3531005 American Literature

Numbering Code U-LET19 23531 LJ36 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.4
Instructor name MINAMITANI YOSHIMI (Graduate School of Letters Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course イギリス人は伝記好きな国民と言われる。確かに書店に行くと、さまざまな人物に関する伝記が多く置いてある。一方で、こうした伝統のなかに身を浸していた反動なのか、あるいは「伝えられる事実」というものに警戒心があったのか、みずからの伝記を書くことを禁じた作家に、George Orwell(1903-1950)がいる。本講義においては、そのような禁止にもかかわらず、数多くの伝記が書かれた著者が1930年代に残したルポルタージュ作品や体験報告のエッセイを読解した後で、歴代の伝記作家たちの伝記を検証する。そして、それぞれの伝記作家がどのように作品に描かれた記述を「事実」/「虚構」として用い、オーウェル個人の生を描こうとしたかを通時的に検証し、その変遷を批判的に読解する。
Course Goals 伝記文学に関する基本的な知識を獲得するとともに、それを発展的に生かす能力を養う。また、伝記文学を批評的に読解するとは具体的に何をすることなのか、考える力を養う。
Schedule and Contents Class 1 Introduction: イギリスと伝記文学について
Class 2 George Orwell(1903-1950)に関する伝記の系譜
Class 3 The Hanging(1931); Shooting an Elephant(1933)
Class 4 Down and Out in Paris and London(1933)
Class 5 Down and Out in Paris and London(1933)
Class 6 Road to Piers(1937)
Class 7 Road to Piers(1937)
Class 8 Marrakech(1939)
Class 9 Christopher Hollis, A Study of George Orwell: The Man and His Works(1956)
Class 10 Stansky and Abraham, The Unknown Orwell(1972)
Class 11 Bernard Crick, George Orwell: A Life(1980)
Class 12 Michael Shelden, Orwell: The Authorized Biography(1972)
Class 13 Jeffrey Meyers, Orwell: Wintry Conscience of a Generation (2000)
Class 14 D. J. Taylor, Orwell: The Life(2003);Gordon Bowker, George Orwell(2003)
Class 15 フィードバック (研究室で授業関連の質問に答える)
Evaluation Methods and Policy 到達目標の達成度に基づき、平常点・授業への参加状況(50%)と学期末レポート(50%)によって評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 予習として、Oxford English Dictionary及び授業中に指定する注釈書・論文等を参照しながら、原文の一字一句も疎かにせず、どの一語にも未だ知られざる事実と解釈が眠っていると想定して、その意味とテクストにおける役割を考察すること。復習としては、当該授業回で扱った範囲を読み返すことに加え、特に関心のもった語句や事象を発展的に理解するための関連文献調査を行い、自身の自由な関心を育てること。
Textbooks Textbooks/References 必要に応じて資料を配布する。
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