5531002 Philosophy of Religion
Numbering Code | U-LET07 35531 LJ34 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3 | |
Instructor name | KITO YOKO (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | 近代以降、宗教と政治とのかかわりについて考えるとき、「政教分離」という思想のもと、両者は対立的に考えられてきました。ここに至るまでには、近代化、世俗化という過程を経ています。しかし、現代においては宗教と政治は容易に分けられるものではなく、また宗教概念も個人の内面的なものの表現に留まるものではないことが、多くの思想家たちによって指摘されています。本授業では、世俗とは何か、公共圏とは何かを探求し、世俗主義に関連する政治的価値(自由、正義、寛容、人権など)と宗教思想とのかかわり、また世俗の時代における人間理解について考えます。 | |||
Course Goals |
受講者はこの授業を履修することによって以下のことを目指す。 ・近代から現代に至る宗教思想と政治哲学のかかわりについて、世俗化、世俗主義を鍵概念として基礎的な流れを説明できる。 ・現代における宗教の役割について、自身の見解を持つことができる。 |
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Schedule and Contents |
以下のテーマを中心にして進めていく予定であるが、受講者の関心によっては適宜、順序や内容などを変更する場合もある。 1 世俗、世俗化、世俗主義 2 聖なるもの、世俗的なもの 3 啓蒙主義による社会の世俗化と宗教の近代化 4 公共圏の誕生 5 私的宗教と公的宗教、国家と宗教 6 宗教的教義の相対化と道徳の内面化 7 信仰と理性 8 世俗の時代における政治の役割 9 宗教倫理と世俗主義の人道主義 10 宗教的自由をめぐる問題 11 宗教的寛容 12 世俗の時代における宗教原理主義 13 世俗と暴力の宗教的側面 14 人権概念を通じた「人間」の再構築 15 フェミニズムと世俗主義 |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点(20点)と学期末のレポート(80点)により評価する。 なお、レポートについては到達目標の達成度に基づき評価をおこなう。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
・予習:特になし。 ・復習:授業内で紹介する参考文献等を用いて授業内容の理解を深めること。 |
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Textbooks | Textbooks/References |
教科書は使用しない。別途、資料を配布する。 |