8433007 Contemporary History

Numbering Code U-LET35 18433 LJ38 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name TAKAGI HIROSHI (Institute for Research in Humanities Professor)
Outline and Purpose of the Course 日露戦後の20世紀には社会問題が浮上し、庶民の生活や労働を描こうとする画家たちが現れる。京都では第二高等女学校で教えながら貧困の中、市井の庶民を描いた千種掃雲、その弟子で花街の雇仲居や遊女を題材とした梶原緋佐子、奈落の吉原遊女に向き合った秦テルヲなど、京都画壇の周縁の新しい動向を取り上げる。同じように京都の花街・遊廓の買春の現実に向き合った竹久夢二・野長瀬晩花も考える。また大正期の民芸運動は、明治以来の古社寺保存法などで政府が囲い込んだファイン・アートからはこぼれ落ちたものに光をあてた。柳宗悦・河井寛次郎・寿岳文章らの営みを紹介したい。
Course Goals 注のある形式の論文が作成できる。「京都らしさと文化、社会を描く美術」について、授業とフィールドの両面から、理解を深める。
Schedule and Contents ・日露戦後の社会
・第一次世界大戦後の大衆社会
・社会を描く
・京都と遊廓・花街
・「千種掃雲日記」を読む
・梶原緋佐子が描く社会
・秦テルヲと花街・遊廓
・国画創作協会の若き才能
・鴨東カルチェラタン
・京都と舞妓表象
・大正期の祇園もの、南蛮憧憬
・柳宗悦と民芸運動
・寿岳文章と『紙漉村旅日記』
・芹沢銈介と染織工芸
・河井寛次郎

以上のテーマを授業でとりあげる。内容は変更することがある。フィードバックについては授業中に指示する。
Evaluation Methods and Policy 講義にかかわる自由研究のレポートによる。注のある形式。レポート作成について指導する。授業で指示。平常点も加味する(5パーセント以下)。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 「京都らしさと文化、社会を描く美術」に関わる巡見を希望者と行う。
Textbooks Textbooks/References プリントを配布する。
References, etc. 近代天皇制と古都, 高木博志, (岩波書店、2006年)
京都の歴史を歩く, 高木博志ほか, (岩波書店、2016年)
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