7031007 Archaeology

Numbering Code U-LET27 37031 LJ38 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name NAKAGAWA NAOFUMI (Graduate School of Science Professor)
Outline and Purpose of the Course 「自然におけるヒトの位置」を知るために、野生霊長類,とくに系統的に人類にもっとも近縁な大型類人猿の社会,生態,行動に関する知見を中心に,形質人類学,生態人類学,比較認知科学の知見を交えて,人類の進化史を検討する。講義の中心的テーマは、社会の進化、人間家族の起源、性の進化、文化の起源、脳と心の進化、攻撃性、協力行動、言語の起源などについて解説し、最近論議されている説を検討する。
Course Goals 人類の社会、生態、行動面での特徴を、その進化過程とともに理解する。
Schedule and Contents 1.日本の霊長類学の誕生と人類進化論研究室、霊長類の分類とヒトの位置、人類進化論概説~導入部として
2.社会構造概説、父系社会とその進化(その1)
3.父系社会とその進化(その2)、重層社会とその進化
4.性行動とその進化
5.大脳化を支えた食
6.社会的知性と大脳化の社会仮説(その1)
7.社会的知性と大脳化の社会仮説(その2)
8.共感性と心の理論
9.道具使用と社会行動の文化(その1)
10.道具使用と社会行動の文化(その2)
11.狩猟と肉食,集団間闘争
12.互恵性と食物分配,協力行動,向社会的行動
13.言語の起源(その1)
14.言語の起源(その2)
15.フィードバック
Evaluation Methods and Policy 絶対評価(素点)
平常点(30点)、および学期末に1回のみ行うレポート試験(70点)により評価します。
レポート試験は、レポートの課題に則していなければ、単位は認められませんので注意してください。
Course Requirements 人類学第2部も受講することが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 復習としては、講義ノートの整理しながら、授業中に分からなかった点をクリアにし、次の時間に質問するなり、自分で調べるなりして解決するよう努めること。予習としては、同じテーマが続く授業の場合に、前回の内容を思い出しておくことが肝要です。
Textbooks Textbooks/References 授業中にプリントを配布し、それに沿って行います。また、映像資料も極力使用して、フィールド観察から得られた結果であることを体感してもらえるようにします。
References, etc. ”ふつう”のサルが語るヒトの起源と進化, 中川尚史, (ぷねうま舎), ISBN:978-4-906791-51-4
人間性はどこから来たか, 西田利貞, (京都大学学術出版会), ISBN:4876980799
人類進化論‐霊長類学からの展開, 山極壽一, (裳華房), ISBN:9784785352172
ヒトはどのように進化してきたか, R.ボイド・JB.シルク, (ミネルヴァ書房), ISBN:9784623058983
集団-人類社会の進化, 河合香吏(編著), (京都大学学術出版会), ISBN:9784876989379
日本のサル学のあした:霊長類研究という「人間学」の可能性, 中川尚史・友永雅己・山極壽一, (京都通信社), ISBN:9784903473529
霊長類学を学ぶ人のために, 西田利貞・上原重男(編), (世界思想社), ISBN:4582546234
サバンナを駆けるサル, 中川尚史, (京都大学学術出版会), ISBN:9780195171334
食べる速さの生態学, 中川尚史, (京都大学学術出版会), ISBN:4876983046
サルの食卓-採食生態学入門, 中川尚史, (平凡社), ISBN:4582546234
野生動物の行動観察法:実践 日本の哺乳類学, 井上英治・中川尚史・南正人, (東京大学出版会), ISBN:9784130622233
日本のサル―哺乳類学としてのニホンザル研究, 辻大和・中川尚史, (東京大学出版会), ISBN:9784130602334
上記以外は授業中に紹介します。
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