1331009 Japanese Language and Literature
Numbering Code | U-LET10 31331 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Intensive | |
Instructor name | OTANI SETSUKO (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | 能の作者の中で世阿弥と禅竹は能楽論を書き記したという一点においても、特異な存在である。世阿弥はその能楽論において自らの作品について多くを述べるが、禅竹は述べるところがない。そのため世阿弥についてはその作を確定できるものが数多くあるが、禅竹は同様ではない。しかし、難解とされる禅竹の作品には表面の意味とは別の意味が仕組まれており、それは世阿弥の作能法に学んだものである。世阿弥と禅竹の作品に織り込まれた意味の読解作業を通して、能とは何かを考察する。 | |||
Course Goals |
中世文学研究・能楽研究に対する基本的研究方法の習得を目的とする。 能は中世以前の和漢の文学、経典を摂取して形成され、中世以後近代に至るまで文学、美術工芸にとどまらず日本文化全体に少なからぬ影響を与えている。能への理解を深めることで、中世以後の日本文化研究に必要な基礎知識を習得する。 |
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Schedule and Contents |
第1回 能楽研究史 第2回 世阿弥の作能法(1)脇の能 第3回 世阿弥の作能法(2)軍体の能 第4回 世阿弥の作能法(3)女体の能 第5回 世阿弥の作能法(4)物狂能 第6回 世阿弥の作能法(5)砕動風鬼 第7回 禅竹の作能法(1)祝言の能 第8回 禅竹の作能法(2)幽玄体の能1 第9回 禅竹の作能法(3)幽玄体の能2 第10回禅竹の作能法(4)雑体の能1 第11回禅竹の作能法(5)雑体の能2 第12回禅竹の作能法(6)鬼神の能 第13回禅竹の作能法(7)龍神の能 第14回禅竹の作能法(8)間狂言 第15回能楽研究展望 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業時のコメント等(20%)レポート(80%) | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | ・事前に一度は能楽堂で能と狂言を観ておくことを希望するが、必要条件ではない。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 適宜、授業時に講義資料を配付する。 | ||
References, etc. | 世阿弥の中世, 大谷節子, (岩波書店、2007年) |