特別講義「現代社会と裁判」

Numbering Code U-LAW00 21928 LJ41 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name TAKAO KOKUBO (Graduate School of Law Professor)
NAKAGAWA HIROYUKI (Graduate School of Law Professor)
HONDA TOSHIO (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course 裁判制度等について基礎的な知識を修得した上、現代社会において裁判制度が果たしている機能や法曹の役割について基本的な理解を得ることを目標とする。
講義は、裁判制度、民事裁判、刑事裁判の三部構成とし、それぞれ実務家(裁判官)出身教員が、裁判の仕組みがどのようなもので、どのように運用されているか、また、その課題は何かといった問題について、自らの体験を踏まえて講義する。
Course Goals 裁判制度の概要、民事・刑事裁判の仕組みと運用、その担い手である法曹が現実に果たしている役割について基本的な理解を得る。
Schedule and Contents 基本的に以下の計画に従って講義を進める。ただし、講義の進み具合、受講生の理解度に応じて順序や同一テーマの回数を変えることがある。
Ⅰ 裁判制度
第1回 イントロダクションと司法制度概観
   -授業全体のガイダンス、司法権の意義とその範囲、司法権の独立など
第2回 裁判所の組織とその運営(その1)
   -裁判所と裁判を支える人々
第3回 裁判所の組織とその運営(その2)
   -裁判事務と司法行政事務
第4回 司法制度改革について
   -その意義,到達点及び今後の課題
Ⅱ 民事裁判
第5回 民事裁判入門
   -民事裁判の特色と仕組み・裁判手続の流れ(概説)
第6回 民事裁判における裁判官の役割(その1)
   -適正・迅速な裁判に向けた訴訟運営
第7回 民事裁判における裁判官の役割(その2)
   -訴訟上の和解の効用と実際の運用
第8回 社会の変化と裁判所
   -専門訴訟と裁判官の役割
第9回 民事裁判の課題
   -民事裁判の現況とこれに対する評価
Ⅲ 刑事裁判
第10回 刑事裁判における事実認定の重要性
   -事実認定の諸相
第11回 刑事裁判における裁判官の役割
   -正確な事実認定と適正な量刑のための基本原則
第12回 裁判員裁判(その1)
   -国民の司法参加(公判審理の在り方)
第13回 裁判員裁判(その2)
   -法曹三者の連携(公判前整理手続の在り方)
第14回 刑事裁判の課題
   -刑事司法の新展開
Ⅳ まとめ
第15回 フィードバック
   -授業全体のまとめ   
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

該当教員 小久保孝雄 実務経験:裁判官約36年
該当教員 本多俊雄 実務経験;裁判官約36年
該当教員 中川博之 実務経験:裁判官約38年

Details of Practical Classes Delivered:

裁判官として、民事裁判、刑事裁判、司法行政事務を担当した経験を踏まえ、裁判事務、司法行政事務の実情や課題について講義し、現在の裁判の実相を伝える。
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