3431012 English Language and Literature
Numbering Code | U-LET18 23431 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.3 | |
Instructor name | DEGUCHI NATSUMI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | アメリカの詩人エイドリアン・リッチ(1929-2012)はハーヴァード大学ラドクリフ・カレッジ在学中の1951年、詩集A Change of Worldでデビューした。初期作品のスタイルは内容面においても形式面においても抑制的な傾向がみられるが、第3詩集The Snapshots of a Daughter-in-Law (1963)から、自身の体験を反映したものへと変化をみせる。リッチは60年代から公民権運動や反戦運動、フェミニズム運動に積極的に関わり、アカデミズムの外からメッセージを発し続けた詩人であり、文学史においては力強い声を持つ詩人と位置づけられている。本授業では、リッチの思想と詩作がもっとも有機的につながり、かつスタイルが劇的に変化した中期の3作品The Will to Change(1971)とDiving into the Wreck(1973)、The Dream of a Common Language(1978)から代表的な詩作品を選び、読解と翻訳を行う。 | |||
Course Goals |
リッチは文学の枠を超え、フェミニズムの批評家・運動家としても重要な人物である。リッチが提示した「強制的異性愛」や「レズビアン連続体」といった概念、 一人称複数“We”をめぐる連帯の限界と可能性をめぐる批判は、今日的問題に接続されるだろう。本授業では、リッチの作品を読むことで、読解力だけではなく、第2波フェミニズム運動の基本的事項を習得する。 リッチの作品は彼女の思想的な枠組み(もしくは女性というジェンダーやリッチのセクシュアリティ)から論じられる傾向がある。リッチの作品の「詩的さ」というべきものが、このような批評の言説といかに連動し、テキストの意味を産出してきたか考えることで、作品と批評の相互関係についての視座を獲得する。 |
|||
Schedule and Contents |
1.Planetarium 2.Planetarium 3.The Photograph of the Unmade Bed 4.The Photograph of the Unmade Bed 5.A Valediction Forbidding Mourning 6.A Valediction Forbidding Mourning 7.Trying to Talk with a Man 8.Trying to Talk with a Man 9.After Twenty years 10.After Twenty years 11.Power 12.Power 13.The Lioness 14.The Lioness 15.Review |
|||
Evaluation Methods and Policy | 平常点50%(コメントやディスカッション等)と期末レポート50%で判断する。レポートの内容については授業時に指示する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 作品を精読したうえで、テーマに関して問題意識を明確にして授業に臨むこと。また、関連する先行研究や関連資料にも目を通しておくこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 初回授業でプリントを配布する。 |