9615001 Greek(4H)
Numbering Code | U-LET49 29615 LJ48 | Year/Term | 2022 ・ Year-round | |
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Number of Credits | 8 | Course Type | lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.1・Thu.1 | |
Instructor name | HIROKAWA NAOYUKI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | ギリシア語(正確にはギリシャ語)はヨーロッパで最も歴史の長い言語である。線文字B文書を別にすれば、紀元前8世紀後半から現在に至るまで文献が残っている。その長い歴史の内で便宜上「古典ギリシア語」と呼ばれる期間のギリシア語の基礎を習得するのがこの授業の目的である。教科書では紀元前5~4世紀頃のアッティカ方言を中心に学ぶ。アッティカ方言は、標準語を持たなかった古典ギリシア語の中で最も豊富に文献を残しており、比較的よく実態が解明されている方言である。それゆえ、アッティカ方言の学習は、同時代の他の方言で書かれた文献を読むためにも、またそれ以前の文献(例えばホメーロス)やそれ以後の文献(例えば『新約聖書』)を読むためにも必須である。この授業では、教科書により基礎的文法と最小限の語彙を習得することを目指すのはもちろんのこと、教科書終了後、平易なテクストを講読することにより、教科書で得られる知識と本格的な原典講読のために必要な知識との間にある非常に大きな隔たりをできるだけ小さくし、スムーズに原典講読に移行できるようになることを目指す。 | |||
Course Goals | 古典ギリシア語アッティカ方言の基礎を習得することにより、辞書、文法書等を活用して各自が望むギリシア語原典(紀元前8世紀の叙事詩から紀元後4世紀頃の擬古文まで)の読解に取りかかることができるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
まずは全36課の教科書を原則として一回に一課ずつ学習する。授業は教科書の構成に添って進めるが、それだけでは習得に必要な反復練習や知識のネットワーク化ができないので、必要に応じて何度でも既習事項の確認・復習や関連付けを行いながら進める。特に文法に関して、何よりもまず習得すべきは屈折(いわゆる語形変化)なので、毎回授業開始時に前回学習した屈折を覚えているかを確認し、さらに教科書の練習問題を解いてもらう度にランダムに屈折の口頭練習を行うことにより知識の早期定着を図る。 教科書終了後は、できるだけ受講者の希望を考慮に入れてテクストを決定し講読を行う。 前期 第1回 イントロダクション、第1課「文字と発音」の解説 第2回 第1課の練習問題、第2課「アクセント」の解説 第3回 第1課と第2課の復習 第4回 第3課の解説 第5回 第3課の屈折表の暗記の確認および練習問題、第4課の解説 第6回~第30回 第5回と同様に授業の前半に前回指定した屈折表の暗記の確認と練習問題を行い、後半に次の課の解説を行う。 後期 第31回~第38回 前期と同様に教科書の続きを学ぶ。 第39回~第60回 平易なテクストを講読する。 |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点(課題遂行状況、疑問点を積極的に質問する受講態度)に基づいて評価する。必要な場合、年度末に試験を行う。 出席数が全授業数の4分の3に満たない者には、理由の如何を問わず、単位を認定しない。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 毎回、十分に復習と予習をしたうえで出席すること。1時間や2時間程度の予習復習では到底受講継続はできないと心得よ。予習復習の時間配分は復習9:予習1ぐらいが適切である。また、他人から入手した練習問題の解答を写すことは手直しを加えていようと予習ではない。必ず自力で予習を行わなければならない。予習・復習の具体的な方法は、授業中に詳しく指示する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 古典ギリシア語初歩, 水谷智洋, (岩波書店), ISBN:4000008293 | ||
References, etc. | 夏季休暇の前に後期の講読までに揃えるべき辞書類を記した文献表を配布し詳しく解説する。 |