 | |||
Course Requirements | フランス語文法の基礎的な知識があること。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
予習:担当者は訳文を準備し、コメントする内容を考えること。担当者以外も次回の範囲を訳読したうえで授業に臨むこと。 復習:読解した箇所の構文や表現を理解し、次回以降に活かすこと。 |
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Textbooks | Textbooks/References | プリントを配布する。 |